君は008 第44話のネタバレ&感想になります。
第44話 史上最悪
内容ネタバレ
お前の親父は史上最悪の諜報員だった。
思いがけぬ父への評価に怒りに震えるエイト。
怪人はそんなエイトの目を見て
確かに親子だな、奴の目にそっくりだと言い
この世のあらゆる不条理に真っ向から立ち向かおうとした
男のことを語り始めるのだった。
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008号と共にとあるミッションへ臨むことになった怪人。
ミッションは無事に成功し後は炎上する建物から脱出し帰還するだけであったが
何故か008号は脱出せず作業員の救出を始めてしまっていた。
敵本部の崩壊まであと2分と迫っていたこともあり
怪人は今回のミッションは一般人の多少の犠牲は想定内だとして
早く外へ脱出するようにと指示するが
008号は2分ならなんとかいけると続行。
思わず怒鳴りつける怪人だが
その直後本部に大きな爆発が起こり
次々と外へ避難する者達を見て間に合ったかと呟いたものの
その中には008号の姿はなかったらしく
008号からまだ人が残っているとの通信が。
必死に008号へと呼び掛ける怪人をよそに
先程よりも遥かに大きな爆発が起こり敵本部が崩壊。
008号の生存が絶望視された次の瞬間
爆発と共に本部から飛び出してきたのは
見たこともない機体に乗った008号の姿だった。
心配をおかけしましたと言いながら機体から降りてきた008号を
叱る怪人だがどうやら彼は置き去りにされていた敵構成員を一緒に連れてきたらしく
既に降伏した彼らを擁護すると共に
その機体は本部への手土産だと笑みを見せるのだった。
怪人からお前の父はまさに正義の諜報員だったと聞かされ
嬉しそうにするエイト。
怪人は008号のことを現実では有り得ない空想の世界にのみ
存在する幻想、ヒーローであり
それを奴は体現したと語る。
ミッション上最小限の命だけを奪い
救える命は見方も敵も全て救い
関わる者達の降伏さえも考えて行動したのだと。
それは目的の為には手段を選ばない本来の諜報員とは違ったが
お前の父親はあらゆる手段を駆使し
己の命を危険にさらし続け、極限の判断を以ってして
この無謀な生き様を十数年貫き続けたのだと
まるで光を見るかのように誇らしげに・・・。
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それを聞いたエイトが父の偉業に喜びながら何が史上最悪なのかと尋ねるが
返ってきたのはやはり終わりの時は来たという絶望に満ちた言葉だった。
怪人は奴の戦いによって諜報員仲間達に与えられた光は
奴の死によって再び掻き消されたとして
ならば初めから光など見せなければ良かったのにと語る。
だからオレの奴への評価は
”史上最悪の諜報員”なのだと叫ぶのを見たエイトは
この人も父に希望の光を見ていたのだということに気付く。
エイトは怪人にあなたも諜報員だったのですねと
改めて父について多く知る事が出来たと礼を述べていた。
それに対し怪人は死んだら負けだといい
”まず生き残る事だ”と告げるがその言葉が切っ掛けだったのか
次の瞬間再び錯乱したかのように
オレハヤッテネェェ!と叫び出す。
いきなりの事に困惑するエイトに対し
怪人は苦しみに抗いながらも逃げろと告げるが
その身体はすでにコントロールできないらしく
次の瞬間怪人の一撃がエイトへと向けられ・・・!?
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
今回で何故父親である008号が
史上最悪だと言われたのか
その一端が明らかになりましたが
あの怪人の気持ちは理解できる気がします。
まあ、ドグラ・マグラの構成員とかには
理解されないでしょうけど
諜報員として活動しているもの達も人であり
大多数の人は出来る事なら助けたいと思っているでしょうしね。
そんな中、まるでヒーローを体現するかのように
敵も味方も助ける008号の姿に光、希望を感じたのもわかりますし
なによりその姿を見たからこそ
その死に絶望したんだろうなと。
怪人も初めから光など見せなければ良かったと言っていましたが
まさにその通りだと思います。
それはそれとして今回の怪人の話を聞くに
008号の実力はかなりのものみたいですね。
そうじゃなきゃ無謀とも言える行動を
数十年も続けられなかったでしょうし
それを支えるだけの下地もあったんだろうなと。
そんな彼がどういう生き方をしてきたのかも気になるところではありますが
やっぱり何故008号が亡くなったのかが気になりますね・・・。
まあ、常に命の危機に晒されているも同然なので
いつ命を失ってもおかしくはないんですが
008号を知る者達は何故かそれを語ろうとしないので
何かしら言えない要因があるのかなと。
いずれ何らかの形でエイトがそれを知る時が来るとは思いますが
とりあえず錯乱した怪人をどうにかするのが先になりそうですね。
008号と一緒にミッションに臨んでいた以上
怪人も諜報員であることは間違いないので
なかなかに厄介な状況にあるのではないかと。
おそらく地下へと連れ込まれるのを見ていた
あやめが助けに来てくれるんじゃないかと思っていますが
とりあえずどのような形にせよ
あの怪人は悪い人物ではなさそうですし
なんとか正気をとり戻してくれるといいなと願っています。
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