2024年1月17日発売の
週刊少年サンデー 8号に掲載されている
葬送のフリーレン 第122話の
ネタバレ&感想になります。
第122話 ティタン城塞
内容ネタバレ
勇者ヒンメルの死から31年後。
帝国領ティタン城塞跡。
帝国領内を旅するフリーレン一行は
その道中、崖の上から森の中にある
大きな城塞の跡を見ていた。
その城塞は大きいものの飾り気はなく
フェルンとシュタルクは
興味深そうに見ていたが
フリーレンはあれはティタン城塞だと語る。
魔王軍との戦争のときに使われていた
難攻不落の城塞であり
飾り気がないのは実戦的な城塞だからで
長年にわたって魔族と戦ってきた
帝国らしい代物だと。
城塞と聞いたシュタルクから
あそこに領主が住んでいたってことか?と尋ねられ
フリーレンは話を続ける。
アルメー伯だね。
代々この地治めていた一族だ。
でも、まぁ城塞の様子を見る限り
時代の流れには逆らえなかったか。
貴族というよりは
戦士みたいな武骨な一族だったからと。
そんな貴族らしくなかった貴族の話を聞き
フェルンはフリーレンに尋ねる。
やっぱり貴族って権威や気品が
無いと駄目なんですか?と。
その問いに対しフリーレンは
それは時代と場所によると語る。
中央諸国や帝国の内陸部ならば
権威や気品が必要。平和だから。
逆に常に魔族の脅威にさらされているような
地域ではあまり必要はなく権威はともかく
気品はいらず別に貴族らしくなくていい。
武力があれば敬われるから。
貴族における権威や気品というのは
敬われるためにあり
危険な地域ではそんな小細工はいらないのだと。
そんな事を話しつつ城塞を横目に
森の中の道を進んでいた一行だが
フリーレンがこの近くで
誰かが魔物と戦っていることを感知する。
シュタルク達は急いで加勢しようとするも
何故かフリーレンはその必要はないと言い出し・・・。
フリーレンの言葉があったためか
急ぐことなくその場へと向かった一行は
上半身裸の大柄な男が一体の魔物を
素手で締め落としている光景を目にすることに。
シュタルクは思わずすっげ・・・と零し
フェルンは魔物に寝技を掛ける人
初めて見たとドン引きしていた。
パンパンと手をはたきながら
起き上った男はまさかこんな所で
冒険者に出会うとは思わなかったと
笑みを浮かべて一行に声をかける。
シュタルクはおっさんも冒険者なのか?と聞き返すが
男はこのなりではそう見られるのも仕方ないと言い
私の名はアルメーだと名乗る。
その名は先程フリーレンが二人に
この地方を治めていた伯爵家の名前であり
相手が貴族であると気づいたシュタルクは
すぐさま失礼を土下座で謝っていた。
しかしどうやらアルメーの話では
一族も祖父の代に没落し
爵位も領地も取り上げられたらしく
今は一介の傭兵でしかないとのことだった。
フリーレンはそれならなんで
この場所にいたのかと尋ねるが
アルメーは一瞬ためらう素振りを見せつつも
丁度いいとして冒険者方に
依頼したいことがあると言い出し・・・。
アルメーから依頼されたのは
城塞地下の隠し部屋にある
アルメー家の隠し財宝を
共に取りに行って欲しいとのことだった。
城塞内部には大量の魔物がいるため
彼一人ではどうにもならず
この通り一張羅もはぎ取られ
上半身裸になるという辱めまで受けたのだと。
アルメーが何故上半身裸なのか
理由が分かったところで
フリーレンは報酬について尋ねる。
アルメーは金銀財宝の半分を提案するが
フリーレンは嫌そうな表情を浮かべていた。
それだけでも一生遊んで暮らせるほどの
金額になるとアルメーは言うが
フリーレンとしてはそういう事ではなく
魔導書とかはないの?と。
アルメーが私がいつも使っている
”体がポカポカする魔法”の使い方の
書かれたメモくらいなら・・・と
そのメモを取り出す。
するとフリーレンは乗ったとあっさり承諾し
よしさっさと終わらせるよと
すぐさまティタン城塞へと皆で向かうことに。
城塞内での戦いは熾烈さを極めた。
ある魔物との激闘を制し
固く閉ざされた扉をアルメーが破壊。
ある魔物との戦いでは
勝てないと判断したのか
さっさと逃走したりと城内と探索。
そしてついに隠し財宝があるとされる
地下室への入り口へと辿り着くが
そこには魔物の群れの親玉と思しき
大蛇の魔物が立ち塞がっていた。
その魔物はとてつもない魔力を宿しており
アルメーも危なくなったら逃げてくださいと言うが
フリーレンは最後まで付き合うよ
一族が残してくれた財宝なんでしょと笑みを浮かべる。
残してもらった物は出来る限り
受け取ったほうがいいと。
それを聞いたアルメーは
ですがあの程度の魔法の報酬で
命を懸けるのは・・・と躊躇いをみせる。
しかしフリーレンは私にとっては
あの程度じゃないと返し
魔物の親玉との戦いに入るのだった。
ある時フリーレンは
老いたフランメに問いかけた。
なんで人間はすぐに老いて死んでしまうのに
魔法を学ぼうとするの?と。
フランメはどうせ魔法の極みには辿り着けない
そう言いたいのかと笑みを浮かべつつ
今自分が研究している理論について
フリーレンに問いかける。
Q:私が今研究している理論はなんだ。
A:不可逆性の原理。
Q:私が今まで見つけた理論はいくつある。
A:百以上。
フランメは語る。
それが私が魔法使いとして
生きてきた証だと。
老いて死んだとしても
私の理論が多くの魔法を生み出す。
私が魔法を学んだ意味は
お前が身を以って体験するだろうさと。
フリーレンは言葉の意味が分からず
どういうこと?と聞き返すが
フランメは笑みを浮かべて告げる。
お前が一生かけても学びきれない魔法を
この世界に残してやるって言ってるんだと。
魔物の親玉を打倒した一行は
地下室にてアルメー家が残した
隠し財宝を目にする。
うず高く積み上げられた財宝を前に
アルメーは呟く。
領地も爵位も失ったがこれだけは取り返せた。
アルメー家が存在した証だと。
そしてフリーレンにこの御恩は忘れないと
再度財宝は本当にいいのか?と確認するが
フリーレンは魔法が書かれたメモを手に
私は魔法のほうが大事だからと
笑みを浮かべるのだった。
そしてアルメーと別れ
早速シュタルクに覚えたばかりの魔法を
試してみるフリーレン。
しかしどうやら上半身裸で
過ごせる程ではないらしくフェルンは
結局いつも通りでしたねと零すのだった。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
今回は長年にわたって
魔族と戦ってきた城塞内を探検する回でしたが
それよりなによりアルメーのキャラが濃く
そちらの印象が深かった気がします。
いきなり上半身裸で登場して
どんな変態かと思ってましたが
思いのほかちゃんとした人物でしたね。
まあ、あれも魔物にやられた結果
はぎ取られただけらしいので
そういう趣味があったというわけでは
ないらしいですが・・・。
とはいえフリーレンの話では
彼の祖父か曾祖父もすぐに脱ぐ
戦士のような武骨な人物だったようですので
本当のところはなんとも言えませんけどね。
ともあれ裸締めで魔物を仕留めていた所を見るに
それなりの実力者なのは間違いないかと。
それはそうと前回久々に
フランメの姿を見たと思ってましたが
今回も登場しましたね。
今回は若い頃の姿ではなく
老いた姿ではありましたが変わらず
悪戯好きそうな笑みを浮かべていたのが
かなり印象強いです。
それでも魔法使いとして
卓越した実力と知識を持っていたのは
今回の話でも明らかでしたね。
フランメが魔法を学び続けていたのは
今回話したようにフリーレンのため
というのが全てではないとしても
かなりのウェイトを占めていたのがよく分かります。
それだけフリーレンの事を心配していたというか
大事な存在だったんだろうなと。
フリーレンが魔法の収集を続けるのも
今回のフランメの言葉があったから
なのかもしれませんね。
ともあれそんな感じで
二人の絆にほんわかした回でしたが
とりあえず次号は休載で
続きは1/31発売の10号とのこと。
予告にも内容は書かれていなかったので
どんな話になるかはわかりませんが
今回みたいな感じで一話完結の話だったらいいなと。
遅かれ早かれ帝国領内に入った以上
また長いシリーズものが始まるでしょうし
その前の休憩的な意味でも
そうだったらいいなと期待したいところです。