2023年8月2日発売の
週刊少年サンデー 36・37合併号に
掲載されている
君は008 第262話の
ネタバレ&感想になります。
第262話 苦しみなさい。
内容ネタバレ
夫婦は決めていた。
もしもの時は
「息子の命を最優先で守ろう」と・・・。
そう 例えそのために・・・
お互いが殺し合うことになろうとも・・・。
首領のベータ洗脳を受けた母は
思い通りに動かぬ体に抵抗しつつ
父にベータ洗脳の事を説明する。
キーワードは”最も愛する者を殺せ”・・・
沢山見てきたが
この洗脳に逆らうことは不可能だと。
ドグラ・マグラのプロトタイプ
”セラフィム”である母を相手に
必死に息子である律を守ろうとする父。
しかし一般人である父が
到底太刀打ちできる相手ではなく
母の攻撃を受けた衝撃から
抱いていた律を手放してしまう。
そして父と離れた律の前に
洗脳を受けた母の手が迫り・・・!?
なぜドグラその人が
プロトタイプである私に
子供を生む機能を残したのか
真意は分からない——。
だが恐らく実験的な好奇心からだろうな。
まあ特に子供を生んだ事で
私の中に愛情が生まれたりは
しなかったのは確かだ。
まあ特に嫌悪感もわかなかったが。
元々夫が全ての面倒を見るから
と言うので製造した子供だったが
退屈しのぎに私も子育てとやらに
加わることにした。
・・・だが、・・・なめていた。
加わってみると中々過酷な
ミッションであることが判明したのだ。
なぜ子供が泣くのか理解できず
雑誌を手に調べるが
その理由はわからなかった。
疲れ切って眠る夫を起こそうとするも
ここで起こしたら私の敗北を
意味するのではないか!?と考え
伸ばしかけた手を止める。
私はプロトタイプにその人ありと
うたわれたセラフィム様だぞ!と
体を全細胞レベルでチェックして
泣く理由を突き止めようとしたその時
雑誌が捲れある記述が目に入る。
”たくさんだっこしてあげましょう”
戸惑いながらもその記述に従い
息子を抱き上げる。
すると泣いていた息子は
徐々に泣き止み笑みを浮かべ・・・。
はじめそこに愛はなかった・・・が
息子を育てるうちに私は知った。
愛は見つけるもの?
愛は学ぶもの?
ううん きっと愛は・・・育むものだと。
愛しているわと口にしながら
息子を手にかけようとする母だが
母は懸命に洗脳に抗っていた。
しかしそれも時間の問題であり
ボロボロになりながらも母は
父に私を止めてと懇願する。
その叫びに父はもっていた銃を放し
笑みを浮かべながら母に語り掛ける。
やはりオレが天使さんを
殺す方が難しいよ・・・。
そうなればもう・・・
こうするしか道はない!
そう語った父は抵抗することなく
自身の死を受け入れるかのように
母に向かい手を広げていた。
オレを殺せば洗脳は解ける!
そんな父に母は愛していると涙を流し
父は知ってると笑みを浮かべ
その身を犠牲に・・・。
母は自ら命を奪った父を抱き締め
起き上ろうとする首領を前に
律に語り掛ける。
律!苦しみなさい。
そしていつか・・・
あなたの愛を育みなさいと。
そう最後に言い残した母は
律を守るため首領へと挑み・・・!?
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
前回の流れから明るい感じには
ならないと思ってましたが
今回は正直胸にきましたね・・・。
首領に対しての怒りが
ふつふつと湧き上がると共に
千堂が両親にどれだけ愛されていたのか
よく分かる回だったと思います。
あくまでも過去の出来事であって
今なにができるわけではないんですが
なんともやりきれないなと。
母親もそうですが一般人である父親が
あそこまで覚悟を決めて
千堂を守ろうとした事実は
大したものだと素直に思います。
だからこそそんな家族を壊した
首領に対して悪感情を持つのも当然で
本当に碌なことをしないなと。
悪役らしいと言えばらしいんですけどね・・・。
それはそれとして気になったんですが
千堂の母親はまだ生きているんですかね?
前に千堂が憶えていたのは
母が父を手にかけたことくらいで
その後母がどうなったのかについては
語られていなかった気が・・・。
今回も最後の描写で
首領に向かって行くところで終わったので
もしかしたら生きている可能性も?
もしそうなら千堂としても
救いがあるんですが
そのあたり気になる所です。
ともあれ今回で千堂が
忘れていた記憶のほとんどが
描かれたんじゃないかなと。
母が首領に向かっていった
その続きが描かれる可能性もありますが
二人の戦いがメインで描かれることは
恐らくないと思います。
なので次回は過去を思い出した千堂に
多少触れるとは思いますが
メインとしてはエイト側の視点に
なるんじゃないかなと。
あちらのほうもかなりマズイ状況ですので
ベータ洗脳を解くコードを知った
アスヤや千堂達が間に合うのかも含めて
どういう展開を見せるのか楽しみです。