2021年5月27日発売の
週刊ヤングジャンプ2021年26号で
連載中の真・群青戦記 15話の
ネタバレ&感想になります。
第15話 わずかな確信
内容ネタバレ
躊躇なく無線で
信之を殺すように指示した久能。
ミチロウは思う。
なぜだ・・・なぜお前らはそんなに
命を軽々しく扱えるのかと・・・。
久能からの指示に対し
無線から聞こえてきたのは
田宮ではなく医務室にいた
医者の声だった。
田宮死刑囚には
しばらくの間眠ってもらった。
私の患者に危害を加える者には
いかなる手段を用いても対処する。
お前らには断じて屈しないと。
黒い箱(無線)から声が聞こえたことで
驚愕する惣兵衛たちだが
ミチロウから信之は無事だと知らされ
すぐさま久能を押さえに掛かる。
しかし久能は飛び掛かろうとした兵を
切り捨て告げる。
勘違いするな、幸村の首は
いつでもかっ斬れるんだぞ。
囚人共は自由が欲しければ
武器を取り戦えと。
その言葉を聞いた囚人達は
真田の兵士達に襲い掛かる。
兵達も迎え撃とうとするが
惣兵衛はそんな彼らに
必死に落ち着けと声をあげながら
内心舌打ちしていた。
兵達も混乱しておる。
弁丸様が上杉へ連れ去られれば
真田家は上杉と武田に挟まれ
滅ぼされる・・・。
何としても奴らを
止めねば・・・と。
そうした中ミチロウは
なんとかして争いを止めようと
声をあげるが止まる事はなかった。
襲ってきた真田の兵を
投げ飛ばしながら
ややこしい事になってしまった事に
舌打ちしつつ思う。
こいつらはなんで
憎んでもいない相手を平気で
殺そうとしてるんだ・・・と。
惣兵衛はもはや手段を
選んでいる猶予はないとして
ミチロウに声をかける。
わしらが駆けつけた際
弁丸様は拙者より先に
お主の名を呼んでいた事に
嫉妬している。
それ程頼りにされておるという事。
命を賭してでもあのお方を
お護りする御恩がある。
力を貸せと。
ミチロウは惣兵衛が
主君の為に命を懸けようと
していることを理解する。
惣兵衛は告げる。
弁丸様の命がかかっておる。
失敗は許されぬぞ。
良いか・・・
決して躊躇うなと。
弁丸は目の前で真田の兵達が
命を落とすのを見て
涙を流しながら告げる。
殺せ、拙者の首を刎ねろ。
もうこれ以上耐えられぬ・・・
拙者が死ねばいい事だと。
ミチロウは弁丸お前まで・・・
そう思いながら困惑していた。
・・・あれ?やばい・・・
全然・・・わからなくなってきた・・・
命ってなんだ・・・。
その瞬間惣兵衛が動いていた。
それは現代人の理解を越えた
”義”から成る渾身の一太刀。
久能は襲い掛かってきた
惣兵衛に反応し
刀を一閃させる。
それにより惣兵衛の指が
切断された瞬間
ミチロウは惣兵衛の言葉を思い出す。
良いか・・・決して躊躇うな。
己を信じろという言葉を。
そんな惣兵衛の行いに
自身の思いを思い出した
ミチロウは惣兵衛に気を取られた
久能の手から弁丸を
奪還することに成功する。
そんなミチロウに対し
惣兵衛は笑みを浮かべ
久能は問いかける。
・・・何なんだお前は
なぜ・・・邪魔をするのかと。
殺人鬼と英雄の違いは
”時代”のみだよ。
そんなマコトの言葉を思い出し
これだけはわかると確信し告げる。
お前”ら”は間違っていると。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
一人殺せば悪人だが
百万人殺せば英雄だ。
昔の映画かなにかであった言葉ですが
これについては本当に難しいなと。
マコトも似たような事を
言っていましたけど
これって正解がないですよね・・・。
もちろん現代社会においては
ダメに決まっているんですが
戦国時代はそうしなければ
生きられない場合も多かったわけで。
まあ、仕方ないと言えば
それまでですが一言で言えば
余裕がなかったのかなと。
心に余裕があれば程度はあれ
相手にも寛容になれますしね。
私自身やられたらやり返せって
感じなのでミチロウが
一体何を確信したのか気になるところ。
こんな戦国時代に来てしまって
それでもお前らは間違っている、
そう言えるミチロウは
本当に眩しく思いますし。
ともあれ弁丸を奪い返したことで
事態が一変するのは間違いないかと。
これからどう展開していくのかは
読めませんがそれだけに
どうなるのか楽しみです。