2022年10月5日発売の
週刊少年サンデー 2022年
45号に掲載されている
君は008 第222話の
ネタバレ&感想になります。
第222話 無か愛か
内容ネタバレ
絶対倒せなかった母の幻影との
最終決戦に挑むあやめ。
しかし百人長・カフカは
その能力を抜きにしても
並の手練れではなく
劣勢に追いやられていた。
戦いながらカフカは
旧人類がたまに見せる
ナゾの精神爆発現象は見れず
実験失敗・・・処分に移ろうかなと
ため息を吐きつつ語り始める。
ボクは、キミら旧人類の
脳内を覗くために造られたが
その能力は中途半端で
”失敗作”の烙印を
押されてしまった・・・。
能力抜きの戦闘力なら
”クアドロ”の四人とも
渡り合える実力なのにと。
今回、せっかく
ドグラ・マグラ様から頂いた
勅命だったというのに・・・。
どうやら期待された成果を
上げられないのが
ボクの宿命らしいや。
そう話しクスクスと笑うカフカに対し
あやめは・・・何を笑っているの?
と睨みつけるように問いかける。
自分を生んだ者の期待・・・
”親”の期待に応えられない・・・
それがそんなに笑えることかと。
しかしそんな感情すらも
カフカには理解できないらしく
それを見てあやめは告げる。
・・・そう分からないのね?
感情から大切なものを
取り去られて
しまっているから・・・と。
その言葉を聞き
何か癇に障ったのか
さっさと死ねとばかりに
あやめに止めを刺すカフカ。
しかしその一撃を受けたはずの
あやめはカフカの背後に
姿を見せると同時に
”暗戮の刀気”で攻撃を仕掛けていた。
流石のカフカもあやめの気配が読めず
まともに傷を負ってしまうも
あやめがその際に微かに
脳波が動いたことを察知し
その気配を読み取っていた。
そして再び形勢が逆転し
カフカは笑いながら告げる。
殺るなら完全なる・・・
「無」の境地にならなくては・・・と。
その言葉を聞きあやめは
母に言われた言葉を思い出す。
・・・ダメねあやめ・・・
完全な「無」いえ、
殺意ではなく・・・
”愛するように殺しなさい”
そう言われた時のことを。
そしてカフカが笑いながら
とどめを刺そうとしているのを
見ながらさらに思い出す。
ある時あやめが寝ている
隣の部屋で母が誰かと話していた。
母は言った。
あの娘はこの仕事に
向いていないかも・・・と。
それを聞き涙ぐむあやめだが
ならば何故ああも追い込む?
と誰かに言われた母は語る。
あの娘を・・・
絶対に死なせたくないからと。
”死にたくなくば殺すのよ”
”情けは己を滅ぼすわよ”
”母だとて殺すつもりできなさい!”
そう話し鍛え続けた
母の想いをあやめは理解する。
そう・・・母は間違いなく
私を愛していた!!と。
その瞬間微かにあった
あやめの殺意が・・・脳波が
カフカには読み取れなくなっていた。
あやめは私の内に刻まれた
この殺しの技——
その全ては私への「愛」だと
喜びのままにカフカに仕掛ける。
カフカはその感情が強すぎたためか
全く捕捉することが出来ず
受けたダメージが大きかったためか
幻影が解かれ元の姿に戻っていた。
その上でカフカは戦闘力には自信が
あったんだけどなと笑い
ナゾのエネルギーを引き出せたことを
喜びながら倒れるのだった。
ハッと我を取り戻したあやめは
倒れたカフカに近づき
その安否を確認し驚いていた。
”暗戮の刀気”を使ったのに
相手が生きているなんて!?と。
そして思い出す。
エイトが言ってくれた言葉を。
”君がやっちゃだめだ”
”この世界に陽だまりをオレが作る!”
そう・・・今の私の中には
あの人の思いもあるのだと
あやめは嬉しそうに
胸に手を当てるのだった。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
ようやくカフカとの戦いも
ケリがつきましたが
本当に強かったですね。
カフカが言うように能力なしなら
”クアドロ”にも匹敵するというのも
あながち嘘ではなかったのかも。
それにしても今回の戦い
あやめは今までとは違うレベルで
成長を実感できたのではないかなと。
過去を乗り越えたのもそうですが
やっぱり母が自分を愛してくれていた
ということを理解出来たことが
何よりも大きいでしょうね。
これまでなんだかんだで
忌避してきた自身の技術も
これまでとは違う意味で
発揮できるようになりそうですし。
まあ、そうなったのが
首領による監視の上での
実験みたいな形での実戦というのが
なんとも言えないところですが・・・。
ともあれ先程も言ったように
今回でカフカとの戦いも
終わりを迎えたので
次回は違う展開になりそうです。
予告では野原に焦点が
当てられるみたいですので
彼がメインの回になるかと。
野原がメインということで
正直どうなるのか読めませんが
それだけに次回が楽しみです。