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キングダム 最新 第813話 ネタバレ&感想 想定外の事態 74巻続き

2024年10月10日発売の

週刊ヤングジャンプ 45号に掲載されている

キングダム 第813話

ネタバレ&感想になります。

 

第813話 南陽の姿

内容ネタバレ

 

始皇十七年(紀元前230年)

秦国王都咸陽に南陽の騰から

王都新鄭に向けて出陣するとの

報告が届いていた。

 

南陽を無血開城で落としてから・・・

半年以上かかったなと政が口を開くと

昌文君は一度開戦すると

後戻りは出来ませんと語る。

 

新兵達の練兵も含め

必勝を期するのに準備がかかったのかと・・・。

しかし李斯はかかりすぎのように感じたと言い

この長い期間当然韓側も

しっかり準備を進めたはずだと語る。

 

もし苦戦しても

今は本土から新しい軍など送れぬぞ。

 

・・・いやそもそも苦戦・・してもらっては困るのだ。

韓を滅ぼしてそこで新しい力を得て

趙攻めに出て中華統一の道へ戻る

というのが昌平君の”三本目の柱”

 

南陽はうまく無血開城させたが

軍は新鄭に移っていた。

 

結局秦軍は新鄭にて

自軍を超える大戦力と激突することになる。

 

その中で騰将軍は

韓軍を圧倒できる”秘策”でもあるのか!?と。

 

その答えを持っていない昌文君は

騰将軍から何も伝わって来てはいないと言い

李斯はさらに詰めよろうとするが

それを止めたのは政だった。

 

李斯 何のための”六大将軍”か。

この新鄭攻めに秦国我々の命運が

かかっているということは

誰よりも騰将軍本人が一番分かっている。

 

ある意味これまでで

最も困難な戦いに挑まねばならぬが

我々は信じて失われかけた

中華統一の道の復活を託すだけだ。

”秦国六大将軍第二将”騰将軍に!と。

一方その頃、南陽では飛信隊が

新鄭攻めのため出陣の準備をしていた。

 

整列を始めたとの報告を受け

信が外へ向かおうとしていた所

温形らに声をかけられる。

 

これつまらないものですが

矢刀をよける”お守り”です。

 

よかったらこれを身につけて行って下さい。

韓では有名な南陽石で作りましたと。

 

他の飛信隊の面々も

南陽の民からお守りを受け取るが

俺達これからあんたらの王都を

攻めに行くのに・・・と戸惑っていた。

 

そんな彼らに南陽の民は語る。

そこは私達も複雑なんですけど・・・

もちろん国が滅ぶのは嫌ですが・・・

 

出来れば飛信隊の皆さんは

無事でいて欲しいのだと。

 

温形も同様のようで

温形を慕う民は温形が

これまで陰でしたことを打ち明ける。

 

城内の反秦兵の集団を

たくさん説得して回ったのだと。

”恨みの刃は一度置こう”って必死に・・・。

 

照れ臭そうに時々殴られて

この年で歯を二本失いましたと話す温形に

信もまた応える。

 

行ってくる温形。

戻ってこれるか分かんねェけど

もし戻ったときはまた一緒にメシを食おうと。

南陽の民と飛信隊の様子を

上から見ていた騰は

傍らに立つ剛京と龍安に告げる。

後のことは頼んだぞと。

 

龍安からどうかご武運をと言われ

騰は貴殿も言ってくれるのかと口にすると

龍安は色々な思いが去来した表情で語る。

 

・・・あなた方が勝てば韓は滅ぶ。

もちろんそうなって欲しくはないが

あなた方が戦死したなどの報告も聞きたくない。

 

南陽の民全員が今その葛藤の中にいます。

・・・半年で南陽がこうも変わるとは

思いもしませんでしたと。

 

騰がそんな龍安に改めて礼を述べる中

剛京は騰に告げる。

 

くれぐれも新鄭で敗れて

韓軍が南陽に押しよせてくるような事態に

ならぬよう頼みますぞ。

 

でなければ南陽の

これまでの苦労が水の泡だと。

 

騰はそんな剛京らしい言葉に笑みを浮かべるが

龍安はそういえば一つだけと

疑問に思っていたことを尋ねる。

 

以前新鄭攻略の鍵は

南陽にあるとおっしゃられましたが

あればどういう・・・と。

 

その問いに対し騰は答えを返すことなく

龍安に最後に少しだけとある頼みごとをする。

 

この南陽は韓全土から心配され注目されているが

その中身は外からは謎のままだ。

 

だから周囲大小の城々に使者を送り

今の南陽の実情を伝え広めて・・・・・・・・欲しい。

 

出来る限り多くの城々に

南陽のこの有りのままの姿・・・・・・・をと。

その頃、韓国王都新鄭では

秦軍を迎え撃つため

次々と兵が出陣していた。

 

そしてついに報告が届く。

南陽の秦軍十六万

城外の全ての野営をたたんでいると。

 

出陣の準備に入っていると見て

間違いないとのことだと。

 

報告を受け韓王・王安王は

いよいよ来るか!と口を開き

洛亜完と博王谷は王の前に進み出る。

 

予定通り第一将・第二将の

軍で討って出ますと。

 

その上で洛亜完はこれからの動きについて

改めて説明する。

 

騰軍をこちらが戦いやすい

”英呈平原”まで十分に引きつけ

この新鄭から私と博王谷で九万の軍を率いて出る。

 

すでに外には王都圏一帯から

七万の軍が集結しており

合わせて十六万の軍が

騰軍十六万を迎え撃つ!と。

 

文官達は軍勢がほぼ互角だと知り

不安の顔を覗かせるが

洛亜完はさらに言葉を続ける。

 

王都圏の軍だけならそうだが・・・

ここからさらにこの国家の命運を懸けた

決戦の地へ全土の城々・・・・・から

大小の軍が馳せ参じて来る。

 

今分かってるだけでも

援軍のその総数は——五万!であると。

 

それを聞いた文官達は

二十一万対十六万なら勝てると

歓声を上げる。

 

宰相である張もまた

正に”総力戦”であると。

 

洛亜完は皆に宣言する。

打って出るのは韓の”武威”を示すため

いざとなれば沈黙の韓も黄金の牙をむく

ということを身をもって教える。

 

そしてその牙で秦六将の首を取り

これまで秘された韓軍の真の恐ろしさを

中華全土に知らしめる。

 

栄えあるこの韓に・・・

新鄭攻略に出ればどんな目に遭うのかと

列国が震え上がる程に徹底的に騰軍を叩き

英呈平原に葬り去ってみせる!と。

 

洛亜完の言葉に文官達が

大きな歓声を上げ応える中

邦匠ほうしょう城、鳥尾ちょうび城から急報が届く。

 

英呈平原に向け

両城五千ずつ出兵させる約束でしたが・・・

一千ずつしか出兵させぬと・・・

 

続いて報告が届く。

山羽さんう城と山赤さんせき城、こちらは共に小さい城でして

当初は五百ずつ出兵させる約束でしたが・・・

一人も出せなくなったと・・・。

 

思わぬ報告を受け王安王や洛亜完の目が

厳しさを増す中、張は怒りのままに叫ぶ。

 

出せなくなったではなかろうが

どういう理由で出せぬのか説明せぬかァと。

 

あまりの剣幕に文官達が恐怖する中

さらに同じような報告が届く。

西の洞城もまた出兵一千の約束でしたが

・・・三百しか送れぬと・・・。

 

一体何が起こっているのか分からず

困惑する空気が流れる中

洛亜完の副官であるヨコヨコは

何かに気づいたようで洛亜完に声をかける。

 

・・・参戦を渋りだした城々は・・・

全て南陽周辺の城たちですと。

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!

感想

 

これからようやく騰将軍による

新鄭攻めが始まりを告げたわけですが

いきなりやってくれましたね。

 

これこそが騰が龍安に語った

新鄭攻略の鍵は南陽にある

という理由なんでしょうね、きっと。

 

基本的に民にとって一番関心があるのは

自分達がどんな扱いを受けるのかということであり

秦がそれを南陽の地で示したことで

安心したというのは語弊がありますが

それほど酷い扱いにはならないことを理解したと。

 

特に南陽付近の城にとっては

新鄭など離れた地にいる者達よりも

余程切羽つまっていたでしょうし

悪く言ってしまえばどっちが勝っても

いいように動いた結果なんだと思います。

 

もちろん民にとっても

自分達の国が滅ぼされる事に

良くは思っていないでしょうけど

そう悪い扱いされないのであれば・・・

ということじゃないかなと。

 

まあ、何にしても騰が当初から

思い描いていた通りに動いているようですので

これからどうなるのか楽しみですね。

 

国の存亡の危機の今

一枚岩だと思っていたところに

騰の揺さぶりがどの程度影響があるのかは

正直なんとも言えないところ。

 

ですが少なくとも秦にとって良い展開に

なったのは間違いないかと。

 

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