2024年9月19日発売の
ヤングジャンプ 42号に連載されている
テラフォーマーズ #66の
ネタバレ&感想になります。
#66 SINFUL NORMAL MORTALS 人間と人生
内容ネタバレ
言ってみろ!私の名を!
姉の名を!言ってみろ!
そう叫びハンニバルの腕を斬り裂く
サムライソードを止めるべく
慶次が声をかけた瞬間
ハンニバルは口からキャビテーションを発動。
それはサムライソードを
のけぞらせる程の威力でしかなかったが
その隙を突かれてしまい
斬り裂いていた『霜刃工芸師』の刃が
ギンッという音と共に外れてしまい・・・!?
刃が外れたことでハンニバルが
何か動きを見せようとした瞬間
慶次が”天異変態”し
専用装備である『ガナ・フライ・ナウ』を
ロケットの様に発射。
その一撃はハンニバルを吹き飛ばし
その勢いのまま壁に叩きつけられていた。
ハンニバルは壁の側にあった
鉄板の上に斬り裂かれた腕を乗せ
隠れていたコックに切ってくれと指示する。
再生芽を出す為には一度——
そう口にしたものの
コックはあまりの恐怖に逃げ出してしまう。
ハンニバルはそんなコックの反応に
・・・まぁ そりゃそーか・・・と
部屋から逃げたコックへ目を向けながら思う。
・・・姉の仇と言うこの女はともかく——
コイツらの目的はおれの脳の中を機械で読み取って——
”あの画像”を見ることだと。
ある時ハンニバルにある画像を見せながら
ジョセフは言った。
これを<祈る者>に見せる。
<祈る者>ってのはあのハゲた
ゴキブリのボスね。
彼のヴィジョンに従うなら
ゴキブリ達が日本で暮らし栄える為に
日本で起こすべき事が全て図説してある。
・・・勿論何パターンもあるから
最後まで見てね・・・。
その計画が終わったらさ
ローマ連邦は兄さんにやるよと。
その時のことを思い出したハンニバルが
いらねぇよと口元に笑みを浮かべた瞬間
ハンニバルの体に思いもしなかった変化が訪れる。
先程とは違う姿へと変異した
自分の姿を見てハンニバルは
自身が過剰変態を起こしていることに気づくが。
何故起こったのか理解できなかった。
何故だ まだ4回しか変態していないはず——
そう思い顔を上げた瞬間
ジェットが中指を立てているのを見て気づく。
さっきのキャビテーションで
腎臓か——肝臓に気泡が入ったのか!と。
そしてサムライソードがこちらへ
ゆっくりと歩いてくるのを見ながら
こういうこともあるか・・・と呟く。
これは大きな学びだな・・・
・・・改善して・・・M.O手術はもっと・・・
この後・・・その後——・・・。
ハンニバルへと歩いていく
サムライソードを呼び止める慶次だが
サムライソードは違うわと返す。
そしてハンニバルの変異した腕から
放たれたキャビテーションの一撃を躱し
拳を握りながら口を開く。
私はエミリー 姉はキャロル・フリーセンと。
近付いてきたサムライソード改め
エミリーの一撃を受けながら
ハンニバルは先程までコックがいた
鉄板へと目を向け思い出す。
あのコックは言った。
やっぱり「おいしい」って
言って貰えるのが一番嬉しいですかね。
ハンニバル様たまに変な食材持ってきますけど
挑戦し甲斐があるんで嫌いじゃないですよこの仕事。
別の男は言った。
小学校造ってんですよ。
いやオレは壁のレンガ
並べてるだけなんですけど。
さらに別の男は言った。
ここに来る前はベビーカーの設計を
する会社におりました。
私には妻も子供も居ないんですけどね。
”——わからない”
その後について聞かれジョセフは言った。
兄さんは王になって
・・・おれは・・・普通の国民になりたい。
一生懸命勉強してローマ連邦一の大学に入ってさ
国家公務員なんてのも悪くないな。
そんで大学の部活で知り合った彼女と
結婚して子供も産まれて・・・みたいな。
母さんは高学歴で厳しくていつも怒っててさ・・・
でもばぁちゃんは優しくてすっげーお喋りなの。
そんでさ・・・
そう楽しそうに話すジョセフに
ハンニバルは・・・無理だろと言った。
”おれにはそういうのは分からない”
”あらゆる課題を解決する事は出来ても——・・・”
”そういう事は分からない”
”・・・たとえこの後王になろうと”
”どう生きたところで——”
エミリーは『霜刃工芸師』の刃を
ハンニバルの首に添え告げる。
名前覚えてるか後で見といてやるよと。
そしてハンニバルは・・・この外部を
改善する事しかできない・・・と呟き
エミリーにその首を刎ねられるのだった。
エミリーは最後に・・・じゃあなと呟き
作戦が成功したことを告げる。
ターゲット・・・”ニュートン一族上層部の脳”
・・・確保・・・と。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
思いのほか可愛らしかった
サムライソードの本名が明らかになりましたが
ついにハンニバル戦も終わりましたね。
まさか前回のジェットの攻撃が
伏線になっていたとは驚きましたが
まさに力を合わせた勝利だったのではないかと。
それにしても今回の戦いって
ハンニバルがメインだった気がします。
もちろんサムライソードの戦いなのは
間違いない事ではあるんですが
ちょこちょこハンニバルの記憶や半生が
描かれていたこともあって
そっちに引きずられた気がします。
そういう描写があったせいか
ハンニバルが悪なのは明白としても
彼なりに思うところもあったんだろうなと。
一般人が楽しそうに幸せそうに語る内容が
彼にはわからないわけで
共感が出来ないと言うのも辛い気がします。
ハンニバルが最期に
「この外部を改善する事しかできない」
と言ってましたが
この言葉が彼の全てだったのかも。
他人が羨む才能や能力をもって
産まれたハンニバルですが
彼なりに悩みもあったんだろうなと。
とまあ、少しだけハンニバルに対して
同情と言うか思うところもありますが
やってきたことがやってきたことですし
ああいう結末になるのも仕方なかったのかも。
そんなハンニバルとの戦いを終えたわけですが
外にはテラフォーマーが襲撃中なわけで
まだまだピンチは続きそうですね。
テラフォーマーの襲撃をつかんでいたなら
何かしら脱出方法を考えていると思いますが
そうでないならかなり厳しいことになるかも。
あのクジラ型も脅威ですが
やっぱり数が数ですからね・・・。
それに慶次たちもハンニバルとの戦いで
満身創痍の状態ですので
この危機をどうやって脱するのか楽しみです。
気になる続きについてですが
次回は10/3発売の44号にて掲載とのこと。