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キングダム 最新 第814話 ネタバレ&感想 南陽よりの使者

2024年10月17日発売の

週刊ヤングジャンプ 46号に掲載されている

キングダム 第814話

ネタバレ&感想になります。

 

第814話 秦の使者

内容ネタバレ

 

第一将・洛亜完と第二将・博王谷

将軍・眉景びけい沛曇はいどん率いる

韓王都圏連合軍十六万が

英呈平原へ向け出陣した。

 

そんな彼らを城壁の上から

見送っていた寧公主は

出陣の際の様子を思い出していた。

 

南陽近辺の城からの援軍の減少は続き

結果として五万だったはずの兵は

二万ほど減っていることが判明したが

洛亜完はそれで二万減ろうが三万は確定している

それで十分だと皆の混乱を宥める。

 

博王谷も同様であり

たとえ同数であっても

我らが勝つと明言。

 

守備軍を残しているとはいえ

主力の洛亜完軍を出陣させて

よいのかという声があがるも張は

それを否定するように自身の考えを語る。

 

もうすぐ二十万近くもの

軍の出陣準備が完了しておるのだ。

 

敵前で取り止めて城に閉じこもれば

中華に対し韓の”武威”は大いに失墜し

全韓人の士気が下がる。

 

それよりも真っ向勝負に出て国民を震わせ

戦いでは新鄭に近づけぬ程の打撃を

秦軍に与えることが上策。

 

それにそもそも儂も

博王谷将軍と同じ考えだ。

 

寄せ集めの秦軍より

この新鄭王都正規軍を率いる

韓軍の方が圧倒的に強いと見る。

 

そう語った張が王安王に呼びかけると

王安王もまた洛亜完と博王谷に

出陣せよと声をあげる。

 

英呈平原にて必ず勝利し

敵将騰の首を持って凱旋せよ!と。


そうして出陣していった

洛亜完らの武運を祈った寧公主だが

もう一人違う人物のことも思い出す。

 

姫を頼むぞ洛亜完。

その方だけが必死であった。

そういう人は守らねばならん。

 

そう自分のことを案じてくれた

今回敵となる秦国六大将軍・騰のことを・・・。

 

そんなことを思いつつ

離れゆく軍勢を見送っていたが

南陽からの使者が新鄭を訪れたことで

城内は騒然となっていた。

 

寧公主も王安王らと共に出迎えるも

その使者と共に現れたのは

賢人として名高い条世という者だった。

 

条世を知る者達はその無事を喜び

南陽に家族がいるものはその安否を尋ね

それ以外の者は条世がなぜ使者として

この場に姿を見せたのかわからず困惑していた。

 

そうした中、張から何用で来たのかと問われた

もう一人の使者は秦の関孫と名乗り口上を述べる。

 

此度は秦六将騰の代理・・として

来させて頂きましたと。

 

騰の代理と聞かされ騒然とする中

関孫はまず本題に入ります前にと

無血開城後の今の南陽の”実態”について語り始める。

 

南陽が・・・韓秦双方・・

理想郷になっていることを。


その言葉をすんなり認めるはずもなく

戯言だと憤る者達が大半であり

条世に本当のことを教えてくださいと声が上がる中

条世は関孫殿の語った通りだと立ち上がる。

 

信じられぬと思うが

南陽では一切の凌辱が行われず

そこからの双方の努力によって

力による支配ではない形で

韓秦が共存する平和な理想郷が実現している。

 

先程家族の安否を尋ねてきた

黄仁、呂径の家族も当然無事だ。

 

財産の没収もなく官位・役職も

ほぼそのままで皆変わらず仕事に励んでいる。

 

南陽の長官は秦人だが

城主であった龍安様は健在で

冠をつけたまま城内をまとめておられると。

 

それを聞いた者達は戸惑い

寧公主もまた本当のことですかと尋ねるが

条世は全て真実だと語る。

 

そのことを伝えるために

かつてこの韓朝廷に侍っていた私が

使者の一人として参場しました。

 

実際その目で確かめねば

にわかには信じられぬ

ということは理解しています。

 

それ故 数日前より南陽は

周囲の城々から”視察”のため

使団を呼び寄せています。

 

気づいておられるでしょう

此度の決戦に対し南陽周辺の城々から・・・・・・・・・

出兵がことごとく減ったか無くなったことを

理由は各城が南陽の実態を知ったからです。

 

南陽長官剛京殿と龍安様は

各城へ秦に降伏せよとは勧告していません。

 

ただ南陽の成功は無血開城で

互いに恨みが募らなかったことに尽きると。

 

だから出兵を出来るだけ減らすか

無くして欲しいと願っただけです。

 

この先・・・の——それぞれの城の

新しい世界のために・・・と。


その言葉を聞いた寧公主は

それは韓が敗れる前提の話ではありませぬかと

声をあげるが条世は動揺する素振りすら見せず

寧公主からの問いに答える。

 

秦軍は強大でその秦が

本気で韓攻略に舵を切りました。

 

仮に此度の騰軍を止めたとしても

次から次に秦軍は攻めて来るでしょう。

とても抗えるものではありません。

 

であれはこの新鄭も無血開城・・・・

今の南陽の姿を目指すことを

この条世は進言致しまする。

 

さすれば無益な血を流すことなく

皆様方も家族どころか

”財産”も”地位”も失うことなく

今のままに活躍できる。

 

ひいては・・・韓のため・・・

そう口にした条世を止めたのは

宰相である張だった。

 

落ちたものよ。かつては賢人として

この朝廷で手腕を振るったあの条世が

こうも騰の策略・・・・にはまり骨抜きにされ

これ程の虚言・悪言を撒き散らすとはと。

 

条世の言葉を虚言と断じた張は

戸惑う皆を諭すように告げる。

 

南陽は城ごと騰の幻術にはまっておるのだ。

凌辱をしなかっただけで秦人は善人

善人同士・・・・手を取り合い

互いに努力すればそこは理想郷になる。

 

そう思うように

騰が仕向けた大いなる・・・・・・・・・・”虚構”だ。

 

奴は平和の地を築きたいなど

微塵も考えておらぬ。

全てはただ戦わずして勝つための”戦略”

 

南陽で凌辱・強奪が無かったから

新鄭でも無いと本気で思うのか。

 

有り得ぬ!奴らは趙に二敗し人と金を失った。

故に狙いを韓に定め失った分を

韓から奪い補填して

再び中華制覇へ挑む魂胆だ。

 

全くの真逆 新鄭を落とした秦軍奴ら

我らから全てを奪い去る・・・・・・・

”人”も”金”も韓全土・・・から”全て”だ!

 

だまされるものか

韓の民を守れるのはこの王都新鄭

新鄭は屈せぬ 韓は屈せぬ

 

全秦兵が血反吐を吐いて退却するまで

新鄭は徹底抗戦あるのみだ!と。

 

その言葉を聞いた文官達は

その通りだとばかりに声をあげ

張はこの秦から・・・の二人の使者を

牢に繋いでおけと命じる。

 

首を斬って送り返したいところだが

条世のこれまでの功に免じて命は助けると。

 

兵に連れ出される条世を案じる寧公主だが

じっと条世がこちらを見ていることに気づき・・・。

 

夜が更けた頃、寧公主は

使者が繋がれた牢へと赴く。

 

兵には止められたものの

条世様は韓非先生の元での兄弟子で

少し法の話をするだけ

すぐに済みますと賄賂を渡したことで

条世が繋がれた牢の前へ。

 

二人は互いの無事を喜び

寧公主は南陽について尋ねようとするが

条世はそれより大事な話があると告げる。

 

私が新鄭へ来た本当の目的は

あなた様に会うためです。

 

秦六将騰からのあなた様への伝言・・・・・・・・・・・・・・・

伝えるために新鄭へ来たのです!と。

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 

ようやく洛亜完らが率いる

韓軍が出陣したので

ついに戦いが始まるのかと思いきや

南陽から来た使者の話がメインになりましたね。

 

とりあえず張宰相の言葉もあって

多少の影響しか与えられてないようですが

条世が来た目的が寧公主にあったとは

さすがに驚きました。

 

それを命じたのが騰将軍であることから

これから先の事についてだと思いますが

それがこの戦いに関する事なのか

それとも戦後のことなのか気になる所です。

 

私見ですがすでに韓軍が出陣している以上

いまさら寧公主が何をしようと

戦が避けられないのは間違いないので

だとしたら戦後を見据えて

動いたのではないか思います。

 

何故寧公主にという点については

秦が法をもって治めようとしていることを

理解出来るのが彼女しかいないと

判断したのではないかなと。

 

確か以前寧公主が韓という国では

儒教が中心となっており法家の立場が

かなり弱いと言っていましたしね。

 

だからこそ法というのが

一体どういうものなのかを

よく知る寧公主に伝言を頼んだのではないかと。

その血筋を考えても権力はあるわけですし。

 

まあそれが正しいのかどうかは

次回にでも明らかになると思いますので

それに期待したいところです。

 

それにしても張宰相に関してですが

あくまでも儒教の観点から考えた場合

言っている事は間違っていないと思います。

 

彼が法家の人間ならば秦が何を考えているのか

分かった可能性もありますが

そうでない以上ああいう考えになるだろうなと。

 

秦としては法の下に治めようと考えている以上

南陽の扱いと新鄭の扱いを同等にするというか

法の下に平等であると考えているでしょうしね。

 

儒教を当然のものとして考えているからこそ

韓の者達には理解しづらいのかも。

 

まあ、なんにしても全ては

戦の勝敗次第なのは変わらないので

騰と信がどれだけ圧倒できるかに

懸かっていると考えて間違いないかと。

 

南陽を無血開城させて半年

寄せ集めも同然だった秦軍が

どれだけ強くなったのか楽しみです。

 

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