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3月のライオン最新 第214話 ネタバレ&感想 変わらないもの

2025年4月25日発売の

ヤングアニマル 9・10合併号に連載されている

3月のライオン 214話

ネタバレ&感想になります。

 

第214話 タイトル不明

内容ネタバレ

 

千駄ヶ谷に向かうたび通るこの橋に

一目見た時からオレはひどく惹かれた。

 

いくつもの線路が重なった

川沿いの風景を赤・黄・オレンジの

模型のような電車が交差していく。

 

気がつくと東京に出て来て19年が経ち

ついにふるさとにいた年月を超えていた。

 

桐山に負けたのはデカい。

想像はしていたが

現実はその30倍くらいキツかった。

この一局に「勝つ」か「負ける」かで

この先の自分の棋士としての道が

大きく変わると感じていた。

――桐山とはそういう棋士だ。

 

彼はこれからどんどん強くなる。

ここから10年かけて

更に手がつけられなくなって行くだろう。

 

だからこれだけの対策を

練って練って備えて備えて

――その結果がコレだ。

 

想像していた通り

様々な不安が泡のように沸き立つ。

 

宗谷と相まみえる機すら得られないまま

自分は棋士としての折り返し地点に

立ってしまったのではないか。

 

自分の全盛期はここで

――とは緩やかに下って行くだけ

なのではないかと。

 

そんな事を考えながら

島田は橋の上から線路を見ていた。

 

――その時 光る尾を引いて

オレンジの電車と赤い電車が

流れ星のようにすれ違っていった。

――ゆっくりと そう、いつもと同じように。

そしてふと思い出す。

あ そう言えば・・・今朝のあの財布

無事じーさんのところに戻っただろうか・・・

 

診察券やポイントカード

めっちゃ沢山入ってた・・・

 

年寄りには再発行とかの手続きはしんどい。

通院にも差し障る。

 

――あ・・・でも診察券があるから

きっと病院経由で連絡もそっちからもつくか・・・

 

そう考えた島田は――うん そうだ大丈夫だ

よかった・・・と安堵するが

いや良くねーし!とハッと思い直す。

 

あれのせいで俺54分もペナルティで

持ち時間削られたんだっつの!

 

しかし同時に思う。

――けれど、俺は

また見つけたとしてもまた拾うだろう。

 

そして届ける 何度でも。

胸に手を当ててみたが

自分の中のどこにも嘘はなかった。

 

――そして感じた。

ああ 俺は大丈夫だと。

 

――なんだ変わらず多分走り続けるのだと。

あの迷路の中をどこまでも・・・折れもせず。

 

この世から投げ出される

その最後の日まで。

 

そう考えた島田は

どこかおかしくなって家へと走る。

 

そして白い息を吐きながら玄関を開けて

ただいまと笑みを浮かべるのだった。

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!

感想

 

島田さんの視点での回でしたが

とりあえず零との対局は

零の勝利で終わったみたいですね。

 

前回の流れ的に少しだけ零が有利かな?

くらいに思ってましたが

雰囲気が一変した島田さんの猛攻を

なんとか凌いだんだろうなと。

 

あの島田さんに公式戦で

勝利する程に零が成長したのは

色々な意味で感慨深いものです。

 

もちろんどちらもプロですので

勝ったり負けたりは日常茶飯事だと思いますが

初めて公式戦で戦った時のことを思えば

恐ろしい程の成長だと思います。

 

今回の話の中で島田さんも

零のことをかなり高く評してましたし。

 

ただまあ、それでも今現在の実力的には

まだまだ島田さんが上だと思います。

 

島田さんも零のことを

これからぐんぐん強くなると言ってましたが

現時点で自分よりも強いとは

言ってませんでしたからね。

 

あくまでも私見ですが

十回戦えば七・八割は

島田さんが勝つのではないかと。

 

まあでも、それでも公式戦で

零に負けたのは島田さんにとっても

色々な意味でキツかったみたいですね。

 

同じ研究会ではあるものの

ある意味弟子みたいな存在ですし

まだ島田さんが若いだけに

思うところもあるのかなと。

 

ただ今回の話を読むに

ちょっと落ち込んでたものの

最後には立ち直っていたので

悔しさ等はともかくとして

島田さんは大丈夫そうですね。

 

元々精神的に強いタイプだと

思っていましたが

本当に尊敬するレベルだと思います。

 

だからこそ地元にタイトルをと

才能は及ばないと思いつつも

足を止めずにここまで来たんだろうなと。

 

なんにせよ島田さんと零の対局も

決着がつきましたので

島田さん視点の話はこれで終わりになるかと。

 

零に戻るのかそれともまた別の人が

メインの話になるかはわかりませんが

次回どうなるのか楽しみです。

 

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