2025年12月4日発売の
週刊ヤングジャンプ 2026年1号に掲載されている
キングダム 第859話の
ネタバレ&感想になります。
第859話 存在しない矢
内容ネタバレ
青華雲が飛信隊のいる戦場に到着した頃
飛信隊は戦局を優勢に進めていた。
貂は右の田有隊が敵を突破したことで
中央の押し上げの好機だと判断し
信にその後押しをお願いする。
姿を見せて士気を上げるだけでいい。
最前線まで出る必要はないと。
指示を受け入れた信は
五十騎を引き連れて後押しするために前へ。
貂の元には右の楚水隊も優勢との報告が入るが
左の相手が正体不明であることから
しっかり注視するようにと指示する中
楽華からの急報が・・・!?
前に出た信の姿を見た飛信隊の面々が
口々に李信将軍だ!と声を上げる中
信はそんな彼らに檄を飛ばす。
攻め刻だ!背中は俺が支えてやる。
前だけ見てぶちかませ。
飛信隊の真ン中の強さを敵に思い知らせてやれと。
信の檄を受け飛信隊の面々は
士気を爆発させるかのように
目の前の趙兵へと襲い掛かるのだった。
楽華からの急報は
楊端和が討たれたという
とても信じ難いものだった。
死んではいないと聞かされ
少し落ち着きを取り戻す貂に
伝者はさらに言葉を続ける。
恐らく楊端和軍はこれから押し込まれる。
だが その悪影響は楽華の戦場で食い止めると
蒙恬様はおっしゃられたと。
貂は・・・こんな序盤に楊端和が崩れるなんて・・・
と今だ信じられない思いを抱えつつも
一体何があったのかと訊ねる。
李牧が放った弓使いであると答えた伝者は
楊端和軍主力の将ダントもやられていると語る。
とにかく蒙恬様は全大将に警戒するよう
全軍に早馬を飛ばされた。
その凄腕の弓使いは
必ず他の大将を狙ってくると・・・。
伝者の話を聞き、貂はその弓使いが
狙っているのが誰なのか気づいたようで
顔を真っ青にしながらまずい・・・と零す。
蒙恬は前に出る大将じゃない。
情報があるとしたら楽華を素通りして
飛信隊の戦場へ来てる・・・
狙われているのは羌瘣か・・・信だ!と。
そう考えた貂は急ぎ信を呼び戻してと
伝令を向かわせる。
その上で各将校達にも通達を・・・
楚水や我呂に・・・崇原達も・・・
目立つ部隊長も狙われるかもしれないとして
それぞれ伝令を向かわせるのだった。
趙兵達をかき分け李信本陣前の
中央軍辺りまで向かう中
青華雲はある一帯へと目を向ける。
その一帯には秦の矢が異常に降り注いでおり
青華雲は近くで見れば見るほど
良い矢を放っていると素直に称賛していた。
その弓隊を率いる弓矢兄弟は趙の指揮官クラスの敵を
次々に射抜き、着実に戦功を上げていた。
その姿までは見えないものの
放つ矢とその気配を感じ取った青華雲は
足を止めるとじっとそちらへと目を向ける。
そこにいるのか蒼仁 蒼淡とやら。
尋常な矢ではないことは十分分かる。
ではお前達はどこまで踏み入れて
その矢を放っている・・・
そんな思いを抱きながら青華雲は
手に弓を持つことなく
矢を放つかのように構える。
そうして放たれた矢は仁の首を射抜き
仁は何が起きたか分からず倒れこんでいた。
淡はいきなり倒れた兄を心配し駆け寄ろうとするが
その瞬間こめかみを矢が貫きその場に蹲っていた。
周りの者が一体何が起きたのか分からず戸惑う中
仁は父から聞いていた・・・”存在しない矢”だと語る。
あの父ちゃんでも体得出来なかったから・・・
話しか聞いてないけど・・・
道を極めた弓使いだけが使える・・・
神弓の一つ・・・”白影”だと。
”白影”を放った青華雲が一息吐く中
付き従う趙兵達は一体何をしているのか
分からず戸惑っていた。
そんな彼らをよそに青華雲は口を開く。
手応えがあったということは・・・
その領域に足を踏み入れてはいる
ということか蒼兄弟。
心は強いと見える。
運が悪いと本当に死ぬからなと。
その上で趙兵から先を促された青華雲は
趙軍に被害を出している弓使いを少々こらしめた。
少しは奴らの腕も鈍ろうと伝え先を急ごうとしたところ
前方に敵将李信が出現したとの声が。
青華雲がその声に従い先を急ぐ中
弓矢兄弟は実際に射抜かれた感覚があったのか
吐き気を覚えつつ立ち上がっていた。
そして同時に理解する。
とんでもない弓使いが敵に紛れており
自分たちよりもずっと腕が上であることを。
そこへ本陣からの急報が届く。
敵の弓使いが将校達を狙ってる恐れがある。
部隊長達は最新の注意を払えとのことだ。
敵の弓兵を見たら優先的に討ち取れと。
その報を受け淡はそれがさっきの弓使いなら
狙われたら終わりだと零すが
仁は・・・いや今のは部隊長を
狙うような弓使いではないと否定する。
その上で断言する。
狙われているのは隊長・・・信将軍だと。
それを聞いた淡から隊長が中央軍の後ろに
出て来てるって誰か言ってなかった?と言われ
仁は信将軍の命が危ないと動き始めるのだった。
一方その頃、青華雲はもう少しで
標的である李信の姿が見えるところまで来ていた。
青華雲は李信について考える。
李信・・・たしか李牧が最重要武将と
名を挙げていた・・・
珍しく下僕上がりの将軍とか。
相当苦労してはい上がって来たのであろう・・・と。
そして遠くに李信の姿を確認した青華雲は
楊端和らを討ったように矢を番える。
悪いな李信。俺の弓はそのお前の
血と涙の結実を全て無に帰す。
一撃でな。眠れ。
そう思いながら矢を放とうとした瞬間
青華雲のこめかみを矢が貫いていた。
周りの兵達はいきなり青華雲が
よろめき態勢を崩したことに戸惑い
青華雲もまた驚愕の中にいた。
それは先に青華雲が蒼兄弟に放った
”白影”そのものであり仁が放ったものだった。
仁自身当たった・・・みたいな手応えがあった・・・
多分となんとなく成功したような感じだったが
射抜かれた青華雲は青筋を立てて
矢が放たれた方角を睨みつけ・・・!?
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
とりあえず青華雲による威嚇とでも言えばいいのか
とんでもない神技が出ましたね・・・。
ボクシング漫画とかで殺気をフェイントに使う
とかは読んだことがありますが
それを弓矢でやるとは正直驚きよりも
ドン引きするレベルかと。
運が悪ければあれで命を落とすことも
あり得るとのことですが
もう凄すぎて言葉もないです・・・。
そんな神技を使う青華雲が凄いのは
十二分に理解していますが
それ以上に仁がとんでもないなと。
比較できるものではないですが
経験はともかくとして才能という点において
誰よりも優れているのかも。
そんな若き天才と現中華十弓の一位が
次回戦うことになりそうなので
一体どんな戦いになるのか楽しみですね。
将同士の一騎討ちとは違い
弓兵同士ということもあるので
また違う戦いを魅せてくれるのではないかと。
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