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キングダム 最新 第796話 ネタバレ&感想 最後の機会

2023年5月16日発売の

週刊ヤングジャンプ 24号に掲載されている

キングダム 第796話

ネタバレ&感想になります。

 

第796話 一縷の望み

内容ネタバレ

 

秦軍が敗走する中

寡兵で番吾へと攻め入るキタリ隊。

 

対して番吾を守る兵達は

何故ここに秦軍がいるのかと

戸惑いながらも防衛に動いていた。

 

しかしキタリ隊には猿手族の者もいたようで

攻城兵器どころかハシゴもない中

城壁をそのまま登る・・・・・・という

常識にはない手段で攻めかかり!?

そんな相手に対し常識的な手段で

対応できるはずもなく城門が開くのを

キタリは突撃体勢で待っていた。

 

そうした中、後続がいないことから

我ら数百騎では城を落とせないとの声が上がるが

キタリはそれを分かった上で告げる。

 

例え城が取れなくても

捕われた仲間を助けることは出来ると。

 

城門が開きキタリが自ら先頭に立ち

番吾城内へと入った頃

各戦場からの報告を受けていた李牧の元へ

番吾城から急報が入る。

 

追っていた敵の一部隊が

攻城戦を仕掛け・・・城内に侵入したと!

 

思ってもいない急報に

配下の者達が騒然とする中

李牧は伝者に改めて状況を確認した上で

対応策を指示する。

 

ならば城の占拠は不可能です。

中央から五千派遣を!

城内に留まっているようなら袋のネズミですと。

 

その頃番吾城内にある捕虜収容所にも

外の騒ぎが聞こえてきていた。

 

何の騒ぎですか!?と戸惑う兵に

上役の男は現状について説明すると共に

これからの指示を与える。

 

城内に秦軍が侵入したが

大した数ではなくすぐに制圧する。

 

外では李牧様が勝利したと聞いているが

西の門が破られた故

念のためここからも予備兵を連れて行くと。

収容所に捕まっていた秦兵の一人は

その話を壁越しに聞いていたらしく

小声で皆を起こし説明する。

 

やっぱり外の騒ぎ

秦軍が攻めて込んできたみたいだ。

 

だが城内に入ってきているのは

ごく少数のようで

奴らの口ぶりではすぐに討ち取られると。

 

話を聞き壁は確かに大軍が

この城に攻城戦を仕掛けている気配はないとして

恐らく一部の軍が抜けて

城攻めを決行したのであろうと語る。

 

そこへさらに壁越しに盗み聞きしていた

男から外では李牧軍が勝利したと聞かされ

皆絶望していた。

 

そうした中、壁は皆の様子を見ながら

冷静に考えをまとめていた。

 

もし本当に秦軍が敗戦したのなら

あと数年は攻めて来れまい・・・。

 

あと数年・・・無理だ・・・

もう我々はきっと半年も持たない・・・。

 

そう考えた壁は

改めて皆に声をかける。

 

戦って死ぬかここで朽ち果てるか

選択する時だ。

 

侵入して来た秦軍は少ないようだが

城門が一つ開いているのは間違いない。

 

その一縷の望みにかけて”脱出”を試みるか

このままここで・・・

 

そんな壁の言葉に被せるように

兵の中から声が上がる。

やりましょう壁様と。

 

皆も同じ考えのようで

次々と思うところを語り始める。

 

秦軍が負けているのなら

次がないこと・・・・・・は俺達でも分かります・・・

イチかバチかやりましょう。

 

やっぱり俺達・・・

こんな所で死にたくないです。

 

秦に・・・国に帰りたい・・・

家族の元へ帰りたいです。

わずかでも望みがあるなら・・・

やりましょう壁様と。

 

捕らえられていた一年間

男達はこの収容所からいくつかの城門までの

道筋は頭に入っており

牢のカギを開ける小道具も

すでに作ってあった。

 

壁はだがこちらは体力も武器もなく

うまくいったとしても

城門まで何人たどり着けるか分からぬと話すも

男達の考えは変わらなかった。

 

誰かが秦に帰れば残りの家族に伝えられる。

皆精一杯戦ったと・・・!

 

そんな男達の覚悟を聞き

壁もまた決起することを決め

脱出に向けて動き出すのだった。

捕らえられていた棟から脱走した

壁達がまずしたのは他の棟を開放する事だった。

 

そしてその者らと共に

収容所を守る趙兵を襲撃。

 

武装する兵を相手に

無手でしかも体力も落ちている秦兵は

次々と討たれてしまうも

数の暴力で襲い掛かり

趙兵の持っていた武器を奪い

敵が集まって来る前にと動き始める。

 

そんな事が起きている事など露知らず

キタリは城内で壁達がいると思われる

収容所を探していた。

 

しかし広い城内で闇雲に探して

捕虜が見つかるはずもなく

さらに城外に趙軍が近づいているとの報せもあり

対応を迫られていた。

 

配下の者達はもう限界だとして

各隊に脱出の伝令を送ると共に

キタリにも撤退を提言するも

キタリはそれを受け入れなかった。

 

皆先に出ていろ。

私はもう少し奥まで行ってみると。

 

そんなキタリをなんとか翻意させるべく

俺達も占婆を信じぬわけではないが・・・

ここに壁将軍らがいる確証は何もないと話すが

それを分かった上でキタリは告げる。

 

分かってる。だけどいないという・・・・・・確証もない。

恐らくあいつらを救出できる最後の機会・・・・・だ。

だったら限界ギリギリまで捜してやるべきだと。

 

配下の者達はその言葉に胸を打たれながらも

包囲されつつある状況を見て

ここが限界だと再度翻意を促すが

キタリはこちらではなく

別の場所へと向かう趙の部隊に気づき・・・。

捕らえられていた者達と共に

脱出を図った壁だが

次々と送られてくる敵兵を前に

絶望しつつあった。

 

体力もなく装備をままならない

秦兵達は討ち取られていき

残っているのはあと僅かの兵のみ。

 

先に進む事すらままならず

絶望的な状況の中

男達は壁に感謝の言葉をかける。

壁様 ここまで共に戦えて光栄でしたと。

 

そう言って倒れる仲間達に

壁は自らの力不足を

ただただ謝る事しかできずにいた。

 

そしてどうすることもできず

ただ討たれるのを待つだけの状況の中

空を仰ぎ思いを馳せる。

 

大王様・・・殿・・・

先に逝きますお許しを・・・。

私はここまでですがどうかご武運を・・・。

 

信・・・あとは頼んだぞ・・・

楊端和殿・・・そして・・・。

 

最後にキタリの事を思い浮かべながら

涙を流していた壁だが

その瞬間、目の前にキタリが

趙兵を蹴散らしながら姿を見せ・・・!?

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!

感想

 

ついにキタリが番吾へと攻めかかり

壁との再会を果たしたわけですが

状況は決して良くないみたいですね。

 

猿手族という平地の民では

対応する事も難しい部隊がいたことで

なんとか城門を抜けたわけですが

城内にいる兵はキタリ隊よりも多く

さらに李牧の指示で五千の兵が向かっていると。

 

でもまあ、それでも当初の目的通り

壁に会うことが出来たのは大したものだと思います。

 

配下の者が言っていたように

あそこで諦めなかったからこそ

壁を再会できたわけですからね。

 

他の捕虜たちはほとんど討たれたみたいですし

あとは壁を連れて脱出するだけ。

 

言葉にすれば簡単そうに思えますが

限界ギリギリまで粘ってのことですので

最悪キタリ諸共・・・というのは

十分にあり得る事かと。

 

流石にわざわざ再会させておいて

全滅という展開にはならないと思いますが

ここから無事に出られるかどうかは

賭けになるでしょうね。

 

まあ、今の壁が生きているのも

すでに賭けレベルではありますので

生きて脱出できる可能性があるだけでも

マシなのかもしれませんが。

 

ともあれ先程も言ったように

あとは脱出するだけですので

予想外の事態が起こっても起こらなくても

キタリと壁がやることは変わらないかと。

 

壁は他の者達も一緒に

脱出したいと思っているかもしれませんが

これから収容所に残った者達を

解放する時間はないですしね。

 

なんにしてもキタリとしてみれば

どうにかして壁を救出できれば

ここに来た意味もあったと思いますので

なんとか上手い事脱出して欲しいものです。

 

入って来たのが西の門なので

帰りもそちらからになるとは思いますが

入って来た時以上に厳しい戦いになるのは

まず間違いないのでキタリの奮闘ぶりに

期待したいところですね。

 

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