2021年11月4日発売の
週刊ヤングジャンプ 2021年49号に
掲載されているキングダム 698話の
ネタバレ＆感想になります。
第６９８話 虐殺の理由
内容ネタバレ
王が咸陽を出て
こんな最前線の地へやって来た！？
この報を受け摩論は焦っていた。
勝利のねぎらいのわけがなく
間違いなく捕虜虐殺への怒り・・・。
断罪するなら呼び戻せばいいだけの話で
それすら待てずに自ら軍を率いて
やってくるなど異例中の異例。
どれだけ政が激昂しているのかを
理解した摩論は王の軍が
数万の兵を率いていると聞き
”やる気”だと判断。
すぐさま摩論は返事を待つ
王軍の伝令に出迎える故
行軍を緩めるようにと指示。
そして主要な将達に集まるようにと
指示を飛ばし・・・。
一方、出迎えるとの伝令を受け
政は昌文君から相手が軍を
配備しやすい場所を聞き
想定内だと軍を展開を指示するのだった。
”「史記」秦始皇本紀にも記してある”
”桓騎が扈輒を討った後”
”秦王嬴政がその地まで足を運んだと”
両軍が軍を展開した
その境界にて相対する
政と桓騎。
桓騎の態度に昌文君がキレるも
政はその男が礼を欠くことは
分かっていることだと
同じ卓に座る。
そしてなぜ捕虜を虐殺した！と
詰問するが桓騎の答えは
別に、ただ殺りたかったから殺った
それだけだというものだった。
その答えを受け政は告げる。
軍律で理由なく捕虜を
殺すことは禁じている。
大将軍とてそれは例外ではなく
此度の数は異常で許し難きことであり
お前の言葉次第では
この場で”斬首”に処すと。
そして改めて問いかける。
答えろ、なぜ虐殺したと。
しかし桓騎はそれでも
笑みを浮かべ返したのは
忘れたという言葉だった。
それを聞き政は
傍らに立つ豹司牙に
桓騎の首をはねろと命令を下す。
豹司牙はその命令に従い
剣を抜いた瞬間
庇うように黒桜が割って入る。
しかしそれで止まるはずもなく
豹司牙が黒桜の剣を断ち
その命を絶たれようとした瞬間
待って下さいと摩論が声を上げ！？
その声で豹司牙は剣を止め
政は摩論に何だ？と問いかけ
摩論は焦った様子で説明する。
捕虜を抹殺したのは
我々はまだあの時扈輒軍に逆転され
破れる可能性があったからです。
我々があの扈輒軍に勝ったことは奇跡
奇襲が成功し扈輒本人を討ち
混乱する扈輒軍に虚報を流し
降参させました。
がしかしこちらの予想以上の
捕虜を抱えてしまったのだと。
嘘がバレて桓騎軍の戦力が
下回っていると気づかれた時
捕虜が一斉に反乱を起こせば
我々にそれは止められず
我らは敗れていました。
だから仕方なく”敵”を
葬ったのだと。
説明を聞き政は摩論に
他の方法はなかったのかと問いかける。
その道理で言うなら戦力差が埋まれば
そこで止められたはずで
一人残らず殺す必要は
なかったのではないかと。
その言葉に摩論は
言葉を返すことが出来ず
政はなおも告げる。
お前達桓騎軍は以前から
殺さなくていい者達を
殺し過ぎなのだと。
そんな政の怒りに対し
桓騎は笑い声をあげ告げる。
侵略しかけてんのはお前だよな。
つまり今この世で一番
人を殺してんのはお前だぞ、秦王よと。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ！
感想
いきなり一瞬即発の状況から
始まった今回ですが
やっぱり桓騎は桓騎でしたね。
王である政からの詰問にも
ああいう態度を貫くとは
ある意味感嘆します。
それにしても欄外に
虐殺の必要性を問う王に対し
侵略の是非で返す桓騎とありましたが
これまた痛い所を・・・。
桓騎の言葉はぶっちゃけ
お前が言うなという事なんでしょうけど
言っていることは間違ってないなと。
もちろんだからといって
桓騎の虐殺が悪いのは当然なんですが
だったら他の国を侵略なんてするなよ
って事を言いたいんでしょうね。
まあ、戦争自体良いか悪いかは
賛否両論ありますし
明確な答えを出すのは
かなり難しいかと。
それでもそうすることを選んだのは
王である政なので
桓騎が納得するかしないかは別として
王の口から言わなきゃ
いけないでしょうね。
なんにしても次回は
桓騎の言葉に政がどう答えるのか
という回になるかと。
正直どこまでいっても
相容れないような気はしますが
どういう言葉を返すのか楽しみです。