2024年11月7日発売の
週刊ヤングジャンプ 49号に掲載されている
キングダム 第816話の
ネタバレ&感想になります。
第816話 副将の檄
内容ネタバレ
両軍対峙し開戦目前の中
大将・洛亜完の檄を受け
早くも士気があがる韓軍。
今回の戦が初めての新兵たちが
士気が上がった韓軍を前に恐怖を覚える中
韓軍副将にして第二将である博王谷が
皆に檄を飛ばす。
われらは末端の兵に到るまで
祖国を守るために鍛え上げられ続けた
心・技・体 全てを兼ね備えた
韓の誇る最強の正規軍である。
それに対し秦兵共は強制的に徴兵されて
連れてこられた兵とも呼べぬ軟弱の集団。
この力の差は絶対的であると。
秦の新兵たちがそうなのか・・・?
と思い士気が下がり始める中
さらに博王谷は言葉を続ける。
さらに軍容も我らの方が三万も多い。
もはや勝利は確定している。
だが容赦は無用。
相手は悪しき侵略者。
我らが正義の鉄槌で
秦の鬼畜共を粉砕せよォ!!と。
続けての檄により韓軍の士気が最高潮になり
反対に秦軍の士気が最低になり
明らかにこのままでは戦えない状態になる中
面白い論法だと秦軍大将・騰が兵の前に立つ。
総大将騰だ。皆の者 耳を傾けよ。
そう口にした瞬間、録鳴未たちが
応えるかのように騰の名を呼び
兵達もまたそれに応え始める。
調練を重ねてきた正規軍と
寄せ集められた新兵軍。
それは軍力の優劣を大いに分けると
誰もが思うであろうが
実はそうではないと騰は語る。
軍の強さとはいかに練兵を重ねたかではない。
いかに実戦経験を重ねてきたかである。
いかなる修羅場をくぐり抜けてきたか
どれ程の敵味方の血と命を散らせ
はい上がり勝利してきたか
その経験こそが軍力の優劣の差をつける。
韓軍はたしかに正規軍として
練兵に時を費やしたであろうが
この十数年韓は大戦を経験しておらぬ。
何もくぐり抜けておらぬ。
そこに何の力が宿る。
此度の秦軍は大半以上が新兵だが
それを率いているのは
純粋なる飛信隊と騰軍の生え抜きである。
飛信隊はなぜ強いか。
あのかつての六将王騎直々にその名をもらい
百人隊で始まった彼らは
万の将の馮忌を打ち破った。
そこから十数年
ずっとその挑む戦いを続けてきた。
多くを失いながらもくぐり抜けてきた。
だから強い。
そしてこの騰軍はあの黄金期と言われる
旧六将時代の王騎軍の生え抜き。
つまりはあの時代最強と恐れられた
王騎軍そのものである。だから強い。
新兵が多かろうと
騰軍に宿る”力”は揺るがぬ。
我らこそ最強。
この平原に沈むのは韓軍であると。
皆が檄に応え声をあげる中
騰もまた声をあげる。
そうであろう”副将”・・・李信!と。
自分が副将であることを
初めて聞かされた信が呆然とする中
飛信隊の面々は喜びを露わに声をあげる。
そして騰は信に告げる。
そろそろ始める。締めよ李信と。
その言葉を聞き静かになる飛信隊と
未だ戸惑う信だが一瞬フッと口元に笑みを浮かべ
あいつらみてェな硬い話はガラじゃねーなと呟き
飛信隊を前に声をあげる。
俺がこの秦軍十六万の”副将”李信だ!
そして天下の大将軍になり
史に名を刻み付ける男だ。
そのことのためだけに
俺はどんな七にも飛び込み
敵をぶっ倒し武功をあげてきた。
下僕から始まり俺はここまで来たが
だが頂点を掴むにはまだまだここからだ。
だから飛信隊はさらに厳しい戦いに
全速力で飛び込む。
分かってんなてめェらと声をかけると
飛信隊の面々はそれに応えるように
武器を振り上げ声をあげる。
そして信は飛信隊に入った
新兵たちに声をかける。
この軍はどこよりも熱くどこよりも血を流し
そしてどこよりもどでかい武功をあげる軍だ。
練兵じゃ録嗚未らにやられまくったが
実戦じゃ俺達の方がはるかに強ェ。
飛信隊が狙うのは
敵将博王谷と洛亜完の首だ。
必ず討ち取る!
だからお前達は率いる部隊長・先輩らを信じて
しっかりその背を追って走れ。
血反吐を吐き倒れても立ち上がり背を追って戦え
そしてその先には必ずこの李信がいる!
全員俺を追って戦え。
飛信隊の手で勝利を掴むぞォ!!
その檄に応えるように
飛信隊の面々は武器を掲げ
爆発するかのように声をあげるのだった。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
まさか信が副将となっているとは
流石に驚きました。
てっきり録嗚未らの誰かだとばかり。
まあ、飛信隊として六万もの兵を率いているので
全くおかしくはないんですが
それでもこのタイミングで明らかになるとか
なんとも盛り上がる展開だなと。
それにしてもこういう大戦の前の
将による檄ってアツいですよね!
前回と今回の前半は韓軍、後半は秦軍と
相変わらず盛り上げ方がわかってるなと。
それにしてもどちらの主張は
結局どちらが正しいのか気になるところ。
兵力差は別として単純な練度は
正規軍としてずっと練兵していた
韓軍が上なのは間違いないかと。
ただ欠点というかマイナスなのは
十年ほど実戦に出ていないこと。
やっぱりいくら訓練で優秀だとしても
実戦を経験しているかどうかで
随分変わってくると思いますし。
逆に秦軍の方も新兵が多いので
それに当てはまるとは思いますが
それを補うというか牽引できるのが
中核となる騰軍と飛信隊の存在と。
それともう一つ気になる点を挙げるならば
韓軍に将軍クラスがどれほどいるのかということ。
洛亜完と博王谷の二将は
恐らく大将軍クラスだと思いますが
その下はどうなのかなと。
二将の副官となる者たちは
恐らく将軍クラスだとは思いますが
それ以外がどうにもわからないので・・・。
対して秦軍は騰の下に録嗚未らもいますし
飛信隊にも羌瘣がいるわけですし
これを上回るくらい数がいないと
韓軍はちょっと厳しい気がします。
ともあれ両軍の士気もあがったことで
次回はようやく開戦という流れになりそうなので
どういう展開になるのか楽しみです。