2023年12月13日発売の
週刊少年サンデー 2024年3・4合併号に掲載されている
葬送のフリーレン 第119話の
ネタバレ&感想になります。
第119話 思い出
内容ネタバレ
未来に帰還を果たしたフリーレンは
辺りを確認し戻って来た事を理解したのか
ぼーっとしていた。
そんなフリーレンを心配した
フェルンから声をかけられ
どのくらいの時間?と聞き返すと
何を言っているんですか?と首を傾げていた。
その反応からフリーレンは
こっちではほんの少しの時間しか
経っていないのだと理解する。
本当に私は時間を遡ったのか?と疑うが
石碑に刻まれた”フィアラトール”の文字に触れ
きっと本当にあったことだと思い直す。
その上で石碑に触れるが
役目を終えたかのように魔力が消えていた。
そして思う。
これはもうただの石碑の残骸だと。
フリーレンの様子を見て
シュタルクとフェルンは
とりあえず長居することになるなら
野営の準備をしようと提案する。
しかしフリーレンはそんな二人に
いや、もういいよと笑みを向ける。
十分に調べたから戻ろうと。
得るものはあったと話すフリーレンに
腑に落ちないものを感じながらも
・・・そうですかと返すフェルンだが
シュタルクは表情を変え口にする。
なぁ、もしかしてたったこれだけのために
俺達は三日三晩も森の中をさまよったのか?と。
関所に帰るよと歩き出すフリーレンに
また三日三晩かけて戻るの?と不満を零す
シュタルクだがフリーレンが気まぐれなのは
今に始まったことではなく
この先の事を思い涙するのだった。
関所へと帰る途中、フェルンは
そういえばとある疑問を口にする。
行きも思ったんですけれども
森の奥なのにほとんど魔物いませんよね。
昔からそうなんですか?と。
フェルンの言葉でフリーレンも
その事に疑問に思ったらしく
そういえばそうだねと首を傾げる。
それでも道中が楽なのに
越したことはないと返したことで
フェルンもそれに同意するが
フリーレンは前から人が来ることに気づく。
こちらに向かって歩いてきたのは
壮年の戦士であり、こんな森の奥で
冒険者に出会うとはと驚いていた。
しかも壮年の戦士は
フリーレンの事を知っていたらしく
近くで焚火にあたりながら話を聞くことに。
彼は近くの村の戦士らしく
年に何度か武運長久のために
女神の石碑に祈りを捧げに
行っているのだと語る。
フリーレンは女神の石碑について
何か知っているの?と尋ねるが
そういうわけではないようで
村の戦士達の古くからの習わし
のようなものであると。
話を聞きフリーレンは
魔物が少なかった理由を知り納得していた。
この道は戦士の通り道だったのだと。
シュタルクは由来もわからないものに
楽ではない道をそこまでして
祈り続けることに疑問を持ち口にするが
壮年の戦士は語る。
女神様は無学な戦士にすら恩寵を授けてくださる。
爺様がよく言っていたことだと。
フリーレンからなんで私の事を
知っているの?と尋ねられると
壮年の戦士は昔の事を語り始める。
もう30年以上も前のことです。
丁度この辺りだったでしょうか。
勇者ヒンメルと名乗る老人に出会ったと。
若き日の戦士はその名を
自分が生まれるよりもずっと昔の出来事だと
爺様から聞いたことがあった。
その事を思い出した戦士は
物語の中に出てくる勇者様に
実際に会えるとは光栄なことだと頭を下げる。
ヒンメルは物語の中か。
もう遠い過去なんだなと
少し寂し気に歩き始める。
どうやらヒンメルは女神の石碑に用があるらしく
戦士はここら辺は庭みたいなものだと
案内を買って出ることに。
壮年の戦士は語る。
そこで貴方方勇者一行の冒険を
色々と聞かされた。
辛く苦しい事も沢山あったが
楽しい旅だったと。
若き日の戦士はこれから向かう
女神の石碑にも何か冒険譚が・・・と
向かう理由について尋ねるが
ヒンメルはそれは言えないと語る。
墓の下まで持って行く約束なんだと。
ただようやく調べ物が終わり
僕はフリーレンとの約束を果たしに
ここに来たんだ。
もしかしたら今の彼女はもう僕のことなんて
忘れてしまっているかもしれないけど
僕は片時も忘れたことはないと。
事情を知らない彼には
一体何の事を言っているのか分からなかったが
今までの話を聞く限りフリーレン様は
だいぶ薄情なのではないかと思っていた。
その事を口にするとヒンメルは
ほんとそれねと同意しつつ語る。
まあ、それも含めていいんだけどね。
それに最後には必ず会いに来てくれる。
そんな気がするんだと。
思わぬところでヒンメルの思いを
聞くことになったフリーレンは
今は亡きヒンメルに思いを馳せる。
壮年の戦士は長話が過ぎたと
女神の石碑へと歩き出すが
フリーレンはその背に問いかける。
なんで私にその話をしたのかと。
壮年の戦士は顔をこちらに向けつつも
歩みを止めることなく語る。
ヒンメル様があまりにも楽しそうに
貴方との思い出を語られたもので
これは伝えておくべきことだと
思ったまでですと。
関所へと戻って来たフリーレン達は
予定よりもだいぶ早く入国審査を終えたことに
笑みを浮かべながら
帝国領へと足を踏み入れるのだった。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
前回予告されていた通り
ヒンメルの話がメインでしたが
老年にさしかかっているのに
未だに魔物を倒せるとは
正直言って驚きました。
若き日のヒンメルと比べれば
間違いなく衰えているでしょうに
見た感じ傷を負った様子もない。
何より歳をとっても
その目は当時のままでしたし
勇者の名は伊達じゃないなと。
それにしても結局ヒンメルが
女神の石碑に向かう理由は
明らかになりませんでしたが
やっぱり”フィアラトール”という言葉を
石碑に刻みに来たんですかね?
ようやく調べ物が終わって
フリーレンとの約束を果たしに来たと
言ってましたし
それくらいしかここに来る理由はないかなと。
元々魔王を倒し終わった後に
調べると言っていましたが
それだけ時間が掛かったという事なんでしょうね。
なんにしても今回の話は
前回までの話の後日談的なものだったのかも。
それはそれとして長かった
北部高原での話を終わり
次回からは新天地である
帝国領の話になりそうです。
予告には魔王討伐を祝う
お祭りの夜とありましたので
いきなり殺伐とした展開には
おそらくならないかなと。
目的地が近づくうちに
今まで語られなかった魔王との戦いも
いずれ描かれることになるでしょうし
新天地での初回がどうなるのか楽しみです。