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キングダム 最新 第842話 ネタバレ&感想 誓いの言葉

2025年7月3日発売の

週刊ヤングジャンプ 31号に掲載されている

キングダム 第842話

ネタバレ&感想になります。

 

第842話 業の重さ

内容ネタバレ

 

無血開城を選んだ自らの決断に

苦しむ寧姫の下に姿を見せた騰は

虚ろな表情を浮かべる寧姫に声をかける。

 

昨日目覚められた後

再びお倒れになったと聞き

心配でお屋敷に伺わせていただこうと

足を運んでおりましたと。

 

声をかけられてようやく騰がいることを

認識したのか寧姫はじっと騰に目を向け口を開く。

 

少しだけ・・・歩きながらお話し致しませんか?

騰将軍にお聞きしたいことが・・・と。

 

朝市でもやっているのか

城下に民たちの姿がちらほら見える中

騰はふらふらと前を歩く寧姫を

心配しつつ後をついて歩いていた。

 

そうして歩き続ける中寧姫は騰に訊ねる。

人は死んだらどうなると思いますか?と。

寧姫は語る。

死ねばもうただ永劫に暗闇で

何もないと言う人もいれば

死した後の世界があると言う人もいて

生まれ変わると言う人も

騰将軍はどう思われますか。

 

私は韓の王室でありながら

その国の歴史を自らの手で終わらせた

史に類を見ない悪女ですと。

 

その言葉を騰はすぐさま否定する。

なぜそのようなことをおっしゃるのですか。

 

寧様は大勢の民の命を救われたのです。

正に聖君の行動ではありませぬかと。

 

そんな騰の言葉を理解しつつも

寧姫は何かを堪えるように

拳を握り体を震わせながら口を開く。

 

・・・そうです。私は

あなたの言葉に乗せられて新鄭だけに留まらず

韓の多くの民の命を救ったと思います。

 

しかし一方で救った数とは

比べものにならぬ程 多くのこれまでの

韓の人間達の犠牲をふいにしたのです。

 

その人達・・・・は韓のために命を捨ててまで

次の者達・・・私達に繋いで下さったのに

私はその血と命で紡がれた大橋を

この手で叩き壊し無に帰したのです。

 

今 城内ではその苦しみに耐えきれず・・・

自ら命を絶つ民も出ています。

 

洛亜完将軍とその兵達の死も・・・

全てが私の責任です。

 

人が死んでその後の世界がもしあるとしたら

私は皆に謝罪せねばなりません。

 

しかし謝罪などで済むわけがない。

許されるわけがありません。

 

倒れた時からずっと同じ夢を見ています。

さっさとこっちへ来い・・・・・・と怒鳴られる夢です。

 

数えきれないほどの死者が

私を囲んで叫ぶのです。

永劫に切り刻んでやると。

 

そう言い崩れ落ちる寧姫を支える騰だが

寧姫はでも仕方がない・・・と涙を流す。

 

だって私は韓の死者達に

呪われる程のことをしてしまったのだからと。

寧姫がどれだけ苦しんでいたのか

多少なりとも理解した騰は語る。

 

人が死んだ後どうなるのかは

もちろん私にも分かりません寧姫。

 

・・・しかし この目で数えきれぬ程

多くの死を見てきて思うこと・・・・はあります。

 

そこ・・では過ちを犯したことなど関係なく

善人も悪人も関係なく

怒りも苦しみも無論怨念もなく。

 

人は死ぬとただただ暖かい光となり

それが集まり 天まで連なる

巨大な”光の柱”となり我らを照らすと。

 

そう語った騰と寧姫の目には

城下から立ち昇る巨大な光の柱が見えており

寧姫の目には涙がとめどなく流れていた。

 

そして騰は光の柱を前に口を開く。

寧様のここまでの憔悴

背負わせてしまった業の重さを測り違えたこと

この騰 一生の不覚・・・・・です。

 

どうかこれから私も・・・と口にした瞬間

騰は見えていた光が突然消えたことに驚き

寧姫が城壁の端に立っていることに気づく。

 

寧姫は覚悟を決めた表情で

騰に感謝を伝えると共に願う。

 

ありがとう騰将軍、恐れが消えました。

しかしやはり私は彼らへ詫びねば・・・・・・・なりません。

騰将軍どうか韓の民をお守り下さい。

 

そう言って城壁から身を投げた

寧姫に城下の民たちも気づいたのか

声にならない声を上げていた。

 

そうした中、騰もまた寧姫を助けるため

城壁を足場に飛び降りていた。

 

そして騰の手が寧姫の手を掴んだ瞬間

ドオンという大きな音と共に地に叩きつけられ・・・!?

落下の衝撃で野菜が乗っていた笊や籠が

空に吹き飛ばされる中

その場にいた民達はあまりの事態に驚愕し

ただ口を開け見ていることしか出来なかった。

 

砂煙が落ち着くのを民達が

固唾を呑んで見守る中

晴れた煙の中から姿を見せたのは

寧姫を腕に抱えた騰だった。

 

騰は意識なく自身の腕に抱かれる

寧姫に語り掛ける。

 

寧様 あなたは今 あなたを蝕む

罪悪感と共に一度死にました。

 

韓の霊達に詫びねばとおっしゃるなら

十分に果たしました。

 

しかし何度も言いますが

あなたは今いる民を救ったのです。

これからはその民を導くために生きて下さい。

 

必要とあらばこの騰

一生涯をかけてあなた様を支えますと。

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!

感想

 

騰が来てくれたことで

寧姫の自責の念も多少は晴れたと思いますが

それでも身を投げてしまう程に

重かったようですね・・・。

 

それだけ寧姫が韓の国を民を

大事に思っている証拠だとは思いますが

なんともやりきれないものです。

 

ただ一つ思うのはそんな彼女が

王族であったことは韓の国、民にとって

この上なく幸運だったのではないかと。

 

もちろん降服したことで

納得できない者達もいるでしょうけど

どうやっても勝ち目がない状況で

最後まで戦い続けることに

意味なんてものはないと思います。

 

秦が全ての民を奴隷にするなど

暴虐な国ならば徹底抗戦するのも

わからなくはないんですが

そうでない以上生きているからこそ

出来ることもあると思いますし。

 

まあ、実際に滅亡の憂き目に

立ったことがないので

言葉は軽く感じるかもしれませんが・・・。

 

それはそれとして今回の騰は

滅茶苦茶漢を見せてくれましたね!

 

侵略した国の大将軍と

亡国の姫のロマンスというのは

互いの立場的にも悪くないと思います。

 

よくある歴史的には亡国の姫って

王が娶ることになる展開も多いですが

騰も秦国における軍部の最高幹部の一人ですからね。

 

それに自分を顧みずに寧姫を助けた光景を見た

民達は騰にならと祝福することも

十分にあるのではないかなと。

 

まあ結局のところ秦の上層部が

どう判断するかだと思いますが

今回の功労者である騰がそれを望むのであれば

そうなる可能性は高いと思います。

互いに思いやっているならなおさら。

 

ともあれどうなるかはわかりませんが

あれだけ苦しむ寧姫を支えられるのは

騰だけだと思いますので

どうにか上手くいってほしいものです。

 

気になる続きについてですが次号は休載で

次回は7/17発売の33号に掲載とのこと。

 

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