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キングダム 最新 第833話 ネタバレ&感想 国家存亡の危機

2025年4月17日発売の

週刊ヤングジャンプ 20号に掲載されている

キングダム 第833話

ネタバレ&感想になります。

 

第833話 重要な進言

内容ネタバレ

 

床についていた※寧姫の元へ

慌てた様子でやってきた侍女が報告する。

秦軍に急襲され、先程城門が破られましたと。

 

※今回から呼び名を

寧公主ではなく寧姫で統一することにしました

 

新鄭は陥落致します!と

脱出を促す侍女について部屋を出た

寧姫はその途中、戦火に包まれる

街を見て絶句していた。

 

女子供の命を容赦なく奪う秦兵に

命乞いをする者達の悲鳴。

 

見ていられなかった寧姫は

涙を流しながら凶行を止めようとするが

そんな彼女に対し人々から怨嗟の声があがる。

 

韓の民を手にかける秦兵は告げる。

最後まで抵抗するからこうなるのだ!

分かっていたであろうが!と。

 

そして女たちは亡くなった子供を

その手で抱きながら涙ながらに訴える。

寧様、どうして私達がこんな目に・・・と。

 

そして皆からお前のせいだ!と

言わんばかりに恨み辛みをぶつけられ・・・!?

そんな悪夢を見ていた寧姫は

悲鳴を上げて目を覚ます。

 

そして見ていたのが夢だと理解し

涙を流しながら顔を手で覆う。

夢・・・何て夢・・・と。

 

そうした中、慌てた様子の侍女から

声をかけられた寧姫は

夢と混同したのか一瞬体を固くするが

侍女の話は夢とは違うものだった。

 

先程 密かに朝廷が開かれ・・・

第一級・・・非常事態宣言が発令されたと。

 

それを聞いた寧姫は

王家の代表の一人である

私を除いて事が動き始めた・・・と

思いながらも支度しすぐに朝廷へと向かう。

 

するとそこには主だった者達がおり

彼らを囲むかのように

壁際には兵士たちが並んでいた。

 

その事に触れると張宰相は

悪びれることなく語る。

 

第一非常時下では

治安維持軍には特別権限が与えられます。

 

ご存知のはずですが

その権限の及びはこの朝廷をも収めます。

 

故に先程 注意をさせて頂いたところでした。

この場で騒ぎ朝廷の妨げになる行為は

憲兵に取り押させさせ退室

もしくは投獄させていただくと。

 

張の言葉を聞いた寧姫は

憲兵に取り押さえられた者達を横目に考える。

 

第一級非常事態下での

治安軍の強権はもちろん知っているけど

本当に朝廷ここでも行使すると言うのか・・・。

 

ならば夏侯龍を懐に入れている張宰相は

この場を独裁する形に・・・

そんな寧姫を危惧をよそに

張と対立する者達は不満を口にし

王に再考を求める。

 

汚いぞ宰相貴様。

我らが居ぬ間・・・に第一級を発令させるなど・・・

我らがいれば第一級の内容を限定的に・・・

 

大王 もう一度やり直し・・・・

一度宣言を解いて限定的な第一級発令をと。

 

そんな彼らの声を今はそのような不毛な刻を

費やす余裕はありませぬと一蹴した張は

それよりも夏侯龍殿より重要な進言があると言い

促された夏侯龍は口を開く。

 

恐れながら申し上げます。

城内の五歳以上の住民全て・・・・・・・・・

”強制徴兵令”を出し

ここ新鄭を軍兵と民兵・・で満たし

総力をもって秦軍と相対すべきかと考えますと。

 

その進言は寧姫のみならず

他の者達にとっても衝撃的だったようで

あまりの内容に皆絶句していた。

 

寧姫は当然受け入れるはずもなく

反対だと声をあげるが

夏侯龍は表情を変えることなく

意見を変えることはなかった。

 

寧姫はそれは軍が敗れれば戦争は終わりで

軍が敗れる相手に住民達が子供達が戦っても

無駄死にするだけだと声を上げる。

 

対して夏侯龍は無駄死にではなく

国家への美しい献身奉仕であり

国家存亡の危機にある今

我々は二者択一を迫られていると語る。

 

民を守るか国を守るか

これは似ているようで全くの真逆・・

 

民は秦でも生まれてきますが

国はそうではありませぬ。

 

この争乱の世で百七十年続いてきた

この韓を守るため、先人達がそうしてきたよう

命を散らして戦うのです。

韓の誇りを持つ国民全員・・・・が!と。

そんな夏侯龍の言葉に寧姫は反論する。

だとしたら抗えぬ敵に対しては

全国民が・・・全滅するまで戦うことになりますよ。

 

そうしたらどの道韓は

滅びるではありませんかと。

 

しかし夏侯龍は告げる。

万が一にも有り得ませんが

もし仮に敵に抗えず全滅したとしても

滅びの道としてはそれが”是”であると。

 

当然寧姫がその考えを認めるはずもなく

そうなる前・・・・・に当然韓は降服しますと声を上げるが

それを聞いた夏侯龍は皆がたじろぐ程の声量で

降服!?と声をあげる。

 

静まり返った中で夏侯龍は語る。

今のは聞かなかったことに致します。

 

今この非常時に”降服”の言葉を発するなど

”国家反逆罪”で獄に繋ぐ程の重罪です。

 

他の者達は無礼者!と

夏侯龍に対して声を上げるが

夏侯龍は表情を変えず告げる。

 

ならば今少し慎重に

発言して頂きたいところです。

 

寧様は今まぎれもなく韓の命運を

支えておられるお一人であられます故と。

 

険悪な雰囲気の中、急報が届く。

暴動を押さえた治安維持軍が

各所で暴動に関わった住民の多くを斬首し

首をさらし、死体を焼いていると。

 

あまりの内容に騒然となる中

夏侯龍は表情を変えることなく語る。

 

特に騒ぐことではありませぬ。

これ以上暴徒を出さぬよう

最善の手・・・・を取っただけです。

 

今 脱出という形で敵前逃亡を企てる者も

韓が敗れると吹聴する者も国家反逆 大反逆です。

 

そ奴らは問答無用に斬首し首をさらし

住民達に明示しなくてはなりません。

それらの行為は間違いであるのだと。

 

無論それは朝廷におられる

皆々様も例外ではありません・・・・・・・・・

 

愛すべきこの韓を守るために

年も性別も身分も関係なく

新鄭の意志を一つにして

最後まで・・・・戦い抜くのです 秦軍と。

 

夏侯龍の言葉に絶句し

誰も口を開かない中

寧姫は張に本気かと訊ねるが

張は表情を変えることなく語る。

 

夏侯龍殿は心意気を離しているまで

実際事の進み方次第では

朝廷が重い判断をせねばならぬでしょう。

 

とにかくこの一大事に

新鄭全体が一丸となるのは

何より重要だと思いまする。

どうか大王様 徴兵令の発令を!と。

朝廷を後にした寧姫は

各所から説明を求められるも

それを置いて先に住民の代表者たちの

集まりの場所へ行くと走り出す。

 

安全のためか侍女は兵士を

同行することを求め

集まりの場所へと向かうが

そこには住民達の代表が集まっていた。

 

代表達はすでに徴兵令のことを

聞いていたらしく

口々にどうなっているのかと詰め寄る。

 

その上、憲兵たちが厳しい取り締まりを

行っていることも不安を助長しているようで

私の区ではそうでしたと。

 

代表達が口々に口にする内容に

寧姫は何も答えることはできず

ただごめんなさいと謝ることしかできなかった。

 

しかしそれで代表達の不安が解消するはずもなく

必死な形相で寧姫に詰め寄った瞬間

寧姫は彼らの事を夢で見たような

亡者の群れに見えてしまい

意識を喪い倒れこんでしまう。

 

兵士の一人が慌てたようで

その身を支える中

大きな鐘の音が鳴り響き

寧姫のもとに伝令がやってくる。

洛亜完軍が帰還してきましたと。

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!

感想

 

いきなり秦軍が新鄭に急襲したとの

急報から始まって、あまりにも早い流れに

どうなっているのかと思いましたが

寧姫の夢で良かったですね。

 

まあ、現実問題として

ああなる可能性はあるんですが

今の寧姫にとって何よりも

避けたい未来だっただけに

かなり精神的にキツイだろうなと。

 

それにしても今回初めて夏侯龍が

どういう人間か明らかになりましたが

これまた厄介極まりないタイプみたいですね・・・。

 

彼の言っていたことは

苛烈ではあったものの

それ程的外れではなかった気がします。

 

それが可能だからと言って

国家が存続できるかは別として。

 

ただなんていうかある意味で

宗教の狂信者に近いものを感じます。

 

それが宗教ではなく国というだけで

本質的にはそう変わらないだろうなと。

 

あれは女子供関係なく

良心の呵責すらなく

国のためというだけで

使い潰すことは間違いないでしょうね。

 

そしてそんな彼を懐に入れている張もまた

彼と同じように考えていると。

 

ただ恐らくですが古いタイプの人間で

経験から戦争に負けると奴隷になると

考えているからこそだと思います。

 

なので本当に秦が南陽のように

手を取り合う光景が実現した時には

心変わりもあり得るのかなと。

 

まあ、それが分かるのは当分先のことですし

結局最期まで理解できないのかも知れませんけどね。

 

ともあれ混乱を極めている新鄭ですが

洛亜完が戻ってきたことで

また動きがあると思います。

 

実際に騰と戦った彼が

張宰相と寧姫どちらの立場に立つのかで

これからの韓の取るべき道も変わってくるかと。

 

それがどのようになるのかは

正直なんとも言えませんが

国が亡ぶというのはどういうことなのか

徐々に分かってくると思いますので

これからどうなるのか楽しみです。

 

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