2022年11月10日発売の
週刊ヤングジャンプ2022年50号に
掲載されているキングダム 738話の
ネタバレ&感想になります。
第738話 桓騎の首
内容ネタバレ
赤麗存続に望みを懸け
宜安城に待機する秦連合軍。
しかし現実は残酷で
赤麗城の様子を探る物見から
趙に落とされていたとの
狼煙が届く。
それは赤麗に向ける軍が
必要なくなったことで
李牧軍が大挙して
この宜安に来ることを示していた。
それでも信達は
本土から援軍を求めて
戦い抜くほか希望はなく・・・。
秦国王都咸陽にて
昌文君らは戦いの情報が
入らなくなったことで
慌てふためいていた。
赤麗まで無血のまま進み
そこから出陣した所で
国境に趙軍が出現。
どうやら彼らは
その時点から状況が
入らなくなったらしく
先の見えない状況に
戸惑いを隠せずにいた。
そうした中、政は
嫌な予感がしたと皆に話す。
本当にそれ程の情報遮断が
趙北部で行われているのなら・・・
相当に準備されていたのやも知れぬ。
しかも・・・
それを行っているのが
李牧だとしたら。
文官達がその言葉に
ハッとさせられる中
昌平君も同じことを
考えていたと話し始める。
一体・・・どこから
準備されていたのか考えていた。
閼与と狼孟 二つの城で
秦軍は当初の予定の半分以下で
宜安攻略を始める流れとなった・・・。
他の者達は何を言っているのか
理解できない様子だったが
昌平君は話を続ける。
はめられたかも知れぬと
言っているのだ。
我らは・・・いや私は
李牧を見くびりすぎて
いたのかもしれぬと。
ようやく皆が現状について
どれだけマズいのか理解したのか
活発に意見が挙がる。
しかし援軍を送るにしても
十万規模の軍が必要。
さらに閼与にいる王翦が
動いたとの報告もないことから
現状を打破できるほどの
方策は未だ出ず・・・。
それでも桓騎は今や
六大将軍の一人であり
敗れて討ち取られでもすれば
その影響は非常に大きい。
その事は誰しもが
理解していることから
とにかくもう一度
閼与の王翦に伝令を送ること。
そして同時に趙北部方面への
前線地帯に軍を興し
いつでも動けるようにとの軍令を。
その上で太原にも狼孟の目が
光っているが何とか
桓騎軍の援軍に動けないかと
直ちに伝令を送るのだった。
一方閼与では
李牧の情報封鎖により
依然として桓騎軍の動向は
掴めていなかった。
そうした中、倉央は
中の様子を探ってくると
王翦に一万の軍をと申し出る。
しかし田里弥は
その申し出に否定的だった。
桓騎軍は十四万いたが
からめ取られたやもしれぬのだ。
お前はそこへ一万で
入って行くと言うのか?と。
王翦は倉央に座れと告げ
我らが動くのなら
まず”狼孟”を討たねばならぬと語る。
そして”番吾”の軍容を
確認する必要があると。
それを聞いた田里弥が
宜安の西にある
番吾にも軍がいるのかと
冷や汗を流す中
王翦は話を続ける。
趙北部に張り巡らされた策は
今見えているもの以上に深い。
何か不穏なものを
感じていたがこれ程とは・・・。
・・・甘く見過ぎた。
李牧という男を・・・と。
宜安へと向かう中
李牧の元へ報告が届く。
方々に散在する
主だった桓騎軍残党は
いずれも宜安城の桓騎の元へ
集まる気配はありませんと。
その報を受け将達は
油断すると足を掬われると
思ってはいるものの
あまりにも圧倒的であることから
勝利を確信していた。
そうした中、李牧は語る。
私が討ち取られる程
負けることがあるとすれば
それは桓騎が相手なのではと
思っていたと。
桓騎は私が決して出来ない
戦い方をしてきます。
自軍の兵も敵軍の兵も
あげく戦争に無関係な民達まで
容赦なく殺すこと。
桓騎の黒羊での勝ち方は
私には出来ないと。
しかし桓騎の残虐性が
今回己の首を締めている。
去年の十万斬首で
趙は必要以上に
対秦・対桓騎で結束した。
赤麗は自らの城に
毒を入れてでも桓騎を討とうとし
そんな地に桓騎は飛び込んできた。
私は桓騎の残虐性を
黒羊にて目にした時
痛烈に思いました。
この男だけは決して長く
生かしておいてはならないと。
馬南慈もそれに同意した上で
おかげで”六大将軍”という
オマケがついたと言い
李牧もその通りと同意する。
今この時六大将軍の中でも
最も名の広まっている桓騎を
圧勝で破り首を取れれば
その効果・影響は計りしれないと。
前方に宜安城が見えてきたことで
将達はそれぞれ持ち場に戻っていき
李牧はこれからの戦いを思う。
桓騎 あなたのことを
侮るようなことはしません。
このまま何もなく
終わることもないのでしょう。
しかしそれでもこの戦いで
あなたを逃がすことはありません。
趙北部の”罠”には
用心深い王翦は
入ってこないと思ったが
あなたなら来ると思っていた。
つまり最初からあなたの首を
狙っていたのです。桓騎。
この北部の戦いで
趙・秦 両国の勢いを一変させる。
あなたの首は
そのための生け贄です。
さァ桓騎 ”幕”です!と
李牧率いる趙軍は
宜安城の包囲を完了し
城攻めの準備を終えるのだった。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
昌平君にしても王翦にしても
ここに至って李牧を
見くびっていたことに気づきましたが
正直いって遅すぎますよね・・・。
それだけ李牧が想定していた以上に
怪物だったんでしょうけど
私的には今回で
完璧に格付けが済んだなと
思わざるを得ないです。
この時代における
最強の将が李牧であることが
明確になったわけですが
正直これからどうすれば
いいんでしょうね?
宜安で籠城すること自体は
そう悪い策ではないと思いますが
相手との兵力・士気に
あまりにも差が・・・。
籠城する以上負けるとしても
なんとかして城外に
脱出しなければならないんですが
あの包囲からは難しいかなと。
正直なところ今の段階で
打つ手はないと
言わざるを得ない状況ですね。
それでも桓騎ならば
常人では思いつかない方法で
何かしてくれると
期待したいところ。
まあ、李牧はそんな桓騎に対して
これだけ優位にありながらも
一切油断していないので
厳しいかもしれませんが・・・。
ともあれこの戦いが
桓騎にとって幕となるのかは
正直わかりませんが
桓騎がこの状況で
どう動くのか楽しみです。
というか何もしないで
このまま討たれることは
流石にないと思いますしね。