雑誌掲載最新話 界変の魔法使い

界変の魔法使い 最新 第14話 ネタバレ&感想 葉染との対話

2024年12月11日発売の

週刊少年サンデー 2025年2・3合併号に掲載されている

界変の魔法使い 第14話

ネタバレ&感想になります。

 

其の十四 魔法使いと”業”

内容ネタバレ

 

自らの”業”について語ったヨウゼンに

王子は問いかける。

 

庭づくりが、ですよね。

一つのことを突き詰めることは

業ですか?と。

 

ヨウゼンは語る。

庭はなんのためにあると思う?

見るためだ。

 

時の権力者が自分の力や思想を

知らしめるための道具として作ったりもするが

どんな庭であれ訪れる者がいて

それを眺めたり休んだり散策したりして楽しむ。

 

誰も見ない庭に価値はない。

でも私は例え誰も見なくても庭を作ると。


自分の為だけに作る庭

というのもありませんか?

 

王子の問いにあるねと答えたヨウゼンだが

だが私は庭師だと語る。

 

庭師は依頼を受けて庭を作るもの。

依頼主を満足させ見る者を満足させる。

それが仕事人としては一流だろう。

 

その為に有効なら

幻術などいくらでも使えばいい。

 

究極的にいえば幻術だけでもいいかもね。

その方が草木に無理をさせることもない・・・

 

でも私はそれじゃ満足できない。

それで輪廻の輪から外れるならそういうことさと。

 

王子は先程感じた春の風を

思い出しながら口を開く。

 

僕の城にいた妖魔は――

幻術は、現実を忘れさせるために

見せるものだと言っていました。

 

あれは、少しフワフワしていて

それが心地よかった。

 

でもヨウゼンさんの幻術は――

現実のようでした。

 

それはたぶん・・・ヨウゼンさんが

実際に木や土に触れて

自然を観察してきたからだと思うんです。

 

そこまでになるのに

どれだけの年月心血を注げばいいのか

僕にはわかりません。

 

あれだけの制度の幻術ははじめてです。

あんな仕事を見せられたら

あなたは一流の仕事人なのだなあと思うだけです。

 

それは自由ですよね?

究極的にいえばそこにあなたの想いが

どうであるかは関係ありませんからと。

 

それを聞いたヨウゼンは

口元に笑みを浮かべながら告げる。

 

恐ろしい子だね。

人心掌握の話術まで備えてるのか。

 

さすが王になるべく育てられた子供・・・

君くらいの器があれば

私はもっと夢を見たかもしれないな。

 

私の根っこにはね

世界を自分の思い通りにしたい

という心があるんだよ。

 

気に入らない所、美しくない所は

すべて直したい、邪魔なものはすべて葬り去りたい。

 

この世のすべてを自分の納得できる

形に作り換えてしまいたい・・・

 

庭を作りながら――

現実を受け入れられない者の悪あがきで

ここまで来てしまったのかもしれない

とはよく思うよ。

 

自分の望みのために

世界を巻き込む度量など無いのにね。

 

だから私は、魔法術を

極めたりしない方がいいのさと。

 

それを聞いた王子は

世無から言われた言葉を思い出す。

 

「お前の目には死者を蘇らせる力がある・・・」

「だが決してそれを使ってはいけないよ――」

 

王子のやはり幻では足りませんかという言葉に

ヨウゼンは足りないねえと返し

それは、業ですかという言葉には私はもう

理想の庭師にはなれないよと返すのだった。


夕食を食べて一服していた王子だが

カボウから食後に時間良いかと声をかけられる。

お主の部屋の手配を頼まれておると。

 

ライチらと共にカボウに案内されるまま

向かったのは書庫係であるカボウが担当する

書庫の一つである第七書庫だった。

 

カボウに言われるままに鍵を提示した

王子がいざ中に入ってみると

そこは膨大な本に囲まれた一室だった。

 

持ってきたベッド等を置き

ある程度整ったところで

ライチは告げる。

 

個室もらったんだからまあ・・・

これからは基本自分のことは自分でなと。

 

そう言われた王子が早速共用の大浴場などを

教えてもらっている頃

ヨウゼンは世無と話していた。

 

私も修行が足りないな。

神眼の子に、「本物」を

見せたいなどと思ってしまったよ。

 

あれで未完成というのだから・・・

この城に足りなかったのは

ああいう変化し続ける存在かもね。

 

本当に魔法使いにするつもり?

何か考えているんだろう?世無と。

 

個室へと移ったその日の夜

王子は昔の夢を見ていた。

 

既にお見えですよとせかされ

向かった先にいたのは

特殊な左目をした男性だった。

 

その男性を見た瞬間

王子は目を覚ます同時に

あの男性が父親であることを思い出し・・・!?

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 

前回の続きでヨウゼンとの対話から

始まった今回ですが

なんとも難しい話でしたね。

 

もっと魔法について

さらに言えばこの世界について

もっと知ることができるならば

また違うのかも。

 

ただヨウゼンが自嘲気味に

「私はもう、理想の庭師になれないよ」

といったところはなんか切ないなと。

 

それはそれとしてやっぱり

今回の話で一番気になるのは

最後に出てきたあの父親について。

 

今になってなぜ思い出したのかもありますが

王子に向ける目を見る限り

親子関係はあんまりよくなさそうな感じ。

 

まあ、王子の両目が冥道眼だったことも

扱いに難しかったのかもしれませんが

あんな離宮にお付きの魔法使いをつけて

生活させていることだけ見ても

そうなんだろうなと。

 

それと冥道眼ではなさそうな気もしますが

父親の左目も何かしら特別な気がします。

 

というよりも父親もそうなら

国ぐるみでそういう眼を持つ者を

作り出そうとしていた可能性も?

 

そのあたりはまだ何とも言えませんが

もし仮にそういう風にしてきたのならば

界変で滅んだのもそういう理由からなのかも。

 

ともなく次回には王子が

父親に対してどう思っていたのかも

語られることになりそうですし

そのあたりどうなのか知りたいところです。

 

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