2023年12月13日発売の
週刊少年サンデー 2024年3・4合併号に掲載されている
君は008 第280話の
ネタバレ&感想になります。
第280話 新人類の誕生
内容ネタバレ
エイトが首領の過去を知った一方
アララギは生徒達と共に
殲滅部隊を相手に奮闘していた。
アララギのタイブレードの一撃により
地下から校内へと舞台を移し
自分達の学校を取り戻すべく戦っていた。
そうした中、オキタは
枳殻が乗っ取り返している
システムにアクセス。
その結果枳殻がドグラの母船に
ハッキングをかけていることが分かり
総員にモニターに注目するように指示する。
そのモニターにはエイトが首領に
”音無しの貫”を放っている映像が!?
”音無しの貫”が首領の身体を貫く中
エイトは血を吐きながら告げる。
あんたのそのでっかい夢・・・
すごいと思うぜ!と。
オレは今まで特にやりたいこともなく
ただ生きてきた。
この中野高校にだって
入れるところがなかったという
理由で入っただけだ・・・。
だから夢に向かって真っすぐな人間を・・・
オレは、尊敬する。
その夢に向かってどこまでもまっすぐな心・・・
だからオレ、あんたと”友達”になろうと
思えたのかもしれないと。
そんなエイトの言葉を聞いた野原は
エイトが洗脳されてしまったのか!?と
戸惑いを見せるがあやめは違った。
いえ、大丈夫よ、野原君。
彼は・・・エイトは、
例え敵でも友人になれる
そんな人だから・・・
あれはきっと・・・ただの本音だと。
エイトは息を整えながら
なおも言葉を続ける。
・・・だけど・・・その夢は
オレの夢じゃあ・・・ない!!と。
その言葉に首領は
じゃあキミは何か?自分の夢じゃないから
潰すというのかと激昂する。
キミは汚い大人で、暴君だ!と。
首領の怒りに対しエイトは
一呼吸置き、言葉を返す。
否定はしないと。
その上で語る。
オレには夢がなかったと言ったが
今はひとつあるんだ・・・。
諜報員をやってきてわかったことだ・・・
早すぎる変化は多くの人を傷付ける・・・。
ドグラ・マグラ・・・
あんたの”夢の世界”がなかなか来ないのは
人々がその早すぎる変化を
望んでいないからじゃないのか?と。
その言葉は以前アララギが
首領に言った言葉と同じだった。
エイトは告げる。
そんな人達の思いに寄り添って
ゆっくりとした変化を守ること・・・
それがオレの夢だ!と。
自分とは相容れない考えを持つエイトを
つまらん大人だと評した首領は反撃を試みる。
一撃でボクの精神細胞の体を
消滅できなかったのが運の尽きだ。
もう君にボクを倒す精神力は残ってない!と。
首領の攻撃が迫る中
エイトはあやめと野原に声をかける。
ありったけの刀気・・・オレに放て!と。
モニター越しに戦いを見ていた枳殻は
エイトのやろうとしていることに気づく。
まさかアンガスト戦の時の
他人の精神力を取り込む技を使う気かと。
その上でエイトに今の君の体で
全く異質の刀気を・・・しかも
二つもまともにくらったら・・・と声をかけるが
笑みを浮かべたエイトの顔を見て
全て理解した上だと絶句していた。
野原はエイトがやれっていうなら・・・
だまってやるまでだ!と
ありったけの刀気を剣に込める。
しかしエイトが死ぬ気だと気づいた
あやめは動けず・・・。
それを見て首領は
これが人類のバグ・・・”情”の弊害だ!と
自らの考えの正しさを証明するかのように
エイトに対して攻撃を仕掛ける。
エイトはあやめ達に早く!と促すが
それよりも早く首領の攻撃が迫っていた。
しかしその瞬間傷ついた体を押し
立ち上がったルルスがエイトを守るべく
その身を盾に二人の間に割って入り!?
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
首領の夢について
尊敬するとは言いながらも
オレの夢じゃないと一蹴するエイトは
色々な意味で流石でしたね(苦笑)
まあ、確かに首領の夢は
”すごい未来”が見たいという純粋なものですし
そのやり方が性急すぎる点以外は
とてもいいものだと思います。
ただエイトやアララギの言うように
人々がその早すぎる変化を望んでいない
というのが人々に受け入れられない
ところなんでしょうね。
私自身そういう夢の世界については
正直見て見たいとは思いますが
それによって起きる変化に
ついていけるかどうかは別問題。
なんだかんだで技術革新すると
それに対応していくとは思いますが
若い世代はともかくそうでない世代には
なかなか受け入れられないと思いますしね。
なので大多数の人達が望むのは
ゆるやかな変化であり
性急すぎるのはちょっと・・・
というのが本音かと。
そんな意見に対して
首領がつまらん大人と言ってましたが
それについては反論できないところです。
そんな二人の戦いですが
やっぱり一撃で仕留めるのは
無理があったみたいですね。
アンガストの時も一撃では決まりませんでしたし
それよりも強い首領を相手に
そう都合良くはいかないとは思ってました。
エイトもそれをある程度予想していたのか
すぐに野原とあやめにオレに
ありったけの刀気を放てと言ってましたが
あやめの立場としては
動けなくても仕方ないかなと。
あの状況においてそれしかないと思っても
いざそれを実行できるかどうかは別問題。
こればっかりはあやめを責めるのは
ちょっと酷だと思います。
その状況で動けないはずのルルスが
エイトの盾になろうと動いたのは
流石に予想できませんでしたが・・・。
ともあれルルスのとった行動により
事態がどうなるのか気になるところ。
ルルスがエイトの盾になって
その命を落としてしまうのかそれとも・・・。
それはそれとして話は変わりますが
今話と全話ってタイトルが同じだったんですが
これって誤植なんですかね?
「新人類の誕生」というタイトルは
前回の話には相応しいと思いましたが
今話のタイトルとしては微妙な気が・・・。
ルルスの行動を指しているのだとすれば
あながち間違いではないんですが・・・。