2023年4月27日発売の週刊ヤングジャンプ
22・23合併号に掲載されている
キングダム 第756話の
ネタバレ&感想になります。
第756話 次の戦略
内容ネタバレ
対趙戦大敗を引きずる王都咸陽では
一心不乱に”中華”を見つめる
総司令・昌平君の姿があった。
戦地図を前に鬼気迫る表情で
一人戦略を練る昌平君。
そして必死に考えを巡らせ
何か思いついたのか
ある駒を動かし・・・!?
一方その頃咸陽へ戻ってきた信は
政との再会を果たしていた。
六将である桓騎の死
そして大敗した影響は大きく
互いの表情に笑みはなく・・・。
未だ安否が不明な壁達の情報は
政にも届いていないらしく
無事かどうかすらもわからない状況だった。
討たれた将校の名は伝わっているが
そこに入っていないということは
どこかで無事なのかも知れぬし
人知れず落命したのかも知れぬと。
信は悲痛な表情を浮かべ
・・・そうかと口にすると桓騎について触れる。
桓騎の死体は派手に辱められたんだろうなと。
政は桓騎の事を気にする信に
何か感じるものがあったがそれには触れず
不思議とそうではないらしいと語る。
二人は李牧が関与していると推察するが
政はそんな事をせずとも
列国は桓騎の死に大いに盛り上がったようだと
各国について語り始める。
燕と斉こそ静観して目を光らせたままだったが
合従軍の時 桓騎の奇策で
大将成恢を討たれた韓は大いに沸き
国内は金品がバラまかれ恩赦が出る程。
魏も今は同盟国でありながら
国をあげて桓騎の死を祝ったという。
そして楚は上がった士気のままに
将軍頂翼が三万を率いて北上し
秦南部第四の都市・京布を攻め落としたと。
信は他国の奴等が調子に乗っているのに憤るが
政は当然の反応と言えば反応だと語る。
あの桓騎・・・おまけに復活した六将の一人が
早々に退場したのだからと。
信は今憤っても仕方ないと思ったのか
冷静になりつつ政に桓騎から預かった
六将将軍の”徴”を渡す。
政は確かに受け取ったと言い
桓騎について語る。
桓騎は・・・この世界に絶望しているようで
実は真逆で思いが強いせいで
怒りに包まれていたように思うと。
信は俺にはよくわからないとして
あいつには特有の何かがあったんだろうが
もう死んだと語る。
今はその死んだ穴をどう埋めるか考える時で
六将の穴は六将で埋めるしかない気もするが
誰かが位上げすればいいという話じゃない。
そこに入らなきゃいけないのは
俺や王賁、蒙恬なんだが結局まだ足りねェ。
総大将桓騎を死なせたというのもあるが
責任を感じると。
政はその言葉を神妙に受け取りながら
宜安攻めは出だしから失敗していたと語る。
今一番責任を感じているのは昌平君で
挽回しようと自分の屋敷に籠って
次の戦略をじっと練っていたと。
信は次の戦略を練っていたと
過去形であることに気づきその事に触れ
政はそれもあってお前を呼んだのだと告げる。
そして丁度来たみたいだなと目を向けると
そこには騰と録鳴未の姿が。
政に準備は整ったか?と問われた
騰はいつでも出発できますと返すが
信は何がなんだかわからず混乱していた。
そんな信に政は次の任務だと言い
録鳴未は宜安攻めに失敗して
総司令の戦略が少し変わったと語る。
それの初手が今から動く。
だから騰が昌平君に呼ばれ
その同行者に騰と大王がお前を推挙したと。
未だ事態が理解できない信は
政から甲冑を持ってきたことを確認され
持ってきている事を話すと
だったらこのまますぐに騰と発てとの
命を受けることに。
任務の内容は走りながら騰に聞け。
いいな信、しっかりと見てくるんだと。
訳が分からないまま騰に同行した信は
騰からこれから使節団として
韓の王都”新鄭”に向かうと聞かされることに。
どうやら騰達の任務は外交使節団の護衛らしく
信は何故自分がそこに加わったのか分からずにいた。
しかし同時にたかが護衛に
わざわざ六将の騰が任されたことを
疑問に感じておりその事に触れると
騰は韓の王族の中に”韓非子”という
法家の天才がいると語る。
李斯と共に楚の”荀子”に学び
独自の目線での世の治め方を書に示した。
その人物を秦に招くことが
この使節団の目的だと。
それを聞いた信はその一人を連れて来るのに
こんだけの人間が動いているのだと
その重要性について理解するものの
ただの護衛ならば他の奴等でも
よかったじゃねェかと不満そうに口にするが
騰は勘違いするなと告げる。
韓非子招聘は使節団の任務であって
我々の目的は別にあると。
信は一体どんな目的なのかわからずにいたが
録鳴未からその意味について考えろと言われ
王都の城を見ておくためだと思い至る。
どうやらその考えは正しかったらしく
録鳴未からご名答だと言われるも
なぜ急に今なのかわからずにいた。
録鳴未は信の疑問の声に
答えるように説明する。
昌平君の戦略の方針が変わったことは
先にいったが趙北部戦略で後退した分
他で加速させて帳尻合わせするつもりであると。
騰は語る。
これはつまりそう遠くない内に
来ることになるであろう
韓王都”新鄭”攻略のための下見であると。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
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感想
桓騎の死と大敗の結果から
秦がどう動くのか気になってましたが
趙ではなく韓に目を付けるとは
流石に驚きました。
最終的には韓も滅ぼすこと自体は
中華を統一を目指す以上
ある程度予想してましたが
このタイミングとは・・・。
これも全ては李牧によって
桓騎が討たれて大敗したせいなんでしょうけど
何故韓に目を付けたのか気になるところ。
あの昌平君のことですから
録鳴未の言うように韓を滅ぼすことで
帳尻を合わせようとしているんでしょうけど
いったいどんな意図があるのか・・・。
それはそれとして韓って
一体どんな国なのかイマイチわからない。
これまで韓が表舞台に出て来たのって
合従軍の時くらい?
確か冒頭で説明があったように
毒使いの大将軍・成恢が
桓騎の奇策によって討たれたことくらいしか
情報がない気がします。
まあ、あとは国自体はそれほど大きくなく
六国の中でも小国レベルなのはわかってますので
総兵力はそれほど多くはないくらいでしょうか。
というよりもそれくらいしか
情報がない国ですので
内情がわからないだけに怖い国な気がします。
合従軍に派遣される大将軍が
この時代あまり称賛されない
毒使いであることも
謎に拍車がかかってますしね。
ともあれそんな国に今の時勢で向かうことは
色々な意味で厄介事になりそうな気がします。
特に桓騎の死を国中で喜ぶくらいですので
護衛である騰達に対しても
決して良い対応はしないかと・・・。
ともあれそんな謎の国を
わざわざその目で見にいくわけですから
何かしら攻略の糸口でも
分かればなによりでしょうね。
恐らくそれを期待して政も騰も
信を推挙したのだと思いますし
謎に包まれた韓という国が
一体どんな国なのか楽しみです。