2021年10月20日発売の
週刊少年サンデー 2021年47号に
掲載されている
葬送のフリーレン 第70話の
ネタバレ&感想になります。
第70話 ノルム商会
内容ネタバレ
勇者ヒンメルの死から30年後。
北部高原ノルム商会領。
皿に置くとゴトッと
食べ物が出していい音とは
思えない音がする硬いパン。
フリーレン達は
この一週間ずっと
ガチガチのパンを食べていた。
愚痴を零すシュタルクに
フリーレンは贅沢言わないのと
その理由について説明する。
北部平原は穀倉地帯のビーア地方を
のぞけば不毛の土地であり
今は物資も流通していないのだと。
もそもそとパンを食べた一行は
それから半日ほど歩き
この領の中心地である
城塞都市に到着する。
フリーレンはノルム商会の所領で
中心にあるのはその本部だと語る。
ビーア地方の小麦を中心に
様々な物資を扱っており
北部高原に点在する集落に
物資をいきわたらせるだけの
流通網と軍事力を持っている
武装商会であると。
フェルンはフリーレンが
さっき物資が流通していないと
言っていたことを思い出し
その事を尋ねるがフリーレンにも
わからないようで・・・。
一級魔法使いである
フェルンの身分証を使い
街へ足を踏み入れる一行だが
受付の男はフリーレンを見て
何かに気づいたようで
商会長の元へ案内されることに。
ノルムと名乗った商会長は
フリーレンに告げる。
勇者一行の魔法使いフリーレン様。
80年前の借金、耳を揃えて
返して頂きましょうかと。
どうやらフリーレンにも
身に覚えがあったようで
今持っているちょっとした
貴族並の資産で払おうとするが
返ってきたのは
全く足りませんなという言葉だった。
外で待っていたフェルン達に
みすぼらしい恰好した
フリーレンは語る。
鉱山で働くことになっちゃった。
私の旅もここで終わりだと。
どうやら服や鞄は
全部借金の形に取られたようで
挨拶をそこそこに鉱夫達によって
運ばれていくフリーレン。
事態がイマイチ理解できない
フェルン達はノルムの元へ行き
詳しい話を聞くことに。
しかし見せられた借用書には
どう考えても今のフェルン達には
支払えない金額が記されており・・・。
大人しく鉱山へと運ばれた
フリーレンのもとへ
ノルムが姿を見せる。
フリーレンは語る。
先々代のノルム卿は元々北部高原に
追いやられた地方貴族で
この不毛で貧しい北部高原に
資金を投入して流通網を作り上げた
英雄だった。
当時なんの期待もされていなかった
私達勇者一行に無期限で
資金を提供したのもノルム卿。
まさかその子孫から
こんな仕打ちをくらうとは
思ってなかった。
その上ででもわざわざ鉱山まで
訪ねて来るってことは
何か考えがあっての事だったのかなと。
ノルムは北部高原の
物流について語り始める。
北部高原の情勢が悪化してから
我々は魔族との戦いで
武装隊商の三割を失いました。
流通網も壊滅的で
われわれが国であったら
とっくに滅んでいると。
しかし我々は商会であり
資金さえあれば
いくらでも立て直せる。
貴女がこの領地に訪れた時
女神の導きだと思いました。
紙切れ同然だった
勇者一行の借用書に
大きな価値が生まれたと。
この鉱山は開発中のもので
銀鉱が見つかれば
勇者一行の借金など
帳消しにして有り余るほどの
莫大な利益が出る。
フリーレン様なら
それを見つけるのも容易なはずです。
流通網が完全に崩壊すれば
多くの人が飢えて死にます。
どうか北部高原の民を
お救い下さい、フリーレン様と
頭を下げる。
それに我々を助ければ
北部高原の果てでも
柔らかいパンが食べられますよと。
それを聞いたフリーレンは
笑みを浮かべながら引き受ける。
強かなところはノルム卿と変わらない
全くこれだから商人は。
わかったよ、それで手を打とう。
どちらにせよ先々代から
受けた恩は返すつもりだったからと。
魔法を使い見事銀鉱を発見した
フリーレンは解放され
フェルン達の元へ。
フェルン達はフリーレンが
戻ってきたことに安堵しつつ
今夜にも鉱山を襲撃する
予定だったと明かす。
フリーレンは二人に
もー血の気が多いんだからと
言いつつ語る。
それより二人ともこれからは
柔らかいパンが食べられると。
いきなりドヤ顔で
そんな事を言われたシュタルクは
意味が分からず
どういうことなの・・・と
零すのだった。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
いきなりフリーレンが
借金の形に鉱山で
働くことになるとは
驚きました。
結果として人助けには
なったようですが
随分と手の込んだ方法を
取ったものです。
まあ、それだけ商会が
存亡の危機だったんでしょうけど
本当に強かだなと。
それにしても80年前の借金
というか利子はいったい
どのくらいだったんでしょうね?
シュトラール金貨で3枚
ライヒ金貨で20枚ほどで
釣りはいらないと言ってましたし
元金がそれ以下なのは間違いなさそう。
それが80年経って
シュトラール金貨で500枚以上とか。
まあ、実際80年間借金がある
という状況が現実にはまずないので
なんともいえないところですが。
ともあれこれであの硬いパンを
食べなくてよくなるみたいですし
結果としては悪くないかと。
元々フリーレンは恩を返す
つもりだったようですしね。
気になる続きについてですが
次号は休載とのことですので
次回は49号になるかと。