2022年8月24日発売の
アフタヌーン 2022年10月号にて
連載されている
ヴィンランド・サガ 196話の
ネタバレ&感想になります。
第196話 千年航路⑤
内容ネタバレ
ウーヌゥ人らを連れ
民会へとやってきたギョロだが
通訳をやってくれと頼まれ
頑なに拒絶していた。
オレもニスカもまだ全然
単語知らないし
通訳とか無理だと。
しかし現状彼以外に
翻訳できるものはおらず
トルフィンとエイナルは
懸命に説得に当たっていた。
イーヴァルはギョロが正しく
翻訳するとは限らないと否定的だったが
ニスカがギョロとワタシなら出来ると
片言の言葉で割って入る。
ハナスダイジワカル。
ノウドトウーヌゥハハナス
ワタシタチガンバルと。
そんなニスカの言葉に
ギョロもようやく覚悟を決めたようで
渋々ながらも通訳としての役目を
受け入れるのだった。
ウーヌゥ人との対話は
タバコの回し喫みから始まった。
喫煙は北米先住民の
習慣であったものが
大航海時代以降世界中に広まった。
大事な会議の前には
会議参加者でタバコを回し喫む。
同じタバコを喫った者同士で
嘘は言わないという誓いの儀式である。
タバコの回し喫みを終えた後
族長であるギトプイは
トルフィン達に語り掛ける。
今日は招いてくれてありがとう。
君達ノウド人のだいたいの事情は
あらかじめニスカワジージュから
聞いている。
行方知れずになった
君達の仲間の無事を精霊に祈ろう。
そして君達には今から
私が言うことを信じてほしい。
君達の仲間が襲撃された事件について
我々のところへは噂すら届いておらず
我々とはまったく別の
部族がしたことだ。
私達はたくさんの部族に分かれており
遠くの部族とは言葉も通じない。
君達が考えるよりこの地は広いのだと。
その上でギトプイは語る。
私達は君達ノウド人と
仲良くしたいと思っていると。
君達は素晴らしい技をたくさん持っており
君達から学びたいことがたくさんある。
助け合い生きていこう。
私達はこの地で共に栄えることが
出来ると信じていると。
めちゃくちゃ長文だったことで
通訳するギョロとニスカは
かなり苦労したものの
ギトプイの言葉は皆に伝わった。
男達がやっぱり別の部族だったかと
プルムクと笑顔で握手を交わす中
トルフィンはイ―ヴァルとウッゲに
声をかける。
砦の建設は必要ない
ということでいいですね?と。
しかしウッゲはまだわからんと
疑ってかかっており
トルフィンは疑えばキリがないと
説得しようとするが
そこへミスヴェゲブージュが
トルフィンの前へとやってくる。
何か言いたいことがあるのかと
急ぎギョロを呼ぶトルフィンだが
ミスヴェゲブージュは
それを待つことなく語り始める。
お前達はやがて我々を滅ぼすだろう。
私だけが知っている。
お前達の移住を許せば
この美しい大地は破壊される。
私だけだ。
お前達を止めることができる者は
私しかいないと。
だからこうするしかないのだ。
そう語るミスヴェゲブージュの手には
斧が握られていた。
それを見た皆は騒然となるが
トルフィンは皆に
その場を動くな!と指示。
そして狙いが自分である事を知り
なぜ・・・と思いつつも
オレなら対処できると安堵していた。
そして初手をかわして斧を払い落し
取り押さえればまだ・・・と
考え動こうとした瞬間
ミスヴェゲブージュの手が
イーヴァルによって斬られ!?
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
ミスヴェゲブージュとイーヴァル
という最悪の組み合わせから
何か問題が起こるとは思ってましたが
予想通りでしたね・・・。
正直あの場でミスヴェゲブージュが
斧を持ってトルフィンに襲い掛かるとは
思ってもいませんでしたが
そこまで切羽詰まってたんだろうなと。
そしてそれをトルフィンが
なんとかしようとしたところで
イーヴァルが剣をもって
ミスヴェゲブージュの手を
斬り飛ばすと。
あのままトルフィンが無手で
制圧できていたら
これ以上の騒ぎにはおそらく
ならなかったでしょうが
流血が起こった以上
大問題になるでしょうね。
ミスヴェゲブージュから
襲い掛かったこともあって
トルフィン側が一方的に悪い
とはならないでしょうけど
相手が相手ですからね・・・。
ミスヴェゲブージュが
部族にとって重要人物なのは
間違いない以上流れとしては
決して良くはないだろうなと。
次号の予告にも
イーヴァルの行為がヴィンランドの
運命を変えるとありましたしね。
なんにしてもやってしまった以上
結果どうなるかは別として
一気に物語が動くことになるかと。