第１９章 二人目の王子
内容ネタバレ
川でルシタニアの少年兵であるエトワールと再会するアルスラーンとエラム。
エトワールもアルスラーンも会ってから三年が経っていたがどちらも覚えていたらしく
出会った瞬間お互い指さして確認していた。
そしてエトワールは前回とは違い立場が真逆であることから
アルスラーンに対し好き勝手に言い放つとこうして再会できたのも神の御加護かとして
以前私と一緒に奴隷として売られたルシタニア兵について何か知らないかと尋ねることに。
そしてアルスラーンから知っているという答えを聞き喜ぶエトワールだったが
すでに全員殺されてしまったことを聞き・・・。
そしてそうかと呟きその場を去ろうとするエトワールにアルスラーンが
自分たちを殺す気はないのかと尋ねるとエトワールは振り向き
一冊の書をアルスラーンへと放り投げる。
エトワールはそれは聖書であり本来何百巻にも及ぶものだが
分かり易いように簡潔に書かれているものでそれを読んでイアルダボート神を
信じるものとなれば私と平等であり殺しも奴隷にもしないと語る。
そして自分はバルカシオン伯に仕える騎士見習いエトワールであり
東にある聖マヌエル城にしばらく滞在しているので
改宗する気になったら城にこいと言いその場を去って行った。
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二人から母であるタハミーネがルシタニア王に結婚を迫られていること聞き
一刻も早く助けなければと焦るアルスラーンだったが
ファランギースやナルサス達から急を要することではないと説得されひとまず落ち着くことに。
そしていずれにしても自分たちが少数であることからとにかく味方を増やしたいと思い
その方法についてナルサスに尋ねるも遠回しな言い方をされてしまい
さらに王者たる者は策略や武勇を誇るべきではなくそれは臣下の役目だと窘められてしまう。
そう言った上でナルサスはアルスラーンにまず殿下の目指すべきものはなにかと問いかけ
征服が完了したのちに起こるであろうことを説明する。
それを聞いたアルスラーンはパルスの民を奴隷にもさせないし殺させもしないと言い
そのためにはどうすればよいのかおぬしたちの力を未熟な自分に貸してくれと頼むと
それを聞いたダリューンたちは自分たちの力はわずかなものだが殿下がパルスに平和を
回復されるための手伝いを喜んでさせてもらうという答えが。
そして王都の地下には拷問を受けているアンドラゴラスの姿が。
そこに現れた銀仮面の男はいつも通りに拷問した後治療しろと指示すると
その場にいたものを一時下がらせアンドラゴラスの目の前へと足を運ぶ。
鎖につながれ激しい拷問により傷だらけのアンドラゴラスに対し
自分が誰なのかわかるかと問いかけ、それでもわからない顔をしているアンドラゴラスに
自分の名前はヒルメスで父親は貴様の兄であるオスロエスだと告げる。
ヒルメスと言う名前に聞き覚えがあったのか目を見開くアンドラゴラスに
改めて自分が先王であるオスロエスの嫡子であり
自分こそがパルスのまことの国王だと告げる・・・！！
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ！
感想
あの銀仮面の男改めヒルメスがアンドラゴラスに対し恨みを持っていたことは明らかでしたが
まさか王族で言ってみれば次期国王になる予定の人物だったとは驚きました。
詳しいことまではまだ明らかになっていませんがあれほどまでにアンドラゴラスに対し
恨みを持っているということはおそらくアンドラゴラスに殺されかけたのかもしれませんね。
そしてその時に顔に火傷を負ってしまったのではないかと。
パルスという国においての国王の決め方はイマイチわかりませんが
先王の息子ということであればおそらく次期国王になるのはまず間違いないわけですから
それをアンドラゴラスが自分が王になるために邪魔なヒルメスを手にかけたという感じでしょうか。
そしてそれを恨みに思っていたヒルメスは他国に入り込みそれを利用することで
アンドラゴラスひいてはパルス国に対し戦争を仕掛けたという流れかなと。
その辺りは今後明らかになっていくでしょうけどこういう感じならばカーラーンが何故
パルスを裏切ったのかも説明がつきますからね。
あと死ぬ間際に言っていた正統の王という言葉も腑に落ちますし。
ヒルメスにしてみればアンドラゴラスは自分を暗殺しようとした張本人なわけですから
恨みに思っているのも復讐をするのも十分理解できるところですね。
まあ、どちらにしてもアンドラゴラスの自業自得もいいところかなと。
次回の展開についてですがアンドラゴラスに自分が正統な王だと告げたヒルメスの
これまでの話が明らかになるかなと。
まあ、どう考えてもアンドラゴラスが悪いことしたんだろうなと予想出来ますが。
どちらにしてもヒルメスの過去がどのようなものでどのように生きてきたのか気になるところですので
そのあたりを明らかにしてくれることを期待したいですね！