進撃の巨人 雑誌掲載最新話

進撃の巨人 最新 86話 ネタバレ&感想 グリシャの過去

10月8日発売の別冊少年マガジン 11月号に連載されている

進撃の巨人 86話のネタバレ&感想になります。

 
第86話 あの日

内容ネタバレ

 
この本を最初に手にするものが同胞であることを願う。

私はまず何から語るべきか考え、あの日を思い浮かべた。

この世の真実と向かい合ったあの幼き日を。

 
妹であるフェイと共に飛行船をみようと急ぎ外へ向かう少年・グリシャは

母親から外に出るときは腕章を忘れるな、壁の外には絶対出るんじゃないよと

見送られながら家の外へ出ると上空には巨大な飛行船が飛んでいた。

 
フェイは興奮した様子で飛行船を見上げながら

いつか私もお金持ちになったらあの飛行船に乗れるかなと呟き

グリシャによって宥められるがそれでも乗ってみたいらしく

壁の向こうへ行ってしまう飛行船を寂しそうに見送っていた。

 
そんな妹を見ていられなかったのかフェイの手をとったグリシャは親の言いつけを破り

警備の人達の静止を振り切り壁の向こうへと走り出す。

 
壁の向こうではグリシャ達のことを穢れた血だと差別しており

二人はそんな差別的な視線を浴びながらも近くにあるという

飛行船の発着場が見える土手へと向かう。

 
土手の上から飛行船を見たフェイが嬉しそうにするのを

満足げに見ていたグリシャだが

そこで仕事をさぼっていた治安当局の男たちに見つかってしまい

自分達が無許可で市内に入ったことがバレてしまうことに。

 
そして労働か制裁かと問われたグリシャは制裁を選択し

さらに妹の分も自分にと求め、クルーガーという男から制裁として

腹に二発蹴りを食らうことに。

 
蹴られている間に男の一人はその間にフェイを連れ出し先に帰ろうねとその場を後にしたが

グリシャは蹴られたダメージが大きくその場を動けずにいた。

 
そんなグリシャの近くに腰を下ろしたクルーガーは

腕章を外さなかったことは賢い、外で腕章を外したエルディア人は「楽園送り」だからなと声をかけ

帰ろうとするグリシャに飛行船を見に来たんなら折角だから見ていけと言われ

少しの間飛行船を見てから家に帰ると妹はおらず翌日川で遺体となって発見された。

 
そしてクルーガーと共に妹を送っていったはずの治安当局の男が

家へとやって来て両親へと事情を説明するが

その内容は仕事が忙しくてレベリオの手前まで送った事、

そもそも無許可で街をうろつくのが悪く

ちゃんと息子にお前らの先祖が犯した罪を教育してあるのかという

自分には責任がなく全てお前らが悪いとでも言いたげなものだった。

 
グリシャにはこの「マーレ治安当局」の男が

仕事をさぼって河原で寝ていたのを見ており

忙しかったわけがないと嘘をついていることがわかった。

 
そしてフェイの死を知らされた母は哀しみに暮れ

父がこの男たちにへり下ったのを見て

グリシャは父にこの男にめまいのするような憎しみを覚え

それ以上に自分の愚かさを呪った。

 
それから父からエルディアに関する歴史の説明を受けることになるが

その内容は祖先がどれだけの罪を犯したのかについてだった。

 
グリシャは過去がどうあれ自分達はそんなことしてないと反論するが

父は我々が直接の加害者ではなくても被害を受けた側には関係なく

自分達に出来るのはこの収容所でつつましく暮らすだけだと応え

頼むから父さんと母さんをフェイと同じ目に遭わせないでくれと言われてしまい・・・。

 
それから誰が間違っているのか考えながらもこの狂った世界の中で

グリシャは18となり父の診療所を継ごうとしていた頃

ある一人の男と出会ったことが己の道を見つける切っ掛けとなった。

 
診療にきた男の肩には十字の切り傷があり

これは同胞の証だと説明した男は

突然あなたの妹はマーレ当局の男に殺されたと語り始める。

 
そして我々にはマーレ政府の内通者がおり

我々「エルディア復権派」に力を貸すなら詳しい情報をお聞かせすると

勧誘されることに。

 
その誘いにのったグリシャはそこで妹の事件の真相を知り心に誓った。

本当の悪魔はどちらか教えてやる、我々の祖先がやったのは正しく

再び世界を正すためにエルディアを復活させなければならないと決意し

自らの胸に同胞の証である十字の傷をつけたのだった。

 
マーレ政府の内通者「フクロウ」は姿を見せることなく復権派を導き

武器や資金、今のエルディア人が知り得ない歴史文献を提供した。

 
その文献を解読したグリシャによって

学校で教わった歴史がすべてマーレに都合のよいものだと判明した頃

フクロウからダイナ・フリッツという王家の血を引く女性が遣わされた。

 
彼女がもたらした情報はフリッツ王が壁の中に持ち去った「始祖の巨人」こそが

エルディア復活の鍵でありこれさえ手に出来れば

再びマーレを討ち滅ぼすことが出来るのだという勝利への活路だった。

 
そしてダイナから何故そんな絶大な力を持ったフリッツ王が

島まで退いたのかについて説明されたグリシャは集まった同志達に対し

戦うことを宣言しこの大陸に踏み止まった真の王家に

「始祖の巨人」をお納めしエルディアの誇りを取り戻すのだと檄を飛ばすのだった。

 
翌年グリシャとダイナは結婚しジークという名の男子を授かり

時代は移り世の中が急速に発展して行く頃

エルディア復権派は転機を迎えていた。

 
マーレ政府からもたらされた報せはエルディア人に対しこの度マーレが

フリッツ王から世界を支配し大陸の覇者として君臨すると宣告があり

その野望を打ち砕くべくマーレの戦士を集うというものだった。

 
その戦士は五歳から七歳までの健康な男子女子とし選ばれた戦士は極少数に限られること、

なぜなら戦士はマーレ政府の管理下にある

「七つの巨人」を継承するに値する器でなくてはならないとして

選ばれし戦士となる一族には「名誉マーレ人」の称号を与え

この国での自由を保証するというものだった。

 
集まった復権派たちのもとへ届いたフクロウからの情報により

今回マーレ政府が動き出した理由について知ることに。

 
それは来たる資源争奪の事態にいち早く対応するためであり

近年の軍事技術は目覚ましい進歩を遂げたことで

「七つの巨人の力」が絶対ではなくなる日も近く

これからは燃料を背景とする軍事力が物をいう時代へと移り変わるが

莫大な化石燃料を埋蔵するとされるパラディ島は無視できるものではなくなったのだと。

 
しかしパラディ島を征服するのは容易ではなく

依然フリッツ王は壁にこもったまま音沙汰ないが80年前に言い残した

「今後我々に干渉するなら壁に潜む幾千万の巨人が地上の全てを平らにならすだろう」

という言葉を前に脅威が健在であるうちは何人たりとも正面から手出しはできず

自分達と同じようにフリッツ王を刺激せぬように侵入し

「始祖の巨人」を奪還するという内容だった。

 
それを聞かされた皆が焦り出す中、

グリシャは自分の息子であるジークを「マーレの戦士」にすることを提案し

息子にエルディアの誇りを託しつつも

敵国に忠誠を誓うマールの戦士になるように仕向けることに。

 
そして息子は七歳になった頃、私たち夫婦を政府に密告し

我々エルディア復権派は全員「楽園」に送られた。

パラディ島を永遠に彷徨う人喰い巨人となるべくして・・・。

 
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 
過去最高と言ってもいいくらいに長すぎるあらすじとなってしまいましたが

正直簡易的でなかったら一万文字近くなっていたかも(汗)

 
とりあえず今回で大事だったのは

ようやく敵が誰なのか分かった事と

ジークがグリシャの息子だったということですかね。

 
もちろんエルディアの歴史やマーレで屈辱的な人生を送っていることも

巨人とは何なのかおぼろげに明らかになりつつあることとかも大事だとは思いますが

あくまでもグリシャ達視点でのことですしね。

 
ぶっちゃけていってしまえばマーレ自体絶滅してしまえと思う位に

気分悪い連中ではありますが物事は見る視点によって違いますので

そちら側の視点を見てからでないと何とも言えないかなと。

 
それにしても今回で色々謎だった部分にもスポットが当てられて

色々分かってきたことも多いですが

 
 
結局どうすれば一番いいのか全く分からないですよね。

 
今回だけを見ればマーレを滅ぼして

エルディアを再興させるのが一番いいのかなと思いますが

ぶっちゃけエレンにはエルディアどうこうってあんまり関係ない気がしますし・・・。

 
話は変わりますが今回の話でジークが

グリシャの息子であることが明らかになったわけですが

とりあえずエレンの腹違いの兄みたいですね。

 
おそらくジークのほうはエレンがグリシャの息子である事、

自分の弟だということを理解しているために

あんな風に言っていたんじゃないかとちょっと腑に落ちる部分も。

 
それにしてもライナーやジークが言っていた”戦士”についてですが

あれって”マーレの戦士”のことっぽいですよね。

他に戦士というキーワードは出てきませんし。

 
ということは結局マーレのせいで

元は同じ国の民族同士が敵対しているということでしょうか。

 
ん~色々考えをまとめながらこの感想を書いているんですけど

やっぱり過去にエルディア人が何かしでかしちゃったんだとしても

今現在の全ての元凶はマーレなのではないかと。

 
そもそもマーレが資源を欲しがらなければ

エルディア人同士で争わずに済んだでしょうし

マーレがもうちょっと人道的な扱いをしてればエルディア復権派なんて

出来なかったかもしれませんしね。

 
まあ、たらればを言っても仕方がない事ではありますが

フェイちゃんの死に方を見るとちょっと言いたくもなります・・・。

 
とりあえず今回はジークの密告によって

楽園に送られることになったグリシャのところで終わりましたので

次回は楽園に送られてからの話になるかなと。

 
まあ、こっちでエレンの母親カルラさんと再婚した以上

ダイナさんは送られた先かどこかで亡くなっちゃったんだと思いますが

どちらにしろまともな死に方じゃなさそうなだけに

ちょっと気分が滅入りそうな気がします・・・。

 
そういえばちょっと話は変わりますがマーレの情報を流していた

フクロウってクルーガーさんだったり・・・?

あくまでなんとなくそんな気がしただけで根拠はないんですけどね。

 
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