2020年4月16日発売の週刊ヤングジャンプ 2020年20号に連載されている
キングダム 639話のネタバレ&感想になります。
第639話 吉報
内容ネタバレ
鄴へ兵糧船団が到着し
斉国国王・王建王が高笑いしていた頃
鄴にて飢え苦しんでいた秦兵達は
久方ぶりの食事に誰もが涙を流していた。
貂はそんな彼らの食事を差配し自ら料理していたが
そこへ信が姿を見せもう大丈夫だと労われることに。
その言葉に安堵し緊張の糸が切れたのか
腰を抜かしてしまう貂だが
改めて食糧が届いてよかったと涙するのだった。
信が遠く離れた政に届けとばかりに
天に拳を向けた翌朝咸陽に
大いなる吉報が届く。
食糧が届き鄴攻略を果たしたとの報に
誰もが歓声を上げる中、政はこの戦いに臨む前に
昌平君から言われた言葉を思い出していた。
多くの犠牲を伴う奇策中の奇策が一つあるが
”全滅”をも視野に入れる覚悟が必要であると。
政は見事この困難な奇策を成功させた者達へ
改めてよくやってくれたと感謝の言葉を零し
言葉にはしなかったがこれを為す力となった信に
よくやってくれたと感謝するのだった。
一方、”その者”はその”凶報”を
趙王都・邯鄲の地下牢で聞いた。
今回の件を画策した郭開は
地下牢にいる李牧に全部貴殿のせいだと言い放ち
さらに李牧殿は公開斬首の刑に処されるそうだと
どこか嬉しそうに告げる。
それに対し李牧は断罪は甘んじて受けるが
鄴の戦いはまだ終わっていないとして
一度出して欲しいと頼んでいた。
鄴は奪われたが今はまだ陸の孤島で
列尾ー鄴を繋がれて初めて脅威となり
そこに橑陽の線も加われば
王都圏の南半分が秦の領土になるのだと。
しかし郭開は列尾は扈輒将軍が塞いでいるとして
脅威には思っていないようで
そればかりか言葉巧みに外に出て死罪を免れる気であろうと
全く取り合うことはなかった。
それでも李牧はせめて今の話を
馬南慈と雷伯に伝えて欲しいと願い出るが
郭開は分かった分かったちゃんと伝えますよと応えつつ
誰にも話さなかった。
そして李牧が恐れていた展開が正に
昌平君によって実践されようとしていた。
魏国西部に侵攻していたある軍が
大挙として場を離れ動き出す。
そのある軍を率いるのは大将軍・謄であり
謄の軍勢は趙列尾に向け北上を開始するのだった。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
今回で鄴を巡る戦いも
完全に終了した感じですが
次は列尾での戦いになりそうですね。
ここにきての謄軍の登場は
流石に予想外ではありますが
謄の実力は明らかですし良い人選なのではないかと。
相手は”邯鄲の守護者”と呼ばれる扈輒将軍で
相手にとって不足なしと言ったところでしょうか。
それでもこの状況とタイミング的に
謄の勝ちは間違いないでしょうけどね。
そして今回の敵の総大将だった李牧ですが
何やら不穏な感じが・・・。
おそらくというかほぼ間違いなく
郭開が趙王をそそのかした結果だと思いますが
本当に無能な奴が権力を握ると
これほど怖いことはないなと。
郭開も今の地位に登りつめたわけですから
政治力は大したものなんでしょうけど
如何せん軍事関係が無能すぎる。
彼の頭には李牧を失脚させて
自分が一番高い地位に就くことしかないんでしょうけど
なんていうか李牧は救われないなと・・・。
まあ、このまま李牧が処刑されるかはわかりませんが
少なくともすでに謄の軍勢が動いている以上
碌な末路にはならないでしょうね。
なんにしても趙における信達の戦いは終わり
あとは謄の戦いになるかと。
先程も言ったように負けるとは到底思えませんが
またファルファルが聞けるかもしれませんし
どういう戦いになるのか楽しみです。