2023年7月18日発売の
週刊ヤングジャンプ 33号に掲載されている
キングダム 第804話の
ネタバレ&感想になります。
第804話 異様な新兵群
内容ネタバレ
昌文君や李斯を筆頭とした
文官達による一大事業。
第一の柱となる全秦国民の
戸籍作りがついに完成した。
『始皇十六年~初令、男子書年。』
(始皇十六年 初めて男子の年齢を籍に記させた)
「史記 秦始皇本紀」より——
戸籍作りが終わり疲れ切った
昌文君達文官が倒れ込んだ頃
政は昌平君と共に城下を見下ろしていた。
二人は第一の柱が無事立ったことで
これからについて話し合う。
徴兵令にて全土より新戦力を興し
軍編成を行うこと。
つまりは”第二の柱”を立て
そして刻置かずして
”第三の柱”に着手することを。
昌平君は改めて決意を語る。
これが恐らく本当に最後の機・・・
心して・・・命を懸けてかかりますと。
そんな昌平君に対し
政は心からの感謝を伝える。
一度は道を失ったかというところから
そこを繋ぎ止める”策”を
生み出してくれたことに心から感謝する。
昌平君 今回こそ貴殿が
秦国の丞相にして軍総司令でいてくれたことを
本当に幸運に思ったと。
その上で政は昌平君に
中華統一まで共に走り切るぞ!と告げ
昌平君もその言葉を受け入れるのだった。
徴兵は一ヶ所極端に多くの男を
出兵させるものではなく
全地域からその人口に合わせ
一定の割合でまんべんなく行ったため
始めは大した兵数ではないと錯覚した。
しかし他の一段と合流を繰り返し
進行するうちに徐々に分かってきた。
今回突如秦国内に興った
この軍勢の規模は
数万どころではない超大軍であることを。
列国にも秦のこの異様な
新兵群の報は次々と届き
にわかには信じられぬと騒ぎになった。
趙北部”番吾”にて
その報を聞いた文官達は
騒然となっていた。
たった一年で三十万が復活するという
あまりにもあり得ない事態に
ある者は希望的観測を口にする。
残りの兵を全てかき集めて
動かしたに過ぎず
全城邑の兵を使い切ったのだと。
楚王都—郢—にも
同じく急報が届き騒然となっていた。
報告を受けた李園は
常識的に考えて推測を述べる。
残っていた戦力を全て出兵させて
軍編成を行っていると見るのが自然だが
それでは各都市の兵は全て
出払ったことになるはずだ。
そんな危険を今冒すのも
今度は不自然に思えると。
しかし媧燐はその推測を
笑みを浮かべて否定する。
残兵の移動ではなく
あれは間違いなく新戦力だと。
そしてさらに咸陽の文官らが
秦国内を走りまわっているという
報告があったこと。
それに加えて戸籍を作っているという
報告があったこともあって
秦国が為したことを理解していた。
そこまで看破しておきながら
媧燐は笑みを浮かべる。
あきらめたかと思ったら
どれだけ執念深い!
どうしても血の武力統一に
しがみついてやがると。
魏王都—大梁—にも
他の国と同様に急報が届いていた。
報を聞き騒然となる中
呉鳳明はその意図について
考えを巡らせていたが
そこへさらに急報が届く。
それは黄河沿いの洛紫城からの急報であり
何かに気づいた呉鳳明は
・・・秦の水軍か!と口にし
伝者はそれに応えるように報告する。
洛紫城の密偵の報告では対岸・・・
秦国内黄河沿岸に船団が集結!
その規模・・・万の軍を運べる大船団であると。
その報告を聞いた者達は
こちら側に上陸してくるぞと声を上げる中
呉鳳明は地図に目を向けると
秦の狙いについて語る。
さすがにいきなり
魏攻略を考える程愚かではない。
秦の狙いは”韓”であると。
魏・韓の援軍の線を先に断つ気なら
正に洛紫城が狙われるとして
すぐさま伝者に指示する。
急ぎ洛紫城に沿岸に出陣するように伝えよと。
軍師である玻璃や呉鳳明は
まず”刻”の勝負だと理解していた。
そしてそれは秦軍も十分分かっていると。
呉鳳明たちが対応に動いていた頃
第一陣として出航したのは
王賁たち玉鳳だった。
敵領土に拠点を作って
そこで防衛線を張る。
それには何よりも”早さ”が
重要であることは誰もが理解していた。
番陽は五万で止めるには限度があり
つまりは魏軍の出方次第だと口にするが
王賁はその言葉を否定する。
限度などない!
敵が何十万来ようが
玉鳳が全て返り討ちにするのだと。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
文官達の奮闘と犠牲により
ついに戸籍作りが終わったわけですが
終了と同時に意識を失って倒れるとか
どれだけ酷使したんでしょうね・・・。
ただそのおかげで
新たに何十万もの新兵が
新戦力として確保できたわけですから
本当に大したものだと思います。
第一の柱が立ったことで
続いて第二・第三と続いていくわけですが
流石に各国もこれには驚いたみたいですね。
まあ、何十万もの兵を失い
秦国も大人しくなるだろうと
考えていた所にこの報ですから
仕方ないのかもしれませんが。
ただやはり各国のトップ達は
それなりに秦で何が起こったのか
理解しているみたいですね。
特に楚の媧燐は最近の報告から
秦で戸籍作りが行われたことを推察するとか
その異常さがよく分かった気がします。
李園自体はそこまで考えが
及んではいなそうではありますが
媧燐の実力が李牧と同等に
怪物レベルであることは間違いないかと。
それにしても李牧ですが
一体どこまで掴んでいるのか気になるところです。
媧燐と同程度には推察しているのか
それともそれ以上なのかはわかりませんが
趙としても動かないわけにはいかないでしょうし
何らかの動きを見せるのではないかなと。
とりあえず魏に対しては
玉鳳が動くみたいですので
趙に対しては蒙恬が動くことになりそうですね。
魏の呉鳳明に対して王賁が
趙の李牧に対して蒙恬が
どこまでやれるのかが
これからの焦点になるかと。
もちろん韓攻めに向かう
信たちの動向も気になりますが
こちらはこちらで気になるので
一体どういう展開を見せるのか楽しみです。
ちなみに気になる続きですが
次号は休載で8/1発売の35号にて
掲載されるとのことです。