2024年4月17日発売の
週刊少年サンデー 21号に掲載されている
君は008 第296話の
ネタバレ&感想になります。
第296話 帰る場所
内容ネタバレ
ドグラ壊滅を受けて中野学校では
3ローテーション制で休暇をとることになり
エイト達はその準備に取り掛かっていた。
ほとんどの者達は帰る場所があり
実家に戻る者が多かったが
そうした中、エイトはルームメイトである
アスヤのことを気に掛ける。
アスヤ本人はそんなエイトの事を
相変わらず気ぃつかいーだなーと笑っていたが
前もって聞いていた野原によると
旧人類社会に散った元部下達を
当たっていくつもりらしいとのことだった。
アスヤが何をするつもりなのかを聞き
安堵したエイトだが実家に戻るにあたり
何かお土産を持っていくべきか悩んでいた。
そんなエイトの悩みに
野原は甘いなエイトと案内したのは
中野高校にある”購買部”だった。
野原曰く結構攻めているらしいが
購買部に並んでいたのは
スパイであることを隠そうともしていない
商品の数々だった。
思わずなに・・・考えてんだよ!と
叫ぶエイトだがマザーがノリノリで
店員として働いているのを見て
別の意味で悲鳴をあげていた。
マザーは理事長の考えて
かえってこういうふうなものがあったほうが
組織の信憑性が下がるのだと笑うが
エイトの目には明らかに理事長が
商品開発を楽しんでいるとしか思えずにいた。
たまたま買い物に来ていた
あやめと合流したエイトは
ほんとにこの学校は・・・とため息をつくが
野原は誇らしげに学校に目を向ける。
ぼくらで守ったんだよね、この学校!と。
エイトとあやめも同様であり
誇らし気な表情を浮かべていたが
野原は寂し気な表情で語る。
せっかく久しぶりに
自分の家に帰れるって言うのに
なぜか少し寂しい気分だと。
それはエイトも同様だったが
野原の言葉に同意しつつ
その理由について語る。
・・・それはきっと、もうここが
オレたちの家みたくなっているからだと思うぜと。
いや、そっちに人員をまわせ!
だめだ、人質の命も死守するんだ!
各所からの報告を受けつつ
新たに校長となった閑真は
仕事に追われていた。
そこへ理事長となったアララギが
実に忙しそうだねと顔を見せる。
アララギはこの仕事のコツは
何でも1人で抱えない事だと注意するが
分かってはいるものの
性格的に難しいのか苦笑いを浮かべていた。
使えるものは自分でもマザーでも
使いたまえと話したアララギは
ここに来た理由について話す。
ここに来たのは他でもない
ファントムが呼んでいるよ。
「”カベの裏”に来い」だそうだ。
番長の呼び出しかと焦る閑真を見て
アララギは笑うだけで
その理由について語ることは無かった。
早速呼ばれた場所へと向かう閑真だが
どことなく不機嫌そうなファントムは
何も語ることなくカベの裏から
中を見るようにと促す。
戸惑いながらも中を見てみると
そこにはエイトとあやめの姿があった。
エイトは実家に電話した時の事を
嬉しそうに話しており
あやめもまた笑っていた。
そうした中、あやめは
話を変えるように問いかける。
で、彼は?やはり戻らないの?と。
誰のことを言っているのか分かったエイトは
カベに体を預け語り始める。
諜報員校長は・・・父さんは・・・
こう思っているんだ。
もし生きている事を母さんに伝え
自分が死んだら、母さんは二度
夫を失うことになるって。
悔しいけど父さんの考え方
最近オレにも分かるように
なってきちゃったんだよねと。
そんなエイトの言葉を
あやめはどうかしらねと否定する。
私も最近少し考え方が変わったわ。
たとえ二度愛する人を失おうとも
少しでも一緒にいる喜びを選ぶ
人もいると思うの。
そしてそれはエイトのお母さんが決めることで
その判断を勝手に決めるのって正義なのかしら?
ううん、私にはただ”勇気”が
ないだけに見えるわ。
正義の心と正義の力との差を
人は勇気と呼ぶんじゃなかったかしら。
さらに言うならあの人には・・・
正義の力もあるじゃないと。
そしてあやめは覗かれているのを
分かっていたのか壁にかかっている
肖像画を覗きこむように告げる。
死ななければ、いいんだわと。
エイトはその言葉を聞き確かにと笑うと
改めてあやめに礼を言い
閑真は身を翻し駆けだしていた。
そして何も語ることなく
黙って閑真を見送ったファントムは
覗き穴をそっと閉じると
一人楽しそうに笑うのだった。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
最終回前ということで
一気に話をまとめているように感じましたが
やっぱり最後は008ことエイトの父閑真が
家に戻るところで終わりそうですね。
本当の意味で大団円に持っていくならば
その展開は避けられないと思っていましたし
そういう形で終わるならば
十分に満足できる終わりだと思います。
ただまあ、私としては閑真が
なかなか家に戻ろうとしなかったのも
分かる気がします。
その理由はエイトが語ってくれましたが
大事だからこそなんだろうなと。
まあそれもあやめによって
一蹴されてしまう形になりましたが
ああいう風に言ってくれたからこそ
戻るきっかけになったと思います。
なんにしてもあやめのおかげもあって
閑真も戻る決意を固めたようですし
まさに最終回はハッピーエンドになるかと。
まさかここから悲劇的な展開が
待っているとは思えませんし・・・
ないですよね・・・?
ちょっと一瞬不安になりましたが
欄外予告で次号完結とありましたので
多少の波乱はあるかもしれませんが
ちゃんとした形で終わることになるかと。
約6年に渡って連載してきたこの作品が
完結してしまうのは寂しいですが
残るはあと一話!どんな最終回になるか楽しみです。