たくさんの漫画の中から管理人が厳選したオススメ漫画を少しのネタバレを交えて紹介しています。当ブログにはプロモーションが含まれています。

オススメ漫画ネタバレ情報局

魔法使いの嫁 最新 86話 ネタバレ&感想 記憶のかけら 17巻続き

2022年5月2日発売の

コミックガーデン 2022年6月号で

連載されている魔法使いの嫁 86話

ネタバレ&感想になります。

 

第86篇 Once bitten,twice shy.Ⅰ

内容ネタバレ

 

激昂したルーシーから

激しい言葉を叩きつけられた

フィロメラ。

 

一瞬正気を取り戻したかに見えた

フィロメラだが次の瞬間

そんなにわたしを責めるんなら

教えてよ!!と叫び

攻撃の矛先をルーシーへと向ける。

 

二人の間に割って入ったチセは

ルーシーを庇いながら

「いいよ」とその身を晒し・・・。

魔力を吸収したためか

フィロメラは正気を取り戻す。

 

しかし目の前にチセ達の姿はなく

体には魔力が溢れ

制御できない状況に陥っていた。

 

その身を巨大な樹へと変貌させた

フィロメラはどうしてと

チセに対する想いを抱えたまま

意識を喪い・・・。

 

少女が目を覚ました時

ここがどこかわからなかった。

 

わかるのはだれかと

手をつないでいること。

 

それ以外はまるでわからず

ぼうっとした状態のまま

周囲も暗闇に覆われたかのように

視界が狭くなっていた。

 

手を引く少女は大丈夫?と

優し気に声をかける。

 

ぼうっとしてる。

・・・ばらばらに

なっちゃったみたいだね。

 

”ひろい”ながら

他の二人も探そうかと。

 

チセと名乗った少女から

フィロメラと呼ばれた少女は

自分が何者なのか思い出し

今いるのが学校であることに気づく。

 

チセに誘われるがままに

校内を歩き回り

かけらを集めていくフィロメラ。

 

幼い頃のリアンとの記憶や

おばあさまの言いつけを守れず

地下室に閉じ込められた時の記憶。

 

フィロメラにとって

リズベズの存在はとても大きく

閉じ込められた当時の記憶を見ても

祖母を悪くは言わなかった。

 

しかしチセは地下室を見て

はっきり口にする。

 

くらくて つめたくて さむくて

いやなところだねと。

 

その言葉にフィロメラは

でもこの後は放っておかれるだけで

こわいこともいわれたりしないと

庇うような言葉を口するが

チセにでもこわかったでしょと言われ

うん こわかったと認めていた。

校内を探索する二人だが

混じってしまったのか

フィロメラのかけらだけでなく

チセのかけらもあった。

 

チセの記憶はどうみても

幸せなものではなく

暗く陰湿なものだったが

チセは気にもしてなかった。

 

だれかの夢や”きおく”のなかに

よく行っちゃうからか

こういうことけっこうたくさんあると。

 

そして次の扉を開けると

そこには一枚の写真があった。

 

そこには顔が真っ黒に塗りつぶされた

両親と幼いフィロメラが写っていた。

 

その写真を手にフィロメラは

両親の顔を知らないと語る。

 

おばあさまは写真も

見せてくれない・・・と。

 

チセはどこか遠くを見るように

わたしも両親の写真を

見た事がないと語る。

おかあさんは死んじゃったけど。

 

そう言ったチセの向こう側に

フィロメラはチセの母親らしき女性が

血だらけで立っていることに気づき

思わずあ、と零していた。

 

そんなものが見えるとは

露知らずチセは呟く。

 

おとうさんとおとうとは

わたしたちをおいてどこに

いっちゃったんだろと。

 

それからもフィロメラのかけらや

チセのかけらをひろいながら

二人は屋上へと辿り着く。

 

ここに来るまでの間に

チセがどういう風に生きてきたのか

知ったフィロメラは問いかける。

 

どうしてわたしのかけらを

ひろってくれるの。

 

わたしあなたになにもしてないし

それどころか・・・殺そうとしたのにと。

 

その問いに対しチセは

前にもおなじこときいてくれたと

どこか嬉しそうに答える。

 

わたしもね たくさんの人に

ひろいあげてもらったから

ひとつずつ ひとつずつ。

 

・・・わたしはわたしを

大事にしてもいいんだって。

 

大事にするって

・・・まだよくわかんないけど

もしかしたらそのために

いつかのわたしと同じような目をした

あなたを助けたいのかも。

 

自分を大事にしながら

・・・あなたを助けられたら

あのころのわたしも助けられるって

思うのかな・・・。

 

フィロメラだからこそ助けたかった。

・・・なんて言えなくてごめんねと。

 

フィロメラはたとえほんとうに

わたしのためだなんて言われたって

しんじられないと語る。

 

そんなの聞いたらわたし

ずっと遠くにいってしまいたくなると。

 

ただそれが許されるとは

思っていないようで

いきたい?それともきたくない?

というチセの問いかけにも

わからないとしか返せずにいた。

 

チセはそんなフィロメラに

わかるまで手伝うと言い

今は”ひろい”にいこうと再び校内へ。

そろそろ他の二人も

見つけなきゃと思ったチセは

アイザックがものをつくるのが

”とくい”って言っていた事から

図工室へと向かう。

 

真っ暗な部屋の中

小さくなったアイザックは

一人嘆いていた。

 

もうやだ どうして

だれも・・・ぼくに”きたい”してないし

手伝いだって妹のがぜんぶうまいし・・・

顔は”こんな”だし・・・。

 

みんなリアンや妹と

ぼくをくらべて・・・

ぜんぜん・・・うまくできない。

 

どうしてぼくなんか

この家にうまれてきて

しまったんだろ・・・と。

 

そんなアイザックに

声をかけたのはフィロメラだった。

 

名前を呼ばれたことで

アイザックも自分を思い出したらしく

恥ずかしいとこをみられたと

下を向いてしまっていた。

 

男が泣くもんじゃないだろと話すが

チセとフィロメラには同意を得られず

さらにいたたまれなくなる状況に。

 

その後合流を果たした一行は

図工室を後にするが

その際にアイザックはフィロメラに

きっときみのものだと思うからと

小さなライトを渡す。

 

受け取ったフィロメラが

スイッチを入れたところ

光に照らされた場所に

アイザックらしき影が浮かび上がる。

 

影はぐちくらい吐かないと

やってられないと

以前アイザックが言った言葉を告げると

何もいなかったかのように

その場から姿を消すのだった。

自分が小さくなっている事に気づいた

アイザックにフィロメラが説明する中

チセはルーシーは勉強がとくいだからと

図書室の扉を開ける。

 

中は真っ暗で先が見えない上

蜘蛛の巣だらけという有様だった。

 

それでもチセを先頭に

中へと入っていくが

その途中同じようにこちらへと

向かってきていたルーシーと

出会い頭に頭をぶつけ合うことに。

 

あまりの痛みに蹲りながらも

ルーシーは探しにきたのだと語る。

 

こんなとこに閉じこもって

泣いてたってしかたないでしょ。

 

忘れたくても忘れられない

ものばっかり・・・。

 

でも昔のことで

かなしむなんてつらいだけ。

 

どうせならあたしは怒りたいの!

これからをなんとかしたいの!

 

そうしたら立ち止まらずにすむのだと

蜘蛛のぬいぐるみを抱きしめていた。

 

そしてルーシーは

自分に怯えるルーシーに告げる。

 

さっきあんたもちゃんと

怒れたんじゃないの。

 

ならあんなとこでぐずついてないで

にげるなりなんなり

やりたいことやったり

言いたいこと言いなさいよ ばか。

 

そう言って手に持っていた

蜘蛛のぬいぐるみを押し付けた瞬間

フィロメラの持っていた

ライトが落ちパッと光が灯る。

 

スクリーンのように

浮かび上がったリズベズは告げる。

 

あなたもそろそろ

慣れる作業をしなくてはねと。

 

いきなり浮かび上がった

リズベズの姿に他の皆が戸惑う中

フィロメラは目を見開き

「——だめ」と口にするが・・・。

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックス、

MAGCOMIでどうぞ!

感想

 

今回結構ひらがなが多く

読みにくいとは思いますが

これは幼い姿ということから

そういう風に描かれていましたので

そのままにしておきました。

 

まあ、ひらがなのほうが

たどたどしい感じがわかりますし

そのつもりでそうしたんだろうなと。

 

それにしてもフィロメラの

精神世界とでも言えばいいのか

皆子供になってましたね。

 

以前にも回想などで

小さい頃の姿は見た事ありますが

やっぱり可愛らしいものです。

 

特にチセなんか

銀の君に見つかったら

滅茶苦茶可愛がわれることに

なるんだろうなと(苦笑)

 

まあ、それはそれとして

チセの話はやっぱり重いですね・・・。

 

思わぬ形でチセの過去の記憶が

一部明かされることになりましたが

やっぱり幸せとは

ほど遠い生活だったんだろうなと。

 

それとチセが父親と弟について

触れていましたが

やっぱり彼女の中で

何か思うところがあるみたいですね。

 

結果としてチセの立場からすれば

母と自分を見捨てて

どこかへ行っちゃったわけですし。

 

もちろん父親側からすれば

そうせざるを得ない理由が

あったんだとは思いますけど

幼いチセには関係ないですしね。

 

まあ、その理由も

明らかになっていないので

とやかく言っても仕方ないんですが

なんともやりきれないなと。

 

そんな過去を持つチセですが

同じような過去を持っている

フィロメラとは色々と

通じるものがあるみたいですね。

 

どっちもひど過ぎる

子供時代を過ごしていることもあって

互いに思うところも多いのかなと。

 

大きな違いと言えば

チセは完全とはいえないまでも

過去というべきか

トラウマから解放されている事。

 

その点フィロメラは

祖母であるリズベズに

縛られているので

そこをどうにかしない限りは

どうしようもないだろうなと。

 

なんにしても次回か次々回には

全てが明らかになりそうですし

どんな展開が待っているのか楽しみです。

 

第85話へ

第87話へ