2023年10月12日発売の
週刊ヤングジャンプ 46号に掲載されている
キングダム 第774話の
ネタバレ&感想になります。
第774話 予想の上
内容ネタバレ
秦左翼の飛信隊により
開戦の口火が開かれると
それに続く形で楊端和が動き出す。
しかしそんな楊端和軍に対し
瞬水樹は待ってましたとばかりに
矢の雨を降らせていた。
降り注ぐ矢に対し
撃たれるままの楊端和軍を見た骨珉伯は
やっぱり猿だと大笑いするが
その程度で山の民が止まるはずもなく
趙左翼軍に突撃を敢行。
それを見ていた瞬水樹は
想定通りだったのか
慌てる素振りすら見せず
配下の者に指示を出す。
そしてバジオウ軍が始めたことで
メラ族ら他の部族も動きだす中
馬南慈軍も動きだし・・・!?
一方その頃咸陽にも
第二次趙北部攻略戦の報告が届いていた。
趙軍の大がかりな罠もなく
番吾の前の頭佐平原にて
本日開戦になるはずだと。
その報を聞き文官達が
これから行われる戦いに思いを馳せる中
政も固く拳を握っていた。
この戦いに勝たねば
秦は中華制覇の道から
とてつもなく大きく後退する——
頼んだぞ 信。
そんな政の思いが届いたのか
信はその武力を以て
敵陣を切り開いていた。
隊長である信の活躍に
他の者達も奮起し前に押し進める中
対する趙左翼を率いる袁環は
その力を認めつつも檄を飛ばす。
いかに手練れであろうと
所詮三万である我らは七万!
しかも士気は侵略者の奴らより
はるかに高い!
我らの”怒りの力”を
存分に叩きつけてやれェい!と。
両軍が真っ向からぶつかり合うのを見ながら
貂は今回の戦いについて考える。
趙側からすれば左翼
つまり秦右翼との戦場が
一番計算が立つ面と思っているはず・・・。
だからこそこの右翼の飛信隊が
敵の予想の上を行く働きを
することが大事なんだ。
去年 あの絶対絶命の包囲の中で
右の飛信隊が左の楽華に合流するという
信の奇策で何とか難を逃れた。
あれは李牧の想像を超えた
動きだったからだ。
そう 李牧に勝つには
李牧の想像にない程の動き・働きを
しないといけない。
それをやるのが飛信隊だ。
飛信隊は本隊と羌瘣隊の
二つの隊が合体しているけど
これはいつでも分離しそれぞれ別個に戦える。
そして左後方には玉鳳が控えているため
多少無茶をしても支えてくれる。
つまり状況次第で
大胆な奇策に打って出ることが出来る!
当然李僕もどこかに策を講じてくるだろうが
飛信隊はそれを超える・・・!
この戦いは右翼から崩して
李牧に勝利するんだ——と。
一方その頃中央は
左右が始まっているのにかかわらず
静寂の中にあった。
全く動きを見せない趙中央軍に対し
秦中央軍は亜光軍が先陣を切って動き出す。
それに対し趙中央軍は
亜光軍に対応するように
楽彰軍が動き出していた。
互いに様子を窺っているのか
速度を上げずにいる両軍だが
それを見て王翦は気付く。
速さ合わせではなく位置合わせ・・・
趙は何かを狙っていると。
同様に王賁も何か策があると気づく共に
四年前の朱海平原の戦いを思い出す。
李牧が開戦と同時に動いて奇策を仕掛け
王翦軍第二将である麻鉱を自ら討ち取ったことを。
それはこの戦いにおいて
亜光が狙われるかもしれないと。
そう考えた王賁は副長である番陽に
何かあったらいつでも亜光軍の援軍に
走れるよう準備しておけと指示するのだった。
そして楽彰軍の動きを窺っていた亜光は
とにかく正面からぶつかるということなら
容赦なく砕くまでだと
全軍突撃の命を下そうとするが
その瞬間何かに気づき右の森に目を向ける。
そこには李牧率いる趙遊撃隊がおり
亜光軍をじっと見つめていた。
戦場を窺っていた王翦も
右の森に別動隊がいることに気づいていた。
そして同時に亜光を思う。
惑わされるな それは”誘い”だ!と。
右の森にいる李牧の存在に気づいた
亜光もまたそれが誘いであることを理解していた。
しかし亜光は”誘い”は百も承知!
だがこの亜光に対してその誘いは命取りだ!と
右方への転進を指示し
李牧の首を取るべく動くのだった。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
前回のラストで飛信隊が
開戦の口火を切ったことで
ついに戦いが始まったわけですが
いきなり不穏な感じが・・・。
飛信隊と楊端和軍については
今のところ順調っぽいですが
亜光はかなりマズイことになりそうです。
いきなり李牧が動くとは思ってなかったですが
王賁の言うように朱海平原の戦いでは
いきなり麻鉱を討ったこともありますし
何かしら策があるのは間違いないかと。
亜光はそれが誘いであると理解した上で
李牧を討つべく動きましたが
流石に無理がある気がします。
亜光がそれなりに強いのは分かってますが
その程度で怪物を討てるとは
全く想像すらできませんしね。
王翦軍の第一将ということで
亜光にも自負があるんでしょうけど
怪物を相手にするのは
荷が重いとしか言いようがないなと。
李牧が見える位置に出てきた事で
亜光が討てるかもしれないと動くのは
わからないでもないんですが
そう簡単に討てるならば
桓騎が負けるはずもないわけで・・・。
もし仮に朱海平原の時と同様に
いきなり亜光が討たれるとしたら
それだけでこの戦いの趨勢が
決まったようなものだと思います。
もちろん亜光も当然そのことを
理解しているはずですが
それにしたって目の前に
実力不明の楽彰軍がいる状況で
向かうのは無茶が過ぎるなと。
ともあれ亜光が李牧の誘いに乗ったことで
一気に戦況が動くことになりそうです。
十中八九悪くなりそうですが
してやられるとしても
第一将としての意地を
亜光には見せて欲しいものです。
そんな気になる続きですが
次号は休載で10/26発売の48号に
掲載されるとのこと。