2024年2月28日発売の
週刊少年サンデー 14号に掲載されている
君は008 第289話の
ネタバレ&感想になります。
第289話 怖いんだ。
内容ネタバレ
アイスマンの意識改革をすることを
決意したルルスだが
鈴の音が聞こえたことで
チセの言っていたことを思い出す。
もしアイスマンの脳が死を迎えそうになったら
”鈴の音”を鳴らすっちよ!
そして同時に理解する。
これは夢の世界なんかじゃなく
アイスマンの走馬灯なのだと。
なんとか目を覚まさせようと
アイスマンの肩に手を置こうとしたものの
脳が限界を迎えつつあるのか
ルルスの手は触れることすら出来ず・・・!?
アイスマンとレディーは互いに
一度話してみたかったようで
特にレディーのほうは好意をもっているのが
傍から見て明らかだった。
そのあからさまな態度を見て
ルルスもその事に触れるも
アイスマンは頑なに演技だと
全く取り合うことは無かった。
レディーもアイスマンが
人心掌握術にも秀でていることを知っていたが
アイスマンは真顔で告げる。
いつもただ忠実にマニュアルに従っているだけで
実は女性というものはよくわからないんだ。
できたらキミに友人になってもらって
手ほどき願いたいくらいだと。
どうやらアイスマンはレディーを前にすると
本音で話してしまうらしく
それを聞いたルルスは二人が
両思いであることを理解し声をかける。
愛するレディーが
現実世界で待ってるよと。
その言葉を聞きアイスマンが
ハッとした表情を見せた瞬間
世界が突如揺れ始める。
しかしアイスマンがため息を吐くように
私に限ってそれはないと
口にした途端に収まっていた。
その一連の流れから
ルルスはどうしたらいいのか気づく。
この走馬灯内のアイスマンに
レディーへの想いを認めさせれば
この人は目を覚ますってことか!?
現実世界の愛する女に
会いに行くために!
自分がやるべきことを理解した
ルルスは次々と変わっていく場面を見ながら
アイスマンに認めさせようとするも上手くいかず
そればかりか状況は悪くなりつつあった。
そして場面は次へと移っていき
そこでは今まさにミッション中なのか
アイスマンはヘリを相手に戦っていた。
そのミッション中、窮地のアイスマンを
レディーが身を挺して守ってくれたのを見て
流石に黙っていられなくなったルルスは叫ぶ。
身を挺して守ってくれたじゃん!
なんで想いを受け止めてあげないんだよ!と。
そんなルルスの叫びに
アイスマンは語る。
・・・多分、怖いんだと。
愛を受け入れれば
きっと私のパフォーマンスは落ちる。
そしてそれは間違いなく
私が愛する多くの人達の
生存確率を落とすことになるんだ。
私は何よりそれが・・・怖いんだと。
アイスマンの真意を聞き
ルルスも理解する。
この人・・・鈍いんじゃない・・・。
本当は心のどこかでレディーの愛に
気づいていたんだ・・・。
それを走馬灯の中でも
自ら封じているだなんて・・・。
本当はとてつもなく愛情深いからこそ
ぶ厚い氷の下に愛を封じ続けているんだ!と。
ようやくアイスマンの心を
知ることが出来たルルスは
再び触れるようになったのか
アイスマンの手を取り語りかける。
でもキミは一つ大切なことを忘れているよ。
その愛する人達もまた・・・
命にかえてもキミの幸せを願っているってことを!と。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
あの世界がアイスマンの夢ではなく
走馬灯であったことは驚きましたが
なんていうか学生時代からずっと
二人は両思いだったみたいですね。
レディーがアイスマンに惚れていたのは
これまでの話で明らかでしたが
アイスマン側も正直彼女しか見えないというか
見えていないのは間違いないかと。
傍から見てさっさとくっつけ!と
イライラするレベルではありましたが
レディーの愛に応えない理由も
明らかになったことで
だったら仕方ないと思う部分も。
現実問題として愛を受け入れれば
多くの部分をレディーに向けることになり
その分他の人達の生存確率が下がるのは
そう間違いではないと思います。
アイスマンが恋愛に現をぬかすとは
まったく思えませんが
なんだかんだで優先順位も変わってくるでしょうし。
そしてその結果、自分の愛する多くの人が
犠牲になってしまったら・・・
そこまで考えてしまったからこそ
怖くなってしまったんだろうなと。
言い方はちょっと変かもしれませんが
一種の自己犠牲なのかも。
ともあれそんなアイスマンの想いも
今のアイスマンには足枷にしかなっていないので
ルルスや他の人達からすれば
さっさと自覚して戻って来いという感じでしょうね。
彼がこのまま亡くなった場合
エイト達も心の底から笑えないでしょうし
レディーは一生独り身なんてことも
十分にあり得ると思いますし。
ともあれアイスマンの心の内を知り
ルルスが無理やりにでも
目覚めさせようとしている以上
遅かれ早かれ目覚めるのではないかなと。