2025年7月24日発売の
モーニング 2025年34号に掲載されている
宇宙兄弟 425話の
ネタバレ&感想になります。
第425話 ピースしながら出てきたみたいな
内容ネタバレ
ソユーズが地球帰還軌道に入ったことが
ゾーヤから報告されたことで
これで大丈夫だと歓声が上がっていた。
一段落したことで歓喜に湧く中
まとめ役である若多が声を上げる。
え~・・・皆さんのおかげで無事・・・
ソユーズを帰還軌道に入れることができました!
3日後ソユーズが着水して
2人が救助隊に担がれるまで
我々の仕事は続きますが
今日のところは2班にバトンタッチして
ひと休みさせてもらいましょう。
前代未聞の大仕事でした!
皆さん本当にお疲れ様でした!と。
一方その頃、地球では
六太達が無事地球帰還軌道に入ったことが
ニュースを介して伝えられていた。
JAXAによりますとソユーズはおよそ3日後
日本のタネガシマ沖への着水が予定されています。
ムッタさんの発見・・・そして
ヒビトさんの決死の船外活動によって
救出された今回のミッション・・・
2人の無事な帰還に向けて
地上では万全の体制で
迎えの準備が進められていますと。
地球にて六太の事が大々的に流される中
当の本人はソユーズの中で
豆ってこんなにおいしかったっけ・・・と
生きて戻ってこれたことを噛みしめていた。
そうして日々人とバカ話をしながら
リラックスしていた六太たちだが
マクシムたちから通信が入る。
救出されてから初めて顔を見たこともあって
マクシム達は六太の無事を喜び
六太もまた彼らと話すことが出来て喜んでいた。
マクシムはいつものように皮肉を口にし
フランツがマクシムの真意を説明するという
いつもの光景がそこにはあった。
マクシムは語る。
ムッタが漂流してからの6時間は
俺たちにとっても地獄の6時間だったと。
そしてフランツはマクシムが
一体何を言いたかったのかを代弁する。
「ムッタが救出されて僕らも救われた」
「感謝しかない」――ってことだと。
マクシム達との通信が終わり
再びリラックスしていた六太達だが
今度はクジョーから通信が入っていた。
六太君 日々人君から提案があってな。
体験したことを思い出して話してもらいたいんよ。
医療担当としても
心理ブリーフィングはやっときたい。
大丈夫そう?と。
六太は提案したらしい日々人が
真面目な顔をしていたこともあって
素直にその要請を受け入れることを決める。
六太はその事を話す際に
再び宇宙服を着ることになり
別に話すだけなら着なくても・・・と零すが
程度の差はあれどトラブルを
経験したことがある日々人はそれを否定する。
いや・・・こういうのが実は大事だったりするんだよ。
ムッちゃんが体験した恐怖は多分・・・
俺の比じゃないんだからと。
宇宙服を着終えた六太は
皆に見守られながら
体験したことを語り始める。
最初の絶望感は酷かったな・・・
訳わからず叫んだり暴れたりしてた。
どうしようもなくて。
こうやって・・・リューズを
巻いたときはちょっと救われたな。
「できることがある」・・・って。
まあ一瞬で終わったけど・・・。
助けてもらえる可能性を信じたり
どう考えても無理だって悟ったり。
数分おきに何回も入れ替わるんだ。
絶望と希望が何回も。
酸素残量を見て・・・
あと4時間半で死ぬってわかった。
酸素切れで死ぬ直前が一番苦しいだろうから
それが怖くてヘルメットを脱ぐことも考えてたよ。
一瞬で終われるかなって・・・。
落ち着くために喋ったよ。
多少酸素を減らしても効果はあったと思うと。
話を聞いていた日々人は口を開く。
録音されてた音源のやつだな・・・
地上にも転送されてるよと。
何を言ったのか理解している六太は
思わずえ・・・!マジで~と
嫌な顔をしたものの
日々人にその内容を言いたくないのか
いや別に・・・と誤魔化していた。
そしてその音源は現在室長室にて
エディ達が確認していた。
エディ達は録音された内容を聞き
一様に神妙な様子を見せ
じっと六太の独白を聞いていた。
そしてブギーの声が聴こえたことで表情を変えるが
丁度その頃六太の話もまた
ブギーの話に差し掛かかろうとしていた。
六太は語る。
突然・・・ブギーの声が聴こえたんだ。
基地上空を通過中だってわかった。
それで指示に従ってたら・・・
紫さんからのメッセージを聴けたんだと。
それを聞いて管制室の皆が
あれ聴けたんだ!と騒然とする中
六太は嬉しかったなあ~と言葉を続ける。
そのあと説明通りに待ってたけど
ソユーズが見えなかったから・・・
諦めて・・・最期に地球を見ようとしたんだ。
そしたら・・・ソユーズが見えたんだよ・・・
いや・・・ソユーズ――っていうか・・・
日々人に見えたよ。
しかもなんか・・・
”ピースしながら出てきた”みたいな・・・
そう言って笑みを浮かべる六太に日々人は
子供の時と変わらない笑顔で
六太が口にしたようにピースするのだった。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
前回のラストで地球帰還軌道に入ったことは
ゾーヤの通信から分かっていましたが
今のところ問題は何も起きてないみたいですね。
JAXAでも別の班に任せて一休みするらしいですし
至って順調と言っていいと思います。
当然ながら六太救出成功のニュースは
全世界で流されているみたいですので
六太達が地球に帰還した時には
これまでにないくらい大騒ぎになるかと。
まあ、客観的に見ればあれ程までに
ドラマチックな展開もないと思いますし
世界的に明るい話題ですからね。
騒ぎにならない訳がないかと。
それにしても六太の心理ブリーフィングとして
漂流時の事が本人の口から語られましたが
改めて厳しい状況だったのがよく分かりました。
実際に体験できない以上
あくまでも想像でしかありませんが
自分だったら・・・と考えると
恐怖でしかないなと。
訓練していたからか精神的に強かったのかは
なんとも言えないところではありますが
あの状況で六太が発狂しなかっただけでも
称賛に値するレベルだと思います。
改めてその時の話を聞いた日々人達や
音源を聞いたエディ達は
より六太達に近いからこそ深いところで
六太の恐怖を実感できたのではないかと。
宇宙飛行士として宇宙に出た以上
地球にいるよりもずっと命というものに対して
思うことがあると思いますしね。
なんにしても7/23に45巻が発売された際に
次巻で完結とありましたので
そろそろ最終回が近いと思います。
流石に次回最終回ではないと思いますが
残り少ないのは間違いないですので
最後までじっくり楽しんでいきたいですね。
気になる続きについてですが
8/28発売の39号に掲載予定とのこと。
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