2021年11月11日発売の
週刊ヤングジャンプ 2021年50号に
掲載されているキングダム 699話の
ネタバレ&感想になります。
第699話 首級の数
内容ネタバレ
侵略しかけてんのはお前だよな。
つまり今この世で一番
人を殺してんのはお前だぞ、秦王よと。
そう告げる桓騎の言葉に
黒桜はその通りだと便乗して
政を責め立てるが
政は一言黙れと告げる。
子供じみた屁理屈に
つき合うつもりはないと。
桓騎の指摘する事実に対し
政は全ては自分の責任であると
話した上で語る。
血を多く流す故に兵士の死と
民・捕虜の死は
強く線引きせねばならぬ。
我々は現六将から
”白起”を出すわけにはいかないと。
その上で政は此度の桓騎の所業は
白起が行った長平の大虐殺を
思い起こされる程の悪業だと語る。
列国と一つになることが
出来なければ今やっていることも
これまでやってきたことも
全てが無に帰すと。
話の続きを話そうとする政だが
桓騎はちょっと待てと
話を止め問いかける。
お前本気で言ってんのか?
虐殺云々の前に他人の土地に
侵略し殺して奪って
その上でその連中と一つになれると
本気でそう思ってんのか?と。
政はそうだと即答するが
桓騎は笑いながら黒桜に
今の話をどう思うか尋ねる。
黒桜はキレイ事だと言った上で
雷土の死について話す。
捕まっていた雷土を
生きながらにバラバラにされた。
先にやったのは奴らの方で
私らが趙に勝ったとしても
趙の奴らと一緒になるなんて
こっちから願い下げだと。
それでも政は難しい道であることも
重々承知だと話すが
桓騎は難しいとかじゃ
ないんだと告げる。
国を一つにして戦を無くすと
言いたいんだろうが
”人”はそうはならない、絶対に。
お前は”人”に期待しすぎだと。
それでもなお政は告げる。
その通りだ、それのどこが悪いと。
俺は”期待”し”信じる”が故に
苦難にして最短の道を
強引に走り抜けようとしている
戦国の王だ。
お前みたいに何もせずに
”絶望”など・・・と言いかけて
桓騎へと目を向けた政は
何かに気づき・・・。
政が急に黙ってしまったことで
場の雰囲気が変な感じになる中
桓騎は結局どうするのかと
政に問いかける。
首をはねたきゃはねろよ。
その時はお前もここで死んで
その崇高な血の道もこれまでだと。
その言葉を受け政は
桓騎の沙汰を告げる。
何も理由なくば迷わず
斬首にするつもりで来たが
今回は摩論の説明に免じて
赦すことにすると。
そして豹司牙に
剣を下ろすようにと指示し
もう一つの理由について語る。
扈輒撃破の功。
よもや桓騎軍単軍にて
趙軍総司令もろともその本軍を
討てるとは思っていなかった。
その成果のもたらすものは
計り知れぬというのが
こちらの軍総司令昌平君の評価だ。
それらを合わせ鑑みて
お前を赦すことにすると。
そう告げて席を立った政に
桓騎は口元に笑みを浮かべ
六将は剥奪しなくていいのかと
問いかける。
政は六国を滅ぼすには
六将の力が不可欠であり
それは今も変わりないと告げる。
但し次にこの様な暴挙に出らば
問答無用にその首を
はねると言い残し
その場を後にするのだった。
秦の軍律には元々
戦場で取った首を
褒賞に換える法があった。
秦の年記に戦での
敵の首級の数が残っているのは
そのためと思われる。
しかし史記秦始皇本紀にて
この首の数は桓騎の十万斬首以降
記されることはなくなった。
夥しい程の虐殺の証拠となる
頭蓋骨が辺りに所狭しと
山積みになった場所にて
政は一人項垂れていた。
こんなところにいたのかと
声をかけられ顔を上げると
そこには久々の再会に
笑みを浮かべる信が・・・。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
予想通りではありますが
桓騎はお咎めなしという
結果になりましたね。
正直これで本当に良かったのかと
思わなくもないですが
単純に戦力としてみた場合
桓騎はかなりのものですからね。
問題行動こそ多いですが
今回も敵の総大将を討ち取っていますし
その功績と相殺という感じなのかなと。
流石にもう一回同じ事したら
問答無用で首を刎ねられるのは
間違いないと思いますけどね。
それにしても気になるのは
政が桓騎を見て言葉を止めた
場面がありましたが
一体何に気づいたのかについて。
あの昏い目を見て
絶望を感じたのかと思ってましたが
どうやらそうじゃなさそうですし
一体何なんだろうなと。
雷土も何かしら気づいたような
描写がありましたし
政も同じ事を感じたのかも。
続きも気になるところですが
次回は700回記念の巻頭カラー
とのことですので
どんな画が見られるのか楽しみです。