2023年12月6日発売の
週刊少年サンデー 2024年2号に掲載されている
君は008 第279話の
ネタバレ＆感想になります。
第２７９話 新人類の誕生
内容ネタバレ
遺伝子操作をしていると聞き
どん引きしている出版社の者達だが
若き首領はそんな事をまるで気にせず語る。
『もしもの未来』から発想をお借りして
”新人類”と命名しましたと。
その言葉にざわつく社長らをよそに
時計に目を向けると
時間をこれ以上もらうわけにはいかないと
その場を後にしようとするが
思い出したように持ってきた金塊を渡す。
そして告げる。
あなた達だけに教えておきますが
もうじきこの国は大きな戦争に
突入していきます。
この社も含め全てが焼けるでしょう。
その時、その金塊で
また連載を再開してくださいと。
戦争は実験がむっちゃしやすい
ボーナスタイムだと
これから起きる事にワクワクしながらも
その前にやることがあった。
世界に”すごい未来”を招きよせる
技術のタネをまかなくちゃと。
それから様々な分野で
若き首領は技術のタネをまき始める。
ある国ではペニシリンを
そしてある国では液体ロケット燃料を。
それらは全て世界的に見ても
とてつもないものだったが
彼にとって重要なのは
”すごい未来”が来るスピードを速めること。
その点において彼は
満足できていなかった。
そこで彼は前から開発を続けていた
”新人類”をさらにパワーアップして
手足として働かせることを思い付く。
だが極端に能力を上げた新人類たちはなぜか
時に暴走し、時に自ら命を絶ってしまった。
なんだ上手くいかないんだ！と荒れる彼は
うまくいかない現状を儚み
田舎のおばあちゃんの事を思い出す。
そして何もかも諦めて
田舎でおばあちゃんと畑でも耕そうかと
考えたその時ハッと気づく。
人類のバグたる”情”が
全ての進歩を妨げているんだ！と。
一つの確信に至った。
他者を思う気持ちは思い切った進歩を阻み
人間というものの枠を大きく外れた実験体たちに
恐怖をあたえるのも”人の情”なのだと。
この”情”という謎の感情を駆逐すべく
人の心を分解する事を思いついた。
すなわち喜・怒・哀・楽にだ。
その実験は成功し、彼は
こうして忠実かつ強力な手足を手に入れた。
確実に己の夢に向かって
歩き出したのだった・・・。
そう・・・ボクの夢
”すごい未来”に向かってね・・・。
そう自分の半生を綴った首領に
エイトは語り掛ける。
夢・・・か。
やり方はともかくすごい夢だな・・・。
そうか・・・だからオレ
あんたと友達になろうと思ったんだなと。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ！
感想
ドグラ・マグラの半生ともいえる
記憶を見て改めて思いましたが
マジで天才と呼ぶにふさわしいですね。
世紀の大発見に彼の存在があったとか
至る所で批判を受けそうな内容でしたが
この作品の世界において
彼がいたからこそ技術が進歩したのは
紛れもない事実だと思います。
倫理観とかを全て考えずに考えると
技術革新を促進させるという一点で
彼の為したことは素晴らしいの一言。
中野においてもそのおかげで
ガジェット等を活用出来ていると思いますし
その影響は凄まじいものがあるかと。
今回の記憶を見て思ったのが
首領はとても純粋なのだということ。
そして純粋だからこそ善悪に囚われずに
一身に”すごい未来”を迎えるべく
生きてきたんだろうなと。
だからとって首領の行いは
正しかったとは全く思いませんけどね・・・。
その技術革新によって助かった者も
逆に犠牲になった者もいるでしょうし
単純に善悪では計りきれない人物
というのが正直なところです。
ともあれそんな首領の夢に対して
エイトがどんな事を思うのか
次回明らかになると思います。
最終ページにはその野望に呑まれたか
なんて言葉も載ってましたが
エイトの真意はそんな単純なもの
ではないでしょうね。
彼が一体何を語るのか
そしてそれが首領にとって
響くのか響かないのか。
首領との戦いの結末は
エイトがどう思うかによって
最終的に決まるのかも。
なんにしても恐らくあと少しで
首領との戦いも終わりそうですし
どんな結末を迎えるのか楽しみです。