2024年2月21日発売の
週刊少年サンデー 13号に掲載されている
君は008 第288話の
ネタバレ&感想になります。
第288話 鉄の掟なのだ!
内容ネタバレ
夜が更け皆が寝静まった頃
男子寮へと侵入したルルス。
彼女の目的は野原の持つテレパガンで
同部屋のアスヤと大河は
入ってきた事に気づきながらも
目的まではわからなかったようで
あえて見逃していた。
そして寝ている野原から
テレパガンを回収したルルスは
早速アイスマンの元へ行き
チセに指示されるままにセッティングするが
そんな彼女から最後の忠告を受ける。
死にかけの人間の脳に
ダイブするのはかなり危険であると。
それでも行くのかと問われるルルスは
この学校に入ったばかりの時のことを語り始め・・・。
ボクがドグラを抜けて中野に来た時
旧人類の中に溶け込めるか
すごく不安だったんだ・・・。
そんな時・・・アイスマンは言った。
変化を恐れるなと。
まず君自身が変化を受け入れる事だ。
そして もし君がその変化する事の恐怖を
受容することができれば・・・
きっと周りも少しずつ君を
受容するように変化してくれるだろう。
それは中野の教師の中で一番
ボクの受け入れに反対した人だった。
ずっと冷たい目線をボクに送っていた人が・・・
そう言ってくれたんだ。
冷たいと思っていたその瞳の奥に
ボクの大好きな旧人類たちの
”暖かさ”を深く秘めた炎を見た気がするんだと。
話を聞いたチセは
ルルスがチセよりも旧人類への理解が
進んでいることを認め、最後の忠告を告げる。
もしアイスマンの脳が
”死”を迎えそうになったら
チセが”鈴の音”を鳴らすから
すぐに戻るようにと。
ルルスはチセに礼を述べると
早速テレパガンをこめかみに撃ち込み
アイスマンの脳へとダイブするのだった。
ダイブしたルルスが目にしたのは
学生時代のアイスマンだった。
どうやらこの世界においてルルスは
アイスマンとのみ会話を交わすことができるらしく
他の者にはその姿は見えないようだった。
訓練を終えたアイスマンが
歴代トップのスコアを記録したことで
周りは騒然としていたが
そんな彼の記録を越えた者が現れたようで
その人物こそ若き日のレディーだった。
成績優秀で美男美女の二人が
噂にならないはずもなく
周りの者はお似合いだと言われていたが
アイスマンはまんざらでもないようで・・・。
しかしその事をルルスが指摘すると
やめてくれと顔を赤らめつつも否定する。
あの娘は、”レディー”は
確かに優れた諜報員であり
私は優れた者が好きだ。
・・・しかし、諜報員同士の恋愛は禁止。
これは鉄の掟なのだ!と。
しかしそんなアイスマンの言葉も
アララギは軽い感じで
いいんじゃね~と許可したことで
前提から覆されていた。
確かに恋人を人質に取られたりして
敵に寝返るリスクを考慮して
昔は鉄の掟だった。
だが私は愛によって普段のミッションの
効率が上がる方を重視する。
なんなら我らが主敵たるドグラ・マグラ・・・
やつらに旧人類が対抗できるのは・・・
”愛の力のみ”だと思っているくらいだと。
あっさり認められたアイスマンだが
彼女の気持ちも本心もわからないと
うじうじと煮え切らない様子を見せる。
その様子を見てルルスは
以前野原が言っていたことを思い出す。
野原はため息をつきながら言った。
アイスマンとレディーの二人が
恋愛成就してくれないと
後続の諜報員達が困るんだよ。
先人である二人が恋愛禁止を貫く限り
エイトと城戸さんは付き合えないだろうと。
そのことを思い出したルルスは
天啓を受けたかのように理解する。
つまりこれはアイスマンの意識を
取り戻すミッションだったけど
もう一つ切実で重大な問題を
大発見してしまったってことじゃないか!?と。
そうしてルルスはアイスマンに
キミのへんくつが生徒達の未来を
妨害しているんだと詰め寄るが
アイスマンは冷静に言葉を返す。
だがそのほうがキミの未来には有利なのでは?
明石とあやめの未来が妨害された方が
キミは動きやすいだろ?と。
その言葉を受け、確かに・・・と
改めて考え始めるルルスだが
逃げようとするアイスマンに気づき
そういうこっちゃない!と押しとどめる。
危うく乗せられるところだった・・・と
アイスマンの恐ろしさを感じながらも
ルルスは自身の想いを語る。
例えエイトとあやめが付き合ったとしても
ボクは・・・二人の可能性を邪魔させない!
予定変更!キミの意識を戻すと同時に
その閉じ切ったマインドを
フルオープンにして帰ることにしたよ!と。
やるべきことを決めたルルス達だが
そこへ現在と変わらない姿をした
マザーが現れ、呼ばれることに。
どうやらマザーはレディーの訓練相手を
アイスマンにお願いしたいらしく
それは女諜報員の武器である
人心掌握術に関わるものだった。
案内されるままに向かった先には
下着姿のレディーがおり
その周りにはボロボロにされた
生徒達の姿が・・・。
ついつい手が出てしまうらしく
訓練相手がいなくなってしまったことで
そんな彼女の相手として抜擢されたのが
今期トップのアイスマンだった。
どちらもまんざらでもない様子を見て
ルルスは絶体絶命だと笑っていたが
”チリーン””チリーン”と鈴の音が鳴り始める。
しかし当の本人であるルルスは
その鈴の音がどんな意味を持っているのか
忘れてしまったようで・・・!?
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
前回からの流れ通りアイスマンの脳に
ダイブしたわけですが
やっぱり学生時代から優秀だったみたいですね。
あくまでもアイスマンの脳での話だからか
ルルスの事も認識しているみたいですが
レディーに対してその頃からずっと
憎からず思っていたのは明らかかと。
その事に触れると顔を赤らめる
アイスマンの姿は中々に面白く
にやにやしたくなってしまいますが
まさか恋愛禁止の掟自体
アララギが推奨してなかったとは・・・。
てっきり暗黙の了解的な感じで
中野では当たり前のことだと思ってましたが
校長であるアララギがそう思っていない以上
あくまでも過去のものなんでしょうね。
それにしても若い頃のレディーですが
あのアイスマンよりも人心掌握術以外の面で
上回っていたとは驚きました。
レディーが優秀なのは分かってましたが
思っていた以上だったようです。
そんな彼女が現在の彼女の代名詞ともいえる
女の武器を使ったハニトラが
苦手だったとは人には歴史あるものだなと。
それを克服したきっかけになったのが
恐らくアイスマンだとは思いますが
一体どんな経緯があったのか気になるところです。
とはいえそれを最後まで
ルルスが見れるかどうかは
正直なんとも言えないところ。
あれだけチセに忠告されていたのにかかわらず
鈴の音の理由すら忘れてしまうとか
不安しかありませんし・・・。
ともあれルルスの行おうとしていることは
アイスマンにとってもレディーにとっても
そしてエイト達にとっても
かなり有益なことだと思いますので
頑張って欲しいところではありますが。
まあ、そんな感じで色々と
不穏なところもありますが
ルルスとアイスマンが無事に
戻ってくれることを願うばかりです。