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テラフォーマーズ 漫画最新 #36(209話) ネタバレ&感想 人為鵺(マスティコア)

2017年1月12日発売の週刊ヤングジャンプ 7号に連載されている

テラフォーマーズ #36(209話)のネタバレ&感想になります。

 
#36 ILLNESS 病

内容ネタバレ

 
西暦201×年 とある宇宙開発機構の研究員は

もしアポロ11号の時代の規模の資金がいまだに宇宙に投じられ続けていたならば

今頃とっくに有人が火星についていただろうと語っていた。

 
しかし米政府がNASAに投じる予算はその後数十年で1/7近くに減少。

それは景気が悪くなったからではなく代わりに増えた費用があるからであり

その費用とは「防衛費」であった。

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援軍としてやって来た米国の軍隊はテラフォーマーを駆逐しながらも

口元には笑みを浮かべていた。

 
それは”戦いが楽しい”からではなく”報われている”からこその笑みであり

国を背負うような戦いがずっと無かった米軍兵士にとって

この戦いは”人に必要とされている”と言う事を実感出来たからこその

心から自信に満ちた笑いの表情だった。

 
米国で日本の様子を伝えるTVを見ながら日向は

各国から軍が押し寄せている事についてこう考えていた。

 
翔の話から中国軍は既に”もう一つの研究”

A.E.ウィルスを使ってM.O.手術の成功率を大幅に上げる技術を手にしていること、

元々はドイツ人が開発した技法ではあるが<神奸達>繋がりでローマから中国へと渡り

米軍もかなり近い水準まで達しているはずであると。

 
となれば次に欲しいのは数と材料であり

今日本に来ればいくらでも手に入るテラフォーマーの体内にある

モザイク・オーガンが目的だろうと。

 
その頃、地面に倒れ込んでいる風邪村のもとへ

一人の女性医師が声をかけていた。

 
彼女は海老原という彼の知り合いのようで

あなたは休職中でとても戦える体調ではなく

ここにきて足止めしただけでも充分良くやったと病院に戻るようにと声をかける。

 
そんな彼女に対し風邪村はもうじきここは戦場となり

どこの国かもわからない攻撃機が

キレイにテラフォーマーの胸だけを撃ち抜いてくれるとも限らず

奈良や京都が火の海になるかもしれないのを風邪村家の男が

見捨てて逃げるわけにはいかないのだと語る。

 
そしてそんな自分を心配してきてくれた彼女に笑みを浮かべて

ごめんと謝ると共にいつも俺の事分かってくれてありがとうと伝えるのだった。

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日本に来ている軍人達の中にもM.O.手術を受けている人が多くいることを知ったエヴァは

自分の血や体の一部とT.A.だけでも輸送できれば死者の数は減らせるのではないかと考えるが

そんな彼女に対しダンはそれは恐らく出来ないとして

栄養さえあれば無限に再生できるのはプラナリアに適合した君だけだと語る。

 
そしてその理由として第一に片方の血を打ち込むだけの天異変態は

数秒しか持たず再生できる部位は限られ

もう一つは内臓と寿命への”負担”であると説明していた。

 
その上で再生能力を持たない生物の能力者が失った手足を再生するケースとして

”過剰変態”と呼ばれるものがあるが

ただしこれを一定の水準に達していないものが行なった場合

その場で死亡するケースもあるほど負担を強いるものなのだと語る。

 
日向は舌打ちしながらそうなると今頼れるのは

舜かサムライソードくらいかとして風邪村が現役だったらと名前を挙げたところ

ダンから風邪村がいるらしいとの情報が。

 
それを聞いて丈一が大丈夫なのかと心配する横で

風邪村を知らないエヴァに日向はジャパン・ランキング”元1位”

”人為鵺(マスティコア)”の風邪村一樹のことを話すのだった。

 
身長2メートル23センチ弓道8段、剣道5段、書道師範、茶道師範

国院大学主席卒業という経歴を持つ彼だったがその身体は難病に冒され

彼は日本で唯一”治療のために”M.O.手術を受けた人間だが

エヴァとは違い再生能力を持つ生物が適合せずそのため病気が悪化するたびに

手術を繰り返した彼は常に過剰変態で闘うのだと語るのだった。

 
変態した風邪村は空を飛ぶテラフォーマーを次々と弓で撃ち落とし

何も出来ない自分が悔しいのか涙を流す彼女の前で

その異形とも言える姿へと変わっていた。

 
そして彼女に気に病む必要などないと告げ

俺は自分の意志で此処に来た、俺の名前は風邪村一樹

この大地本来の守り手だと名乗りを上げるのだった。

 
”風邪村 一樹 日本 奈良 ジャパン・ランキング23位

29歳 ♂ 223cm 111kg

複合実験型(女郎蜘蛛+鳥+アナコンダ+コモドオオトカゲ+ヤマアラシ+

ムネマダラトラカマキリ+モウコノウマ+本土狸・・・)”

 
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 
正直風邪村が前回あっさりと負けていたことから

大したことないんじゃないかと思っていましたが

めちゃくちゃ見直しました。

 
おそらく風邪村という一族は昔に日本を守る役職か何かに携わり

そこから現在まで血を繋いできた一族ではないかと推察しますが

それにしたってあの覚悟と意志はすさまじいものがあるなと。

 
複合実験型として数多くの生物の名前が列挙されてましたが

それは今までそれだけの数、病気が悪化したことも示しているわけで

それだけ重い重すぎる病気だったんだろうなと。

 
ジャパン・ランキングが23位に落ちたのも

おそらく病の進行で身体が弱ってしまったからで

力を十分に発揮できれば今でも1位なのかもしれませんね。

 
それにしても”人為鵺(マスティコア)”と呼ばれているらしいですが

鵺というのは確か日本の妖怪か何かで虎とかヘビとか猿とかの特徴を持つものであり

マスティコアは海外でマンティコアとも言われる鵺と同じような特徴を持つ

伝説上の生物だったと思いますがまさにその通りだなと。

 
鵺自体は人に仇なすものとして描かれることが多いですが

その前に人為が付いていますので

これが人為変態の人為なのか人の為という意味なのかは分かりませんが

彼の特徴を表すのにこれほど的確なものはないでしょうね。

 
正直あれほどまでに手術を行わなければならなかった彼の人生について

痛々しく思う部分も無いわけではありませんが

その彼の実力がどんなものなのかは正直気になりますので

次回どう戦うのか楽しみですね。

 
ちなみに次号は休載とのことですので

続きは1/26発売の9号とのことです。

 
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