2021年5月13日発売の
週刊ヤングジャンプ2021年24号で
連載中の真・群青戦記 14話の
ネタバレ&感想になります。
第14話 モーゼ
内容ネタバレ
弁丸を人質に取り
姿を見せた九能たち。
弁丸の名を呼んだミチロウだが
九能の顔を見た瞬間
見覚えがある事を思い出していた。
そうした中
惣兵衛が弁丸の名を呼び
その御方から手を離せと叫ぶが
九能の漆黒の目を見た瞬間
戦慄させられていた。
下手な真似をした瞬間
この男はハッタリなどではなく
本気で弁丸を殺めるだろうと。
惣兵衛らが逡巡する中
九能は二人に指示を出す。
李(謎の老人)には
刑務官2人から無線機を
田宮には医務室にある
刃物をと。
そして田宮にこの場を任せ
私と李が安全圏に出る前に
妨害されることがあれば
無線で連絡する。
その場合迷わず
信之の喉元を掻っ切れと。
久能 理
その男は現代日本に生きる
誰もが知る事件の単独犯。
それはミチロウの脳裏にも
鮮明に焼き付いていた。
わずか4時間17分。
その男はたった一人で
国家を陥れた。
しかし何よりミチロウの記憶に
色濃く残ったのは隣で
テレビの画面を食い入るように
見つめるマコトの姿だった。
後に九能は法廷で
こう供述する。
これは社会的実験に過ぎない。
内閣の解散などどうでも良かった。
どんな事態が起ころうと
愚民達は目を覚ます事は無い。
社会の在り様は変わらない事を
私は証明した。
この世界に光など無いと。
九能は弁丸を人質にとったまま
惣兵衛たちを先導させる。
惣兵衛たちもそれに従うほかなく
真田の兵士達もまた
手が出せず・・・。
拘置所を歩く中
九能は受刑者達に声をかける。
ここを出たいならついて来い。
もうコイツ等は手出ししてこない。
安心しろ、共に来るなら
再起と自由を約束すると。
そんな九能の扇動に
受刑者達は動き出す。
九能から盾になってくれと
言われるままに兵達の前に
立ち塞がっていた。
兵達は受刑者により
壁際に追いやられ
まるでモーゼかのように
九能の歩く道が開かれていた。
惣兵衛は九能に
弁丸様をどうするつもりだ
大殿様との対面が望みかと問いかける。
しかし九能はそんなの面白くないと
とんでもない事を言い出す。
我々が向かうのは
越後上杉謙信のところだと。
惣兵衛たち真田家の者達は
それが何を意味しているのかに
気づいたようで驚愕していた。
武田二十四将である
大殿様の御子弁丸様が
上杉の質となれば・・・。
大殿さまは武田方から離れ
上杉方に付かざるを得なくなる。
そうなれば戦は必定であり
此奴・・・それをわかってて・・・。
そんな意図を知ってもなお
弁丸が人質になっている以上
惣兵衛たちは動くことが出来なかった。
そこへ清海姫率いる
真田兵が弓を向け立ち塞がる。
惣兵衛と市場から
弁丸そして信之までもが
人質になったと聞かされるも
清海姫は道を譲ることなく
立ち塞がっていた。
通りたければ弁丸様を離せ・・・
そう告げる清海姫に対し
李はならば力尽くでと刀を抜く中
九能は無線機を取り出す。
ミチロウは止めようとするが
九能は無線機で信之を人質に取る
田宮にやれと告げる。
指示を受けた田宮は
手にしていたメスで
信之の首を・・・!?
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
いや~これまでの流れから
九能ヤバそうとは思ってましたが
想像以上でした・・・。
やっぱり躊躇なく
人を殺せる人間というのは
本当に怖いなと。
赤岡たちのように
暴力というだけではないので
本当に厄介なタイプ。
まさに狂人という表現が
一番当てはまるんじゃないかなと。
そんな男が弁丸を人質に
とっているわけで
事態は悪くなる一方ですね。
その上治療を終えたものの
意識が戻らない信之も
人質になっているとか
本当に最悪な状況。
ただ私的には清海姫が
あそこで道を譲らなかったのは
英断だと思います。
弁丸たちの身の安全はともかく
九能相手に譲歩するのは
どう考えても得策とは
思えないですし。
というよりもそんな男に
人質にとられた以上
すでに命はないものと考えるのが
正しい気がします。
もちろん仕える主の
子息ですので自分の命よりも
大事なのはわからなくもないですが
素直に従ったとて上手くいく可能性が
余りにも低すぎますからね・・・。
それでもどうにかして
助け出したいところではありますが
誰かが命を捨てて
賭けに出るしかない気がします。
それも上手くいく保証はないので
本当に厄介な状況だなと
改めて思います・・・。
ともあれ信之についてですが
ああいう形で次回となると
恐らく助かるような気がします。
眠っていた信之自身か
あの医者の方かはわかりませんが
寸前でたすかるんじゃないかなと。
まあ、あくまでも予想ですが
折角助かったのに
あっさり殺されるというのも
ちょっと・・・と思いますしね。
次回は休載とのことで
続きは26号になりますが
出来ることなら少しでも
良い流れになってくれるといいなと
願っています。