2021年5月1日発売の
コミックガーデン 2021年6月号で
連載されている魔法使いの嫁 77話の
ネタバレ&感想になります。
第77篇 Gather ye rosebuds while ye may.
内容ネタバレ
使いの者に禁書を盗んだ犯人は
まだ学院内にいると伝え
依頼を終えたマリベル。
これでお役御免となるところだが
マリベルは学院内に
エリアスとチセがいることから
なんだか面白そうなものが
観れそうな気がしていた。
それはあくまでも
勘でしかなかったが
イサクも勘なら仕方ないと
マリベルに付き合うことを決め・・・。
その頃学院では何人もの生徒が
ジャスミンと同じように倒れ
救護室へと運ばれてきていた。
今のところは”畜石”もあり
すぐに死んでしまうというような
事態にはなっていなかったが
余裕があるかどうかは
定かではなかった。
そうした中チセは
アレクサンドラに頼まれ
畜石に魔力を込める作業を
手伝っていた。
あとで報酬は出すからと言われ
夜の愛し仔であるチセは
普段から余っているような
ものだからと遠慮しようとするが
アレクサンドラはそれはだめだと語る。
”夜の愛し仔”
それはあなたの特異な体質だけど
才能の一つでもある。
才能や技術にはきちんと報酬が必要で
そうでなければかつて魔術師たちが
したように搾取になってしまうと。
才能と言う言葉を聞き
チセはアレクサンドラに相談する。
この体のせい、この体のおかげと
色々考えるけど
上手く答えはでなくて
私他になにかの才能が
あるのだろうかと。
そんなチセにアレクサンドラは
”それが”欲しいなら
やりたいことを
沢山探しなさいと告げる。
勝手にその手に落ちてきたり
見つかったりはしない。
若い時に才能が見つかるなんて
幸運なのだと。
その言葉を聞きチセは
そうだそんな魔法みたいなこと
ないのだと思い出しながら
アレクサンドラの後を追い
病室へと向かう。
あんたと離れたら困ると
着いてきたルーシーと共に
救護室へと入るとそこには
ライザの姿が。
アレクサンドラから
現状について報告を受け
ライザはここまで被害が
拡がっていることに
沈痛な表情を浮かべていた。
その上でマリベルから
犯行者はまだ学院内にいるとの
知らせを受け決断する。
こうなると隠し通しておく
というのにも難がある事から
明日全生徒に事態を通達すると。
生徒を帰すという選択肢もあったが
被害にあった生徒はもちろん
それ以外の生徒も
症状が出ていないだけで
誰が未接触なのかわからない。
以上のことから
学院の封鎖に関しては
まだ解くにはいかない等
色々話あっていたが
そこへ新たな患者が姿を見せる。
同室の友人に肩を担がれ
具合の悪そうな男子生徒だが
チセを視界に収めた瞬間
突然豹変する。
”ほしい””ほしい””まだ足りない”と
チセの腕を掴んだ瞬間
チセの体から魔力が吸い取られ!?
魔力を吸い取られたチセの意識は
真っ暗な闇の中に
引きずり込まれていた。
そこには何かの根のような
異形の怪物がいた。
そしてチセに向かい
根が伸びようとしていた
次の瞬間背後に
カルタフィルスが姿を見せる。
そしてチセの目を
手で覆いながら告げる。
ばかだな、”あんなの”と
目をあわせるんじゃないよと。
チセの腕を掴んだ男子生徒だが
吸い上げた魔力が膨大だったためか
腕は膨張し血を流しながら
ブチブチと嫌な音をし始める。
それを見たライザは”破裂”か!と
精霊猫の力を使い対処しようとするが
それよりも早くエリアスが動いていた。
エリアスの棘が肥大した腕に
巻きついた次の瞬間
過剰な魔力を消費させたのか
男子生徒の腕は元に戻り
意識を喪い倒れ込んでいた。
すぐさまチセを抱き起した
エリアスはチセがかなり魔力を
持っていかれていることを確認し
ライザとアレクサンドラに
カロリーがいると何か食べ物をと
頼んでいた。
ルーシーに回していた魔力も
持っていかれたようで
再びルーシーが意識を喪いかけるが
ライザは私の間食でよければと
どこからか取り出した
大量のチョコをチセに渡す。
どうやらライザも精霊猫との契約で
同じように魔力が必要らしく
常に常備しているようで・・・。
そんなライザから
何が起こったのかを聞かれ
エリアスは”あれ”を通じて
魔術書そのものがチセの魔力を
奪ったんだろうと語る。
その上で非効率過ぎたのだと言い
普通ひとつの魔術のために
ここまで大量の生贄は要らない。
しかも一般人じゃない
魔力持ちを使うんだから
根こそぎ抜いて逃げればいいのに
そうはしない。
犯行者ではなくもしかして
禁書の方が焦れたのかもしれないと。
チョコを口にしつつ
話を聞いていたチセは
犯人は生贄にした人を
殺したくないのか?と呟く。
しかしエリアスから
一番最初のウェブスターは
死にかけていると言われ
イマイチ判然としない
思いを抱えていた。
そんな事を話していたところ
倒れたルーシーの意識が戻り
ジャスミンら倒れていた生徒達も
意識を取り戻し・・・。
あくる日学院内では
事態を通達されたことで
騒然となっていた。
寝も葉もある噂話を聞き
首筋がぞわぞわしていたチセは
エリアスに気分転換だとして
トマトの収穫に誘われることに。
学院で一番安全そうなのは
あんたたちの傍だと
ルーシーとセスも同行。
チセ達が木に成っているトマトを
収穫する様子を見ながら
ルーシーは内心苛立っていた。
急に襲われて魔力を持って
行かれるようになったと思ったら
また急にいらないって
放り出されて・・・。
勝手に誰かに生死の権利を
掴まれていることが
本当に気に入らないと。
様々な思いが錯綜とする中
チセ達のもとにクラスメイト達が
続々と集まり始める。
ベアトリスやゾーイやアイザックたち。
人が集まり和気藹々と
している光景を見て
チセは嬉しそうな表情を浮かべていた。
こんな時になんだけど
なんだか忘れたくない光景だと。
そして思う。
彼女がここにいたらいいのにと
思うのはどうしてだろう。
あまりにも自分勝手な
思いじゃないんだろうかと。
一方その頃リアンは
フィロメラに会いに来たのか
女子のフロアの前にいた。
しかし寮母の猫オリヴィアに
よっぽどの理由がなければ
入っちゃダメ。
いるかどうかだけでもと聞いても
子供達のプライバシーは守ると
教えてもらうことは出来なかった。
そして当人であるフィロメラは
ベッドの上で何かに必死に
耐えていた。
傍らにはアルキュオネがおり
どこか心配そうに声をかけるが
フィロメラはそんな彼女に
縋るように耐え続ける。
・・・まだ まだ耐えなきゃ
我慢しなきゃだめ・・・だめ。
そう何度も繰り返しながら
必死に耐え続けるのだった・・・。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックス、
MAGCOMIでどうぞ!
感想
今回のタイトルですが
”Gather ye rosebuds while ye may”
調べてみると日本語訳としては
”命短し恋せよ乙女”
という意味になるみたいです。
簡単に意味について説明すると
若いうちに色々やっとけ!
って感じでしょうか。
おそらくチセの相談に
アレクサンドラが言った言葉が
タイトルになっているのではないかと。
若い時に才能が見つかるなんて
幸運だと言ってましたが
正直なるほどなと。
自分の才能って
誰もが一度は考えることで
それがそうなんだと
誰も分からないですしね。
そうだと思っても
実際には違うかもしれませんし。
まあ、答えなんてものは
ないに等しいことなので
難しいものです。
それはそれとして
最後にフィロメラが
何かに耐えてましたが
あれってやっぱり
禁書関係なんでしょうか?
サージェント家が
禁書に関わっているのは
流れから推察してましたが
フィロメラも関りあるのかも。
意図せずチセの膨大な魔力を
吸い上げてしまい
そのせいで苦しんでいるというのが
あり得そうな気がします。
なにやら手から黒い靄みたいな
ものが出て来てましたしね。
なんにしてもチセの膨大な魔力を
吸い上げたことによって
事態も動くことになるかと。
魔術を使うためか
それとも違う目的のためかは
今のところ定かではありませんが
厄介な事になるのは
間違いないでしょうね。
フィロメラが良い子で
チセの友達でもある以上
なんとかして家の呪縛から
救い出されてほしいものです。