2026年8月5日発売の
週刊少年サンデー 36・37合併号に掲載されている
界変の魔法使い 第38話の
ネタバレ&感想になります。
其の三十八 皇帝と魔法使い
内容ネタバレ
魔法使いの女性に案内されるまま
蒼国の食事を堪能した王子たち。
そんな彼らと皇帝であるアギリが
再び顔を合わせたのは
それから少し経ってからの事だった。
待たせたなと姿を見せたアギリは
世無からの文句を聞き流しながら
王子を見て笑みを浮かべていた。
ククク・・・またとんだものを抱え込んだなと。
そんなアギリに対し王子は改めて挨拶する。
はじめてお目にかかります。
珠 才苑と申しますと。
アギリがやはり珠家の者かと言い
僕の家をご存知なのですか?と
驚いた表情を浮かべる王子に
飛国とはつきあいがあったとして
改めて飛国との関わりについて語る。
今時家名はいわくのある古い一族が
意地で守ってる限られたものだ。
たとえば王家とかな。
自分で言うのも何だが、蒼国は
自由を愛する新興の成り上がり覇権国。
辺境の閉じた小国とは相性も悪ければ
つきあう利点もない・・・ように見える。
表に出ない所で各国と繋がるのが飛国のやり方だ。
関係は――悪くなかったと思うぞ。
お前の国は神眼が好みだからな。
面白い国だった。
独自の規律、怪しげな秘術、謎の結束力・・・
得体の知れなさを含め、私は嫌いではなかった。
まさか界変で消えて失くなるとは・・・残念だよと。
その言葉に神妙に視線を下げる王子だが
アギリは話を変えるように言葉を続ける。
だが中々いい時期に来たぞ。
明後日からわが蒼国の建国五十周年祭がはじまる。
街の人出も多かったろう。
一週間ばかり大騒ぎになると。
その事に今気づいたのか
世無は少しバツが悪そうにしつつも
鬼壱による呪いの期限が刻まれた
王子の手を取りアギリに見せる。
そうか・・・そんなときに何だが・・・
スズナギ辺りから、聞いているだろう。
今日を入れて三日後、つまり明後日の夜半に
【黒】の魔法使いが呪いの報酬を受け取りに現れる。
その時を、お前の嶺界内で迎えたいと。
アギリは真面目な表情に変わり
守れというのか?と告げるが
世無は・・・見守れが近いなと返す。
大事にならぬよう鬼壱とは
オレが交渉するが、何かあれば――
青陽でお前に勝てる者はいないだろう?と。
それに対しアギリが笑みを浮かべながら
これまでさんざん私の誘いを断っておいて・・・
調子の良いものだな魔法使いと告げると
世無もまた二枚舌はお互い様だろ。
お前の好きな稀有で面白い話だと思うがなと。
初耳だった王子は世無に蒼の皇帝まで
巻き込むんですか?と尋ねるが
世無はモメそうな時は
第三者を入れた方がいいんだと返す。
それでも王子はでもこれは僕のせいですし・・・
何かそういうの鬼壱さんを余計刺激しませんか?と。
そんな二人の会話を興味深さげに
見ていたアギリは口元に笑みを浮かべ告げる。
いいだろう場所を貸してやると。
世無は高くつくぞと言われるも
多少の無理はきいてやるよと
その言葉を受け入れるのだった。
その後、一人風呂に入っていた王子は
呪いが進行する左手を見て思う。
一日で結構進んだな・・・
結局、界変が起きた時の
記憶は戻らないままだ――
そんな事を思いつつも風呂を後にした王子だが
浴場の入口にロキの姿が。
待っててくれたんですか!と
嬉しそうに声をかけてくる王子に
ロキは面倒くさそうに語る。
隠者の石を持ってから
においもよく分からなくなったからな。
まともに見張るしかない。
ここは宮殿の深部だから人がいないが
建国祭に招かれて、隣国、属国の
要人諸々が多数泊まっているらしい。
警護だ何だで術者も多く連れてるだろう。
高位妖魔のにおいもする。
お宝がいるとでも知られると面倒だ気をつけろと。
そんな忠告を受けながらロキと共に
部屋に戻った王子だが世無の姿はなかった。
あれ?いませんねと口にする王子に
ロキはアギリの所じゃないか?と話す。
この旅の目的は奴に会うことだからな。
蒼帝は忙しそうだ。
夜中くらいしか体が空いてなかろうと。
その口ぶりから自分よりも詳しく
二人のことを知っていると思ったのか
王子はロキにアギリさんと世無は
つきあいが長そうですよねと尋ねる。
そんな王子の問いに対しロキは語る。
いや、蒼国を建てる前からだが
数十年がいい所だろう。
あの頃はただの泥棒だった。
莿天城に侵入してきたのが出会いのはずだ。
あれはスズナギの師匠だぞと。
一方その頃、世無はアギリの私室にて
壁に飾られた地図を見ていた。
そして改めてアギリに尋ねる。
世界統一は諦めたのか?と。
今日はもう皇帝としての仕事は終わったのか
ゆったりとした服装でリラックスしながら
アギリは興味は薄くなったなと語る。
結局の所・・・支配する土地が広くなればなるほど
他人の手に多くを委ねることになる。
私の目が完全に届く範囲となれば・・・
悲しいかなこの帝都一つがいい所だと。
そんな事を口にするアギリに
世無は呆れたように告げる。
お前は要求する支配の程度が高すぎるんだよ。
全世界をこの気持ちの悪いレベルで
支配したいのか?どうかしてるなと。
そう言われるのは分かっていたのか
アギリは変態みたいに言うなと笑う。
これでも私は史上最も血を流さずに
大国を築いた、平和を尊ぶ支配者だぞと。
世無が・・お前各国忍び込んで
暗殺して回ってただけじゃないかと返すと
アギリは交渉に応じない奴は仕方ないと
ため息をついていた。
そんなアギリに世無は声をかける。
もう・・・旅に出るみたいなことは難しいのか?と。
その言葉に思うところがあるのか
一瞬真顔になったアギリだが
次の瞬間、逆に笑みを浮かべながら告げる。
さっさと聞きたいことを聞けよ、魔法使いと。
お前も魔法使いのくせにと舌打ちしながら
世無が飛国に入ったことは?と尋ねると
アギリはあるよと飛国のことを話す。
侵入は都合三回。招かれたのが一回。
だが、あの小僧の生まれるはるか前だな。
お前だって入ったことあるんじゃないのか?
あそこは一部【緑】の魔領だろうと。
アギリの問いに対し世無は
ソファーに腰かけながら口を開く。
オレはお前と違って、侵入の趣味はないよ。
飛国の後見を請われたのを断りに訪れたのが一度。
それも数百年前だと。
アギリから飛国の後見も断っているのか
なまけ者と言われた世無だが
当の本人はあの頃は王都も小さかったと
まるで聞き耳をもっていなかった。
白は比較的ちゃんとしてたが
まともに入ったのもその辺りだけ――
王宮の横に深い穴があったのは覚えている。
あれは・・・呪法だろうと。
それを聞いたアギリは笑いながら口を開く。
ちゃんと街歩きしろよ、面白いものを見逃すぞ。
あの穴が王都だ。一千年前からなと。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
改めてアギリとの謁見となったわけですが
やっぱり一筋縄ではいかない人物のようですね。
神眼持ちというのも大きいですが
あのスズナギの師匠とのことで
その厄介さはかなりのものかと。
それにしてもアギリがいつから生きているのかは
何とも言えない所ではありますが
皇帝という立場もあってか
色々と世情に詳しいみたいですね。
王子の名前を聞いてすぐにその血筋を
理解したのもそうですが
大国の主に相応しい知識や考えを
持っているのは確かだと思います。
それにしてもなんでスズナギが
宮殿にいるのか不思議でしたが
まさか師匠だったとは・・・
ロキによると世無と出会ったのは
数十年前らしいですが
その頃は泥棒だったとのこと。
その頃には神眼を持っていたでしょうし
スズナギ以上に質が悪かったんだろうなと。
そんな生活を送っていたからこそ
今のスズナギが出来ているのか
元々そういうタイプなのかはわかりませんが・・・
何にしても今回の旅の目的の一つが
アギリだったことが明らかになりましたが
やっぱり飛国のことを聞きに来たんでしょうね。
旅をする前には呪いを受けていなかったので
鬼壱関係についてはついでなのかも。
なんにしてもアギリは世無が知らない
飛国のことを知っているようですので
素直に話してくれるかはわかりませんが
飛国についてまた一つ知ることができそうですね。
王子自身のこともそうですが
この物語において飛国の存在は
界変の核心に近づくためにも
避けて通れないと思いますし
一体どんな情報が明らかになるのか楽しみです。
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