2025年12月12日発売の
ヤングアニマル 24号に連載されている
3月のライオン 217話の
ネタバレ&感想になります。
第217話 タイトル不明
内容ネタバレ
学校の昼休み。林田はいつものように
職員室でカップラーメンを食べようとしていたところ
扉の外から零のクラスメイトである
小池と山下が覗いているのに気づく。
零の事を聞きに来たと思った林田は
あー桐山は今日は来てないんだと声をかける。
試合で・・・つーか 仕事で・・・っつうかーと。
しかし思っていたのとは違ったようで
彼らは対局をネットで見ていたらしく
零が獅子王戦の予選で来ていないのは知っていたが
その上で林田にあるお願いをする。
獅子王戦の予選っしょ?
いや オレたちネットで見てて・・・
でも将棋全然わかんなくて。
先生・・・教えて?
桐山パイセンって今どうなってるんすか?と。
――ここで飛び出したのがっ
辻井スペシャル居飛車版!
その攻撃をかわし!
盤上を自在に駆けめぐる桐山!
それを押さえつけに出る剛腕辻井!
それすらかわし飛び込む桐山!
そんな臨場感あふれる形で林田が
零と辻井の対局を解説したことで
小池と山下は盛り上がっていた。
すげえぇぇパイセン!
あんな・・・教室では
ステルス系地味メガネだというのにっっ!
こんな・・・ネットで中継している人達が
大勢いる程のプロメガネだったとはっ!
教室では常に完璧に光学迷彩を使いこなし
いるかいないかほぼわからないのにっと。
二人の話を聞いていた林田は
もう・・・もうその辺でやめてあげて・・・?と
なんだか居た堪れない気持ちになっていたが
そうした中、キーンコーンカーンコーンと鐘が。
それは五時限目の始業の鐘であり
二人はまだまだ対局を見ていたかったのか
いい所だったのにと不満を零すが
林田はオレも説明してやりたいが
授業なんだすまん!と追い出すことに。
そうは言ったものの実は林田は
5限に何もなかったらしく
さーてとっ桐山はどうなっているかなと
再びノートパソコンを開くと
そこには驚きの光景が広がっていた。
え!何!?どゆこと!?
めっちゃ桐山ハメ手にからまっとる――っっ!
やばいよコレめちゃくちゃ
「いい辻井さん」の日じゃん今日!と。
気づいたらトラップの中にいた。
――次 6六角が来るとわかっているのに・・・
8四飛と行くしか他に・・・無い!
逃げる道が無い・・・!
考えろ 考えろ 考えろ 考えろ!
考えろ 考えろ 考えろ ああでも!
これは・・・これは・・・もう・・・
――いや・・・いやいやいや!
島田さんにも勝って二階堂にも勝って
――そうしてオレはここに座ってるんだぞ。
ダメだダメだダメだ。頭を!眼を!
すみずみ迄 動かすんだ!
――まだ この先にまだ進める道を
見逃しているのかもしれないんだ!
”息が苦しい まずい何も浮かばない”
”何だこの音 耳鳴りか?頭が働かない”
打開策が浮かばないまま
指し続けていた零だが
辻井さんが指した手を見て心が折れる。
ああ・・・!ああ・・・ダメだ・・・
これはもう・・・もう打つ手が・・・ない。
そして零が顔を下げ、目を瞑った瞬間
脳裏にひなたの言葉が思い浮かんでいた。
だってれいちゃん
今までいっぱいがんばって来たんでしょ!?
きっとこんな風にね しつこくて
あきらめきれない気持ちを・・・
そのフレーズを頭に思い浮かべた瞬間
零は目を開き、顔を上げていた。
そして一手、また一手と指し続けるが
事態は好転することなく
零は自分が負けるのを理解していた。
ダメだ・・・オレ負ける。
声・・・かすれて出ない。
――のどをしめらせて・・・
そう思い水を口にした後
まけましたと口にしようとした瞬間
辻井の口から「ありません」との言葉が・・・
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
獅子王戦の続きということで
島田さんに続き辻井さんとの対局となったわけですが
一番避けたかった展開に・・・
通常の辻井さんでもA級棋士ということで
基本的には零よりも棋力は上なんですが
まさかここに来て「いい辻井さんの日」が
来てしまうとはあまりにもついてないなと。
前に対局した際にもその時に当たってしまい
一瞬で消し飛ばされてしまってましたからね。
まあ、「いい辻井さんの日」には
あの宗谷名人でさえも飛ばされることが
あるみたいですし仕方ないのかもしれませんが・・・
そんな「いい辻井さんの日」に
ぶち当たってしまったわけですが
思っていた通り圧倒されてましたね。
島田さんに勝てるくらいに
レベルアップした零でも
流石に厳しいのは明らかだったと思います。
それでもひなちゃんの言葉を思い出して
なんとかあきらめないでしつこく
食い下がってはいましたが
それでもどうしようもなかったんだろうなと。
そして零の口から投了の言葉が
発せられそうになった瞬間
辻井さんから投了の言葉が出て来るとは
正直「え?」って感じでした。
宣言した以上、零の勝ちなんでしょうけど
零が見えていない視点で
辻井さんは負けを認識してたんでしょうか?
正直何が何やらわからないですが
それでも結果として勝つことが出来たのは
零があそこまでしつこくしつこく
食らいついたからなのは間違いないかと。
それが無ければ辻井さんが負けを宣言する前に
零が投了を宣言していたと思いますし。
恐らく次回にでも詳しい説明があると思いますが
なんにせよ勝ったのは間違いないので
ここは素直によくやった!と言いたいですね。
辻井さんに勝った以上
次の対局は恐らく隈倉さんだと思いますが
公式での対局が初めてということもありますし
どんな対局になるのか楽しみです。
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