2021年7月9日発売の
別冊少年マガジン 2021年8月号に
連載されている
アルスラーン戦記 96話の
ネタバレ&感想になります。
第96章 海の男たち
内容ネタバレ
アルスラーンが来たことで
己の立場が危ういと感じた
ペラギウス。
海賊でもこないかと
内心毒づいていたが
実際に海賊襲撃の報が届く。
急ぎアルスラーン達と
真実を確かめるも助けとなる軍船も
準備できていないようで
ナルサスに脅迫状が来ていたのに
なんの準備もしていなかったのかと
言われ蒼白していた。
そうした中、ギーヴは
名前と恩を売る好機だと言い出し!?
ギーヴ達が助けにも向かわず
襲われている者達を
見捨てようとしていた漁師の
ボロ舟を買い上げていた頃
襲われた商船は奮闘していた。
船長であるグラーゼは
自ら武器を取り抵抗し
港からの助けを待っていた。
しかし誰も助けには来ず
多勢に無勢とあって
焼け死ぬか溺れ死ぬかの
絶体絶命の状態に。
そうした中、助けにきたのは
貧乏くさい漁船が一隻きりだった。
しかもその船には女が乗っており
海賊たちも完全に嘗め切り
さっさと蹴散らそうとするが
ファランギースの矢によって
返り討ちに。
さらにその隙をついて
ダリューンらが海賊船に乗り込み
瞬く間に船を制圧。
さらに奪った船を使い
他の海賊船へと襲い掛かり
時を置かず次々と
制圧されるのだった。
無事港に寄港出来たグラーフは
ダリューン達の元へ趣き
直接礼をすると共に
彼らから事情を聞き
力になる事を決める。
そして懇意にしている
海上商人達を集めて話をするが
あまり反応は良くなかった。
そんな事を言われても
知ったことではない。
国王なんざいなくても
俺達はやっていけると
まるで取り合わなかった。
しかしそんな彼らに
ナルサスは告げる。
舌を動かす前に
自らを省みてもよかろう。
今日グラーゼ船長の危機を
救ったのはおぬしらか
王太子かと。
弁解すればするほど
見苦しい事になる。
グラーゼの危機を見て見ぬ振りした
うしろめたさもあることから
海上商人たちは別室で
相談する時間を求めた。
しばらくして別室から
出て来た一同は語る。
もしも王太子殿下が海賊共の手から
ギランを救って下さるのであれば
我々も殿下に忠誠を誓うと。
ナルサスはその話を了承し
一行はその場を後にするが
グラーフはとんでもない事を
請け負ったのではないかと
心配していた。
海賊どもは海の上におり
おぬしらには軍船が
一隻もないだろう?と。
しかしナルサスは
軍船など一隻も必要ないと語る。
その上で三日のうちに
ギランを狙う海賊を
ことごとく一掃して
ごらんにいれようと
笑みを浮かべていた。
ナルサスの言葉に
絶句するグラーフだが
そこへシャガードからの
遣いの者が姿を見せる。
シャガード様が明日
お屋敷にお戻りになられます由
お伝えにまいりましたと。
そしてあくる日
ようやく再会を果たした
ナルサスとシャガード。
互いに旧交を温め合った後
早速話を切り出そうとする
ナルサスだがシャガードから
海が良く見える露台があると
誘われ向かうことに。
共に来たエラムと共に
シャガードの後を付いていく
ナルサスだがその道中
多数の奴隷の姿を目撃し
厳しい表情で問いかける。
奴隷制度をなくすべきだ。
昔のおぬしは熱を持って
そう語っていたはずだと。
そんなナルサスに対し
シャガードは告げる。
奴隷制度廃止?
戯言もいいところだと。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
予想通りといったら変ですが
シャガードは味方では
なさそうな感じですね。
ペラギウスを見た時に
あんな奴が総督ならその可能性も
あり得ると思ってましたが
悪い方に当たったようです。
ただその代わりと言ったら変ですが
助けたグラーフ船長はなかなかに
信用できるのではないかと。
明らかに劣勢の中でも
諦めず自ら武器を取っていましたし
その人柄も行動力も
アルスラーン達が好みそうな
好人物でしたしね。
何よりこのギランの有力者である
海上商人達を味方につける
切っ掛けにもなりましたし。
それにしてもなんで
シャガードは奴隷を
容認しているんでしょうね?
ナルサスは彼をかなり
評価していたようですが
そんな彼がどうしてそうなったのか
気になるところです。
単に金に目がくらんだとか
そういう理由だったら
救いようがありませんが
ナルサスの旧友だった男なので
何かしら理由があるのかも。
なんにしてもシャガードが
敵対することになるのは
まず間違いないでしょうね。