2023年3月22日発売の
週刊少年サンデー 17号に掲載されている
葬送のフリーレン 第108話の
ネタバレ&感想になります。
第108話 再会
内容ネタバレ
勇者ヒンメルの死の53年前、
勇者一行の旅立ちから7年後。
北部高原キーノ峠。
女神の石碑に触れたことで
過去の世界へとやって来たフリーレン。
ヒンメル達との会話から理解する。
これが幻覚魔法の類ではなく
ヒンメル達と訪れた80年以上前の
キーノ峠であることを。
ヒンメル達の後を歩きながら
フリーレンはさらに思案に暮れる。
・・・時間を逆行したのか?
信じられない。
不可逆性の原理を完全にぶち壊してる。
でも女神様の魔法は
ほとんど解明されていないし・・・。
単純に考えるなら石碑に込められていた
魔法は以前に触れた時間軸に戻るもの。
そこまではいいが問題は帰還方法で
もう一度石碑に触れても何も起こらなかった。
そう考えたフリーレンは
仕方なく皆に相談しようとするが
口に出そうとした瞬間思い直す。
そんなことしたら歴史が変わるか。
最悪フェルンとシュタルクが消えてしまうと。
なにか言おうとしてなんでもないと
話すフリーレンの様子に
ヒンメル達はなんなの?と思いながらも
石碑の解析が上手く行かなかったために
調子が悪いのかと考えていた。
追求しないヒンメル達に対し
ハイターは甘いと断じ
これ幸いに叱りつけたものの
結局甘いのはハイターも同じのようで
あっさり許し甘やかしていた。
森の中を先導していたヒンメルだが
思っていた場所に辿り着かなかったようで
街道への抜け道の場所は知りたいと
フリーレンに探知の魔法を頼む。
フリーレンはそれだったら
空の上から探したほうが早いと答えるが
ヒンメル達の反応からこの頃だと
飛行魔法も人類は使えないのだと思い出す。
結局冗談だと思われたのか
大人しく探知魔法を使い
ようやく街道へと出たものの
そこには凄惨な有様が広がっていた・・・。
調べた結果どうやら帝国の兵士らしく
まるで空から落とされたような
惨状となっていた。
なんとも言えない表情を浮かべ
彼らへと目を向けていたヒンメル達だが
いつの間にか一人の魔族に
背後をとられていたことに気づく。
フリーレンでさえも気付かなかったようで
現れた魔族は何か分かったのか
フリーレンへと目を向け告げる。
なるほど女神の石碑に触れたのか。
時空干渉の原因はお前だなと。
なんの話かわからないヒンメルは聞き返すが
魔族はわからないのならそれでいいとして
どうせ皆殺しにするだけだと笑みを浮かべていた。
ヒンメルも魔族との会話なんて不要だと言い
魔族は改めて名乗る。
俺は七崩賢奇跡のグラオザームの配下
残影のツァルトだと。
ヒンメルも同じように
勇者ヒンメルだと名乗り
目にもとまらぬ速さで斬りかかる。
その一撃は木々を斬り飛ばすほどの
威力を持っていたものの
躱されたのか手ごたえはなく
フリーレンの背後へ現れ触れた瞬間
その身を遥か上空へと転移させ・・・!?
偉大なる大魔法使いフランメの手記によると
魔族と人類の魔法体系には天と地ほどの差があり
才に優れた魔族の扱う魔法は熟練の魔法使いにさえ
まるでおとぎ話に出てくる”魔法”のようだ
と言わしめたという。
上空へと転移させられたフリーレンは
その一節を思い出したのか
なるほど確かにおとぎ話だと口にする。
そして慌てる事も無く冷静に考察する。
・・・空間転移。
人類の魔法体系では
実在する事すら証明されていない。
攻撃にも使える強力な魔法。
この時代の飛行魔法を持たない魔法使いなら
自由落下で簡単に殺せるわけだ。
残影のツァルト。
こいつと魔王討伐の旅で
出会った記憶は私には無い。
今のヒンメル達でも一筋縄ではいかなそうだ。
私が自由に魔法を使えれば
どうにかなりそうだけど・・・。
さてどう対処しようかなと
真っ逆さまに落下中なのにも関わらず
冷静に考えるフリーレンだが・・・!?
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
いきなり過去に飛んで来て
どうなるかと思っていましたが
記憶にない魔族と邂逅し
さらに上空へ転移させられるとは
流石に予想外もいいところですね。
とりあえずヒンメル達に関しては
前々からの回想にあった彼らと
なんら変わらないので
特に思うところはないかなと。
もちろん現在では亡くなっている
ヒンメルとハイターがフリーレンと
仲良さそうに会話しているのを見るだけで
なんかあったかい気持ちにはなりますけどね。
それよりなによりやっぱり
あの新登場した魔族が気になるところ。
七崩賢奇跡のグラオザームの配下で
残影のツァルトと名乗ってましたが
あの魔法は正直凶悪すぎる気がします。
なろうとかライトノベルとかで
ファンタジーものや魔法ものをよく読むんですが
空間属性が強力というのは
もう鉄板みたいなものですしね。
フリーレンが言うには
ツァルトが使っているのは
”空間転移”と呼ばれるものらしいですが
本当に厄介としか言いようがないなと。
未来の魔法使いであるフリーレンは
飛空魔法を使えるので
上空に飛ばされたくらいなら
どうにでもなると思いますが
彼女以外では特攻レベルでヤバイでしょうね。
触れられた時点で魔法を使えないものは
即死レベルでマズイですし
例え使えても飛行魔法がない過去では
どうしようもなさそうな感じ。
まあ、アイゼンやシュタルクならば
上空から落とされても
無事な気がしなくもないですが(苦笑)
正直空間転移の凶悪さが相手だと
未来のフリーレンでさえも
苦戦は免れない相手でしょうね。
そしてもう一つ気になると言えば
フリーレンの記憶にないはずの
ツァルトがここで出て来たのか。
ツァルトが言っていたように
女神の石碑に触れた事によって発生した
時空干渉が原因だと思いますが
今の時点で未来が変わった可能性もあるのかなと。
フリーレンがこれまで生きてきた時間が
本来の歴史である正史だとしたら
記憶にない魔族にあった時点で
一緒ではないわけですしね。
というよりも女神の石碑は
なんでフリーレンを過去に送ったのかも
気になる所です。
何かしら意味があっての事なのか
それとも単純にそういうシステムだっただけなのか。
色々と謎が多い展開ではありますが
今回の連載再開はとりあえず
3号連続掲載になるとのこと。
その3回でこのシリーズが終わるのか
それとも続くのかは分かりませんが
連載再開してくれただけで十分満足なので
あと2回どんな風に描かれるのか楽しみです。