2025年12月9日発売の
別冊少年マガジン 2026年1月号に連載されている
アルスラーン戦記 146話の
ネタバレ&感想になります。
第146章 混沌の王宮
内容ネタバレ
闇の力で蛇王側に兵士達が寝返ったことで
アルスラーン達は窮地に陥っていた。
様子がおかしい王宮内に入ろうとした
アルスラーン麾下の兵士達は
激しい抵抗のためか中に入ることは出来ず
一時その場を離れることに。
そうした中、ギーヴとエラムは
敵から見えない城壁の影で
いきなり敵に回った兵士達を窺っていた。
二人は兵士たちが口にしていた
アンドラゴラス王が生きているという言葉から
一体何が起こっているのかと話し合う。
そして同時にある最悪の事態を口にし愕然とする。
・・・蛇王の力で王も蘇ったのではないかと。
一方その頃、アルスラーン達は
蛇王に寝返った兵士たちに追い回され
王宮から脱出できずにいた。
出口にもすでに兵士達がいたことで
挟み撃ちを受けそうになるも
アルスラーンは王宮の中ならまかせろと
王宮内へと足を踏み入れる。
大人数では追ってこれない
小さい通路も知っていると。
ナルサスは一旦見晴らしの良い所に出て
王宮内の兵の動きを見ましょうと進言した上で
先頃合流した二人の兵士に訊ねる。
味方のゾットたちが王宮内にいるはずだ。
おぬしたち会わなかったか?と。
ナルサスの問いに対し兵士達は
アルフリードから言われたことを思い出し・・・
~回想~
生存者の存在を誤魔化した兵士達は
傷ついたメルレインの身体を支える
アルフリードに声をかける。
安心するがいい。
アンドラゴラス王の兵はいなくなった。
今のうちにここを出て
アルスラーン殿下と合流しよう。
肩をかそう さぁ早く!と。
しかしアルフリードはそんな兵士たちの声を
置いてってと拒否する。
今 この状態じゃあたしたち兄妹は役に立たない。
ただの足手まといだよ。
あのアンドラゴラス王から
けが人をかかえて逃げきれるとは思わない。
王宮の中は王の兵士だらけ。
殿下のことだもの。
こんなにボロボロになったあたし達も見捨てず
連れて行こうとするに決まってる。
それは殿下を危険にさらすことになる。
重傷の人間をかかえればそれだけ
ナルサスの策が制限される。
置いてって。
ナルサスの足手まといになりたくないの。
あたしたちの事はナルサスには言わないでと。
~回想終わり~
兵士達はアルフリードから言われた通りに
ナルサスに黙っておくことにした。
ゾット隊には会いませんでした・・・
すでに王宮から出たのではないですか?と。
そんな兵士達の言葉を聞いたナルサスは
兵士達の方へ目を向けると
ただ・・・そうかと言葉を返し・・・
王宮内を通り空が見える見晴らしのいい
通りへと差し掛かったところで
兵士の一人が東の「王の門」の上に
誰かがいることに気づく。
アルスラーン達も足を止め
王の門を窺っていたところ
そこに座っていたアンドラゴラスは
兵士から槍を受け取り投擲。
その槍は窺っていた兵士を貫き
あまりのことにアルスラーン達は
皆 顔を真っ青にし冷や汗を流す。
そして蘇ったアンドラゴラスの姿を見た
アルスラーンは口を開く。
・・・あの村で見た・・・
蛇王ザッハーク・・・!と。
アンドラゴラスはアルスラーンが
そこにいることに気づいたのか魔道士達に
ルクナバード 奪い破壊せよと申し付ける。
一方アルスラーン達は怪物たちに
空から襲われながらもすぐさまその場を離れ
カイ・ホスローの壁画がある
大回廊へと足を踏み入れていた。
美しかったはずの大回廊は
ルシタニア軍によるものなのか
見る影がない程に荒らされていた。
そうした中、アルスラーンは
英雄王カイ・ホスローの壁画の前に立ち願う。
英雄王カイ・ホスロー・・・
そしてカイホスローに命を助けられ
ザッハーク打倒に立ちあがった
三百六十五名の勇者たち・・・
どうか・・・我らをお守りください
そう願いながらルクナバードを握りしめる
アルスラーンだがその影から魔道士が・・・!?
一方その頃、ヒルメスとザンデも
蛇王側に寝返った兵士によって襲われていた。
話しかけてもヒルメスを殺せと
要領を得ない兵士達の姿に
顔をしかめるヒルメスは
アルスラーンの命令か?と問いかける。
しかし兵士達は口々に叫ぶ。
アルスラーンも殺せ!
パルス王家に与し者全て滅ぼせ!
この世に王は蛇王ザッハーク様ただ一人!と。
その言葉を聞いたヒルメスとザンデは
兵士達がカーラーンの命を弄んだ側に
与しているのだと激昂し
襲い掛かる兵士達を蹂躙するのだった。
一方その頃、アルフリードはメルレインに
肩を貸しながら王宮内を歩いていた。
しかし大の男一人を支え続けるには
女の身には辛かったようで
躓いて倒れてしまう。
息を切らせながらも再びメルレインに
肩を貸そうとするアルフリードだが
何やら靴音が近づいているのに気づく。
誰か来る!?一・・・二人?
死んでふりしてやりすごす?
・・・だめだ兄貴のこの荒い息じゃ・・・
距離があるうちに矢で仕止める?
・・・いやこの腕じゃまともに弓は引けない・・・
どう対処すればいいのかと考えた
アルフリードは剣で行くしかないと決意し
先手を取る!と物陰から飛び出すと
そこにはヒルメスとザンデの姿が・・・!?
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
ようやくザッハーク復活に気づいたわけですが
王宮内の状況は悪くなる一方ですね・・・。
アルスラーンは影から姿を見せた
魔道士との戦いになりそうですし
九死に一生を得たアルフリードとメルレインの前には
父の仇でもあるヒルメスが姿を見せたりと
まさに混迷としてきたなと。
とりあえず魔道士については
ダリューンがいればアルスラーンが
助かるのはまず間違いないでしょうね。
さらにナルサスもいますし
怪しげな術を使ったとしても
どうにかなると思いますし。
ただルクナバードだけを目的としていた場合
下手したら奪われたり壊されたり
といった展開もあり得るかも。
そしてヒルメスとザンデに出会った
アルフリードに関してですが
メルレインがいる以上
恐らく戦いにはならないかと。
メルレインはヒルメスの思い人である
イリーナを助けた恩人でもあるわけですし。
それにこの状況で争うことはどう考えても
悪手以外のなにものでもないですからね。
ヒルメスとしてもこの状況で
アルフリードを手にかけようとは思わないでしょうし
アルスラーンに負けた以上
その配下のものに手は出さないかと。
なんにしても状況は刻一刻と
悪くなっていますので
何かしら状況を打開する方法が欲しいところ。
現時点においてヒルメスしか
ルクナバードを抜けない以上
彼と共闘するのが得策なんですが・・・
どちらにしてもこの状況を脱するためには
戦力が欲しいのは間違いないので
これからどんな展開になるのか続きが楽しみです。
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