2023年1月25日発売の
週刊ヤングジャンプ 8号に掲載されている
キングダム 第785話の
ネタバレ&感想になります。
第785話 大女
内容ネタバレ
若かりし頃、夕日に染められた戦場で
倉央は敵を蹴散らす大女(糸凌)を見た。
じっと見つめる形となったことで
大女から何見てると睨みつけられるも
倉央はそんな彼女に素直に告げる。
美しいな、お前と。
キモと一蹴された倉央は
その日の夜、仲間から彼女の事を聞く。
あの大女は今回王翦軍に参戦している傭兵団で
名を糸凌と言うのだと。
他の者達はあれ女なのか!?と
その戦場での働きぶりもあってか
化け物と評する声もあったが
倉央は違うようで・・・。
倉央はその日から
糸凌を口説き始める。
朝昼晩、場所は問わず
俺の女になれと。
糸凌もあまりのしつこさに
ため息をつくほどだったが
それでもなびくことはなかった。
その頃の倉央は王翦軍きっての
才覚ある若手将校として
もてるために女グセも悪いと有名だった。
それでも諦めず口説いて来る倉央に
糸凌はいい加減にしろ!と怒鳴りつける。
そして前髪で隠していた
左目の傷を露わにし
これのどこが美しい!と。
しかしそれでも倉央は表情一つ変えず
愛し気に糸凌の顔に触れ告げる。
美しいよ お前の全てが。
お前が好きなんだ糸凌と。
真剣な倉央にほだされたのか
二人は夜を共にする。
糸凌はこれで気がすんだか・・・と
離れようとするも倉央は
ずっと俺の傍にいろとそれを許さなかった。
お前ほど美しい女は他にいない。
昼も夜も家でも戦場でもずっと傍にいろ。
俺がお前の居場所だ、いいな糸凌と。
その言葉が本気だと理解した糸凌は
倉央の言葉に「はい」と返し
倉央はさらに言葉を続ける。
共に生きよう ”死”が二人を分かつ時まで
俺とお前はずっと一緒だと・・・。
カン・サロとジ・アガの攻撃を
防ぎながら早く王翦様の元へ!と叫ぶ糸凌。
何をしている!王翦様の救援に向かう
指揮を執れ!という田里弥。
二人の自分を促す声を聞き
倉央は一瞬目を閉じ糸凌を想う。
俺達はずっと一緒だ
”死”が二人を分かつ時まで
心を決めた倉央は目を開き
皆に指示する。
倉央軍二つに分けるぞ
俺の直下兵団五千は後方の王翦本軍の元へ走る!
他もう三千ついて来い。
戦っている者は強引に乱戦を解け!
田里弥も同様だ。
半分残してあとは王翦様の元へ走るぞと。
カン・サロはそんな倉央軍の動きを
止めようとすぐさま動こうとするも
糸凌特戦隊によって阻まれていた。
そして倉央は糸凌の名を呼び
そちらへと目を向けるが
糸凌は口元に笑みを浮かべこちらを見ていた。
そんな糸凌に倉央は告げる。
いつも通りだ。
この戦いが終わったら激しくお前を抱く。
司馬尚を討ったらすぐに戻る・・・
それまで・・・夜の体力は
少し残しておけよ糸凌・・・と。
・・・御意と笑みを浮かべ返す
糸凌の姿を最後に倉央は
直下兵団を率い司馬尚を討つべく動き出す。
それを見たカン・サロは
この場をジ・アガに任せ
倉央を追いかけようとするも
糸凌がそうはさせないとばかりに斬り込む。
そこへジ・アガも参戦するも
糸凌は一歩も退かず弾き飛ばしていた。
主の元へと急行する倉央軍を背後に
糸凌は趙軍に告げる。
我が倉央様の邪魔はさせないと。
それに対しカン・サロは
ならば気は乗らぬがお前を殺すしかない女剣士。
我らも城主を守らねばならぬのでなと
その意気に応えるように笑みを浮かべるのだった。
糸凌の事を考えつつも王翦の元へと急ぐ中
倉央は田里弥が血を吐いているのに気づき
お前は離脱していろと声をかける。
しかし田里弥はそうはいかぬ・・・と
口元の血を拭うことなく拒否する。
これからまだ・・・俺の戦術が必要になる・・・と。
そして前方で戦う両軍に目を向け
今の現状を理解させるべく言葉を続ける。
・・・見ろ倉央。
司馬尚軍が王翦様の本軍に
あそこまで喰い込んでいる。
数は同数・・・そこから玉鳳が加わっても
なお・・・あの勢いだ・・・。
あの司馬尚軍のすさまじい推進力は
後方の押し上げがあってのものだ・・・。
・・・つまりは糸凌達が体を張って
この軍八千を行かせた功が活きる。
我らのこの背後からの突撃は・・・
間違いなく司馬尚軍の推進力を失わせるのだと
司馬尚軍に背後から襲い掛かるのだった。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
これまでずっと倉央と糸凌を
そうなんだくらいにしか思ってませんでしたが
あの二人の関係は予想していたよりも
ずっと良いものでしたね!
倉央はどことなくチャラさがあったので
結構軽いタイプかと思っていましたが
少なくとも糸凌に対しては
本気で思いを寄せているようです。
それは糸凌も同様で
あれだけ本気で口説かれたら
倉央の為に生きたいと思うのも
分からなくもないかなと。
そんな二人を分かつかもしれない
時が今にも迫っているわけですが
現状そうなる可能性は高いと
言わざるを得ないでしょうね・・・。
カン・サロとジ・アガを相手に
真っ向から戦える糸凌ではありますが
明らかに厳しいのは明らか。
仮に武力で上回るとしても
将としての力量はどうしたって
カン・サロには及ばないでしょうし・・・。
まあ、それを理解した上で
倉央を行かせたんでしょうけど
その判断を下せただけでも
大したものだと思います。
出来ることならば
二人が生きて再会してほしいですが
それが無理だとしてもその最期を
看取るくらいは出来たらと願うばかりです。
ともあれ倉央軍八千が司馬尚軍に
背後から襲い掛かったことが
どれだけ影響を及ぼすのか気になるところ。
司馬尚がそれを全く意図していないならば
かなり大打撃を与えるでしょうけど
司馬尚の器がまだわからないだけに
なんともいえないところです。
ともあれ倉央軍が救援に来たことで
戦況がどうなるのか楽しみですね。