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しっぽと逆鱗 最新 第9話 ネタバレ&感想 深山の過去と人の社会

2026年6月10日発売の

週刊少年サンデー 28号に掲載された

しっぽと逆鱗 第9話

ネタバレ&感想になります。

 

diary9 群れ

内容ネタバレ

 

電車に乗ることが出来ず

躊躇っていた深山だが

月子と透子と共に電車の中にいた。

 

楽し気に外を眺める月子と

それに付き合う透子をよそに

深山は神妙な面持ちを浮かべていた。

 

ついに、乗っちまった・・・

電車に乗るなんてガキの頃以来だ・・・と。

 

~深山 回想~

施設で暮らしていた頃

深山は世話してくれていた職員から言われた。

 

アキ、人間は群れる生き物だ。

人の社会で生きるということは

群れの中で生きるということ。

 

今日からお前も学校に通う。

うまくやれよと。

 

そう言われた深山だがその言葉を

重く捉えず余裕だと返していた。

 

”あの頃は、人の群れの中に入るなんて”

”簡単だと思っていた”

 

”俺は運動能力も感覚も”

”人よりも優れているんだから”

 

”でも、間違っていた”

”群れは同種だから成立する”

転校する形で小学校に通い出した深山は

ガキ大将に絡まれ、返り討ちにしていた。

 

獣人である深山は当時から人間よりも強く

多数相手でも問題なく対処したものの

怒られたのは深山の方だった。

 

絡んできた少年たちの親からクレームが入り

頭を下げる施設の職員。

 

普通の子供とは違う深山は

寝ぼけて机を壊したり3階の窓から飛び出したりと

その度に職員が頭を下げることに。

 

そんな日々を過ごすうちに

深山は地面に寝っ転がり

空を仰ぎながら思う。

いい風だ。飛びてぇな・・・と。

 

しかしそんな深山の姿は他の少年たちからは

異様に思えたようで遠巻きにされていた。

 

ある時、社会科見学が行われることになり

初めて電車に乗った。

 

金属の悲鳴みたいな音。

靴が床をこすり、空調がたまに低くうなる。

 

バラバラの鼓動、何十もの呼吸

いろんなものが混ざった匂い。

 

息が苦しい・・・

なんでこいつらは平気なんだ・・・?

 

俺とこいつらの何が違う。

俺だって・・・人間と同じように

人間の作るものを美しいと思うのに・・・

 

限界を迎え、顔を真っ青をしながら

電車を降りた深山は思う。

群れの中に、異物の居場所はないと。

カタンカタンと電車が進んでいく中

月子は透子に尋ねる。

なんでみんなじっとしてる?と。

 

透子はじっとして静かにするのが

マナーだから月子も静かにねと返すが

月子は冷や汗を流しながら聞き返す。

 

それはなにかのばつ?

みんななにかわるいことしたから。

こんなめにあってる?

 

透子は人間って悪いことをしてなくても

理不尽な目に遭うものなのよと返すが

話が聞こえていた他の乗客は

なんとも言えない表情を浮かべていた。

 

そうした中、透子は少し顔色が悪い

深山に声をかける。

 

とりあえず人が少ない時間を

狙って乗ってみましたが

深山さん大丈夫ですか?と。

 

深山は問題ない。気を抜くと

角が飛び出そうなだけだと大丈夫なのか

そうじゃないのかわからない感じながらも

俺より、そいつが大丈夫ならとりあえずいいと

月子のことを案じていた。

 

しかし人が少ないとはいえ

人よりも遥かに耳がいい深山は

車内の音で限界を迎えつつあった。

 

音が頭の中で増幅してきた・・・

おちつけ。ガキの頃より

コントロールできるようになったはずだろ。

 

そう思いながら深山は

平静を取り戻すため目を閉じる。

 

お前は一人だ。あの空を一人で

飛んでるときと同じここには誰もいない。

 

ひとり・・・そう思った瞬間

電車がガタンと揺れたことで目を開くと

月子が腕を掴んでいることに気づく。

 

それを見ていや、違うと思い直した深山は

月子を抱えるように抱き寄せると

月子に大丈夫だと声をかける。俺も怖いと。

 

その言葉を聞いた月子がぎゅっと

深山の腕に抱き着いたことで

透子は月子も怖かったんだ・・・と笑うが

月子の様子がおかしく・・・

はあはあはあはあ・・・と

明らかに様子がおかしい月子に

深山は困惑しながら大丈夫か?と声をかけるが

月子はもうがまんできないと椅子から降りる。

 

そしてみんなはやらなくても、つきこはやる!

と言いながらその場でジャンプし

吊革にぶらーんとぶら下がっていた。

 

そしてあまりの事に言葉もない二人に告げる。

このさんかくであそばなくて

いきてるいみ、ある!?と。

 

深山が何やってんだあの馬鹿――と絶句していると

透子から耳!耳!と小声で言われたことで

月子の耳が露になっていることに気づく。

 

月子も耳が見えていることに気づいたのか

あっ・・・と零しながらも吊革から降りると

こちらを見ている乗客に向けて

誤魔化すようにえへへ。と笑みを浮かべていた。

 

その笑みにつられるかのように

乗客たちは笑みを浮かべたことで

社内の雰囲気は一気にほわーんとしていた。

 

その場にいた女子高生も

その耳かわいーねと笑みを浮かべており

どこで買ったの?と聞かれた月子が思わず

はら、じゅく・・・?と答えると

やっぱ原宿かーと見事に誤魔化されていた。

 

二人が何とも言えない表情を浮かべる中

透子は深山に声をかける。

 

なんか受け入れられていますね。

カチューシャか何かだと思われてるみたいと。

 

月子はフードを被り直しながら

やっぱりなとドヤ顔で笑みを浮かべていた。

 

わらってればだいたいいけるから。

つきこはとくにかわいいからだいじょうぶ。

まちがいないと。

 

それを聞いた深山はショックを受ける。

そんなことでいいのか?と。

 

その上で、自分の子供の頃を思い出したのか

いや、良いのかもなと思い直し

他の乗客と楽しそうに話している

月子をじっと見ていた。

 

駆け寄ってきた月子から嬉しそうに

でんしゃおもしろいねと声をかけられ

深山は口元に薄く笑みを浮かべながら

俺が思っていたよりは、広かったなと返すのだった。

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!

感想

 

いきなり電車に乗っていたのは驚きましたが

せんせいは本当に電車が駄目なんだなと。

 

人よりも鼻や耳が良い

獣人ならではなのかもしれませんが

人見知りとはまた違う理由だったので

それもまた仕方のないことなのかも。

 

ただそれも月子の様子を見る限り

電車に乗れないってほどではなさそうですので

幼い頃の記憶も相まってのことなのかもしれませんが。

 

それにしても先生の子供の頃の話が

描かれたわけですが

中々に苦労してきたみたいですね。

 

正直先生のルックス的にかなり良いのもあって

絡まれることも多かったのだと思いますが

ああいう経験を経たからこそ

人と関わるのが苦手になったのかも。

 

私としては先生が悪いとは思いませんが

学校というのは異分子を嫌うというか

嫌がるところが多々見受けられる環境ですので

獣人にとってかなり厳しいのは間違いないかなと。

 

もちろん全ての獣人がそうではないと思いますが

どれだけ人よりも優れた能力があるかないかで

色々変わってくるのかも。

 

なんにしても月子の行動で先生の考え方も感じ方も

少なからず変わったように見受けられたので

これからは電車に乗ることも出来そうな感じですね。

 

もちろん諸手を上げてというわけではないでしょうけど

いざという時に電車を使えるかどうかで

随分違ってくると思いますし

今後の為にも良かったのではないかなと。

 

次回月子の住んでいたところまで

行けるかどうかはわかりませんが

欄外にあったように確かな前進なのは

間違いないことだと思いますので

これからどうなるのか楽しみです。

 

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