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界変の魔法使い 最新 第13話 ネタバレ&感想 幻術と春の庭

2024年12月4日発売の

週刊少年サンデー 2025年1号に掲載されている

界変の魔法使い 第13話

ネタバレ&感想になります。

 

其の十三 魔法使いと幻

内容ネタバレ

 

五年前、飛国離宮――

まだ肌寒さが残る春の夜

王子は櫟江は鑑賞会を行おうとしていた。

 

王子はいつもの「美しいもの」や

「強いもの」ではなく

まだ見たことない戦題がいいと言い

櫟江は離宮に住む妖魔桃香とうかに声をかける。

 

その声に応えるように姿を見せた

桃香へと目を向けた王子に

直接目を合わせてはいけませんと注意する。

 

頭巾をかぶるのがお嫌なら

妖魔の目を見ない。

あなたの目は特別ですからと。

 

王子はふてくされたように

わかってるよ・・・と返し

桃香に声をかける。

 

桃香、崇王の代の幻術合戦で

変わったものはあるか?と。

 

すると桃香は不敵な笑みを

浮かべながら答える。

では「こわいもの」はいかがでしょうと。

王子が受け入れると

桃香は桃の香と共に幻術を使い始める。

 

それでは崇王御前幻術合戦・・・

戦題「こわいもの」・・・

一夜の記憶ゆめお見せいたしましょうと。

 

桃香の幻術によって

過去の幻術合戦の様子が再生され

白組の一番手として

現れたのは巨大な蛇だった。

 

続いて黒組の一番手として

巨大な鋭利な剣が。

 

さらにモゾモゾ動く巨大な黒い虫

続いて水の中に落とされるなどするも

王子は恐怖を覚えることなく楽しんでいた。

 

そして最後の出し物として

白黒合同演術が行われ

王子の前に姿を見せたのは

月のように丸い球体だった。

 

しかしその球体の表面に巨大な目が現れ

王子へと目を向けた瞬間

王子はゾワっとした感覚を覚え・・・

 

その時の事を思い出した王子は

あの感じ・・・なんだっけ・・・と思いつつ

ヨウゼンと共に春の庭へ向かっていた。

 

道中、王子が今行っている

世無との修行について聞かれ

その内容について話していたところ

目的地である春の庭に辿り着く。

 

ヨウゼン曰くまだ途中だという春の庭には

たくさんのお札が貼ってあった。

 

その札は時法符と呼ばれる札で

開花時期を合わせるために

生長を止めてるとのことだった。

庭の中心には以前王子も見た木が植えられており

王子の反応をじっと見ていたヨウゼンは

笑みを浮かべこれは桃の木だと語る。

 

桃の木は寿命が短いからね、

普通はあまり大木にならない。

 

それを特殊な場所で

大きく育ててから持ってきて

周りとの兼ね合いを見ながら

樹形を調整するのだと。

 

王子は手間がかかっているのですねと

興味深さげに木を見ていたが

ヨウゼンはそれは大したことじゃないと語る。

 

これだけメチャクチャできるのも

ここが仙境だからだしねと。

 

その言葉を聞き王子は気づく。

なんか変な所だと思ってたけど

神仙が住んでるんだから仙境か!と。

 

【仙境】せんきょう

神仙が住み修行を行う地。

仙界(異界)

 

ヨウゼンはあれ?知らなかった?と言いつつ

この時法符も世無に作ってもらってるんだと語る。

 

やつの仙境だから実によく効く!

それでも生き物相手だから

全てがうまくいく訳じゃないけどねと。

王子はじゃ、他の皆さんも

いずれは仙人に・・・?と零すが

ヨウゼンはさあ?と言いつつ語る。

 

まぁ、この城の住人は大方

修行中の身の上であるとはいえる。

 

だが私など庭を作っていたくて

ここまで来てしまっただけだ。

 

これで仙人になるのだとしたら

仙人など大したものではないよ。

 

この庭も理想にはまだ遠い――

それでも一回咲かせてみないと

分からないからね。

その時は王子くんも見に来てよ。

 

解禁は夜にしよう。

春の夜の夢のような庭だ。

 

一時でも楽しんで

パッと忘れてくれればいい。

 

そう悪い笑みを浮かべるヨウゼンだが

王子は一時の夢・・・でも僕はもう

あの時のようには――と思いつつも言葉を返す。

 

・・・なるほど、幻のような庭を

実物でやるってことですね。

それは楽しみですと。

 

その言葉を聞いたヨウゼンは

王子に目を向けることなく口を開く。

 

そう、誰かを楽しませるだけなら

幻でいいはずなのにね。

 

結局それが私の業なんだろう。

仙人とは業の塊が

行きつく先かもしれないよと。

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!

感想

 

王子の過去の記憶から始まりましたが

妖魔という存在はイマイチよくわからないなと。

 

あれほどまでに大規模な幻術を使える以上

実力もそれ相応だとは思いますが

結局妖魔は何を目的として

離宮に住んでいるのかがわからない。

 

元々は離宮に住む人達を

娯楽を提供していたのかもしれませんが

契約か何かで縛られているとか?

 

というよりも妖魔という字面から

味方よりも敵側の印象が強いからこそ

そう思ってしまうのかもしれませんが。

 

それに界変が起きた際に

妖魔も一緒に滅んだのかも

定かじゃないですし

そのあたりも気になるところです。

 

それはそれとして今回

ヨウゼンの言う春の庭に来たわけですが

中々に不思議な場所でしたね。

 

まだ途中とのことで

庭と呼んでいいのかわからない状態ですが

あの大木は桃の木らしいですので

咲いた時にはそれはそれは

美しいものになるだろうなと。

 

ただヨウゼンも言っていたように

桃の木があれほどまでに大木になるのは

まずありえないようですので

あくまでもここが仙境だからこそ

可能なことなんでしょうね。

 

なんにしてもそんな庭を作ろうとしている

ヨウゼンですが仙人という存在に対して

思うところがあるみたいですね。

 

ヨウゼンは仙人のことを

業の塊が行きつく先なのかもしれないと

シニカルに評してましたが

その意味については次回にでも明らかになるかと。

 

王子も遠からずヨウゼンと同じく

仙人になることになりそうですし

先達の言葉として王子にも

タメになる話をしてくれるかも。

 

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