2021年6月25日発売の
ヤングアニマル 2021年13号に
連載されている3月のライオン 183話の
ネタバレ&感想になります。
第183話 道~みち~②
内容ネタバレ
二海堂は思う。
桐山、オレの最大の幸運は
お前と同じ時代に存在出来た事。
走ることも好きなものを
食べることも全て諦めて
脳内が全てなんでオレだけ!?で
埋めつくされそうになった時も
横を見ればいつもお前がいた。
自暴自棄になる術さえ無く
まっくらな目で粛々と
ただ前に進むお前の隣にいると
どんな悪夢のような道行きも
3割増しでヤセ我慢ができたのだと。
運命は公平ではなく
その不公平に対する
収めきれぬ怒りを
あり得ぬ程のエネルギーに変える。
そして”このルートで正解だった”
という物語に置き換える。
それしか人間の出来る
反撃の手は無い。
腕さえ上がらぬベッドの上で
このクソみたいな設定すべて
”ただの伏線として回収してやる”
とあえいだ。
代償は既に払った!
恐れるものなど何がある!?
お前もそうだっただろう。
なのにあたたかいぬくもりに
くるまってお前が持つ
閃光のような輝きを
失ってもかまわないのか!?
惜しい、惜しすぎる。
オレだったらぜったいに手放さない!
この苦しさがガソリンの
巨大エンジンを!!
もし今、神さまが目の前に現れて
お前の病をすべて取り除いてやろうか
と言われたとしてもオレだったら!
そう思った二海堂だが
ふと我に返り前言を撤回すると
完治取りますと即答していた。
病いの苦しみをバネに・・・って
治るんならいらんわ、そんなバネ!
バネが無きゃ勝てんなら
それまでの才能って事だと。
バネなんぞなくても
ありとあらゆる方法を探し
全力で別ルートを
のし上がってみせる。
オレの執念なめんな!
そう思った二海堂はふと気づく。
桐山は全身全霊で
別ルートを探し始めたのだと。
そして思う。
やっと辿りつけたんだな。
お前のその名と同じ場所
始まりのスタートラインにと。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
今回も前回に引き続き
二海堂がメインの話でしたが
いや~二海堂アツイ!
本当にアツイ漢ですね!
そして零の存在が
二海堂にとって
本当に必要だったのだと
改めて思いました。
いつも横に零がいてくれたからこそ
二海堂もここまでこれたんだなと。
それにしてもラストのページの
二海堂の台詞は良かった!
”やっと辿りつけたんだな”
”お前のその名と同じ場所”
”始まりのスタートラインに”
何て言ったらいいか
言葉にするのは難しいですが
二海堂の零に対する気持ちが
溢れんばかりに入った
良い言葉だなと。
冒頭でオレの最大の幸運は
お前と同じ時代に存在出来た事
という言葉もありましたが
そんな風に思ってくれる人が
いるだけで正直羨ましいです。
零自身決して幸せとは言えない
人生を歩んできていますが
二海堂のような人がいることで
救われている部分もあるんだろうなと。
ちょっとしんみりしながら
そんな事を思った回でしたが
次回どうなるのか気になるところ。
引き続き二海堂メインの話になるのか
それとも零に視点が移るのかは
わかりませんが対局の結果も含めて
どんな話になるのか楽しみです。
気になる続きについては
次回予告にラインナップ
されていなかったので
次号は休載になるかと。
なので恐らく次回は
7/23発売の15号以降になるかと。