2022年4月14日発売の
週刊ヤングジャンプ 2022年20号に
掲載されているキングダム 716話の
ネタバレ&感想になります。
第716話 打開策の有無
内容ネタバレ
通常平地戦では
圧倒的兵力差のある
戦いは行われない。
弱小の軍の方が開戦を避けて
籠城するか退却するか
降伏するからだ。
それが開戦となるには
弱小軍の方に引けぬ理由があるか
何か特別な秘策があるかである。
昨年桓騎軍は三倍の兵の
扈輒軍と戦ったが
正にそこでは不利を逆手に取った
奇策で桓騎が勝利した。
あの戦いは桓騎が扈輒軍を
誘い込んで始まった戦いであった。
しかし今回は全くの真逆で
二倍以上の趙軍がその姿を隠し
桓騎軍を敵地奥深くまで
誘い込んでの開戦である。
兵力差も地の利も練り込まれた策も
敵側に分がある場合勝ち目はない。
秦軍にとってはそんな戦いが
突然始まってしまった。
圧倒的兵力差に加え
完全包囲から始まった宜安戦。
正面に陣を敷く壁軍は
趙軍の猛攻により
早くも横陣が崩されつつあった。
それでも壁はここが抜かれては
本陣が危ないと自ら指示を飛ばし
懸命に抗うがそれも長くは続かず
壁の命が脅かされようとしていた。
ナジャラ族の奮闘により
辛くも命を救われた壁だが
すでに状況はかなり悪いようで
ナジャラ族の者からも
今すぐ逃げろと言われてしまう。
壁は我らが逃げては本軍がやられると
役目を果たし留まろうとするが
そんな壁をナジャラ族の者は
それどころじゃないとばかりに
無理矢理連れ出そうとしていた。
一方左翼の楽華軍も
趙軍の攻勢を前に
一時しのぎしか出来ずにいた。
どう考えても数が足りない状況の中
桓騎本軍からの援軍は来ず
代わりに北東部軍二千が来るも
打開するには至らず・・・。
この状況に自ら指揮を執る蒙恬は
このままでは少し
延命しているにすぎないと考えていた。
何か李牧の想定外のことをせねば
この戦況は打破できない。
だが・・・一体何ができるのかと。
それは右翼にて飛信隊の
指揮を執る貂も同様であり
圧倒的な兵力差を前に
その場しのぎの対応しか出来ずにいた。
そんな秦軍の様子を見ながら
李牧は秦軍の大将である桓騎に向け
語り掛けるように告げる。
この戦いは敵の数を操り
こちらの数を錯覚させたことで
詰んだ盤面から開戦となった。
よってそのまま数で圧殺する。
そこに打開策は無いぞ桓騎と。
その頃桓騎は各軍から劣勢の報が届き
援軍を要請されるも
全く動く気を見せなかった。
軍師である摩論は
今の状況がどれだけマズイか
理解しているらしく
焦った様子で桓騎に前と両軍に
兵を送らないのかと問いかける。
しかし桓騎は別にと
まるで取り合わず
笑みを浮かべ摩論に告げる。
まー落ちつけ摩論。
まだ戦は始まったばっかだと。
一方その頃右翼の飛信隊では
劣勢にある状況でありながらも
信は乱戦に入ることもせず
少し上から戦場を見渡していた。
信は今の状況のまずさを
本能から理解しており
このままでは完全に
火が消えてしまうとして
火の起こせる場所を
必死に見極めようとしていた。
じっと戦場を見渡し
何かを嗅ぎ取った信は配下の者達に
すぐさま緊急伝達の旗を
掲げるようにと指示する。
そして飛信隊の全兵士に向け
大声で命を下す。
今すぐ横陣を解け!
飛信隊は今から
”右翼の壁の役目を捨てて”
移動する!と。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
いや~見れば見る程
劣勢な戦況ですね。
あの李牧が詰んでいると
言わしめる状況ですから
絶望的と言っても
おかしくないかと。
前面の壁軍と両翼の楽華と飛信隊
どの軍も凌ぐだけで
精一杯と言った感じ。
というよりも蒙恬が言ってましたが
ただ少し延命しているにすぎない
という状況でしょうね。
こんな状況にありながらも
動きを見せない桓騎が
一体何を考えているのか
正直読めないですが
この状況で一番に動きを見せたのが
信とは驚きました。
現状の桓騎連合軍の将の中で
一番の本能型だと思いますので
その点からの判断なのかなと。
ただ気になるのは
欄外の予告にあったこの言葉。
次号、戦局を変えるべく
動く信だが・・・!?
とちょっと不穏な感じが・・・。
最後の・・・!?の部分が
ちょっと気になるところ。
上手くいったのか
それともそうじゃないのか
どちらにも取れる感じですしね。
ともあれ信が動いたことで
多少なりとも事態は動くことに
なるのは間違いないかと。
それが良い方か悪い方かは
正直なんとも言えないところですが
動かないのが一番ダメだと思いますし
ここは信の判断に期待したいところです。