2019年11月9日発売の別冊少年マガジン 2019年12月号に連載されている
アルスラーン戦記 77話のネタバレ&感想になります。
第77章 歓喜のペシャワール
内容ネタバレ
将達の活躍もあって
トゥラーン軍を撃退せしめたパルス軍。
ペシャワールの城兵たちは
そんな彼らを歓喜を以て迎え入れるのだった。
城兵たちから歓迎を受けるアルスラーンに対し
留守を任されていたルーシャンは
我々の力では守り切れず王都奪還への快進撃に
水を差してしまったことに頭を下げていた。
そんなルーシャンの行動に城兵達も
やり直しになってしまったことに気づき意気消沈していたが
アルスラーンはペシャワールが陥ちなくてよかった!
と笑顔を見せていた。
死者も少なく皆よく耐えてくれた、ありがとうと言われ
呆気にとられるルーシャンだが
そんな状況の中ラジェンドラから使者が来ているとの報が。
使者の話はラジェンドラはアルスラーンの力になりたいとして
一万の騎兵と二万の歩兵、さらに戦象部隊を率いて
国都ウライユールをすでに出陣しているとのことだった。
明らかにトゥラーンとパルスの共倒れを祈って
こちらを見学する気であることは明らかであったが
アルスラーンはルーシャンに
こうしてラジェンドラ殿と協力することも出来た、
とにかくよかったと声をかける。
その言葉にルーシャン達も悲観ばかりする必要もないのだとして
安堵したようにアルスラーンに笑みを見せるのだった。
そんな彼らと笑顔で手を取り合っていたアルスラーンは
兵士たちの後ろにクバードがいることに驚きつつも声をかけ
ファランギースから経緯を聞かされることに。
アルスラーンはアトロパテネの戦から消息不明だった彼が
無事であったことを喜び、クバードがルーシャンから
殿下の御前でも酒を飲んでいたことを注意されるも
おぬしがいてくれてよかったと笑顔で許し
今は好きなだけ飲んで休んでくれと告げるのだった。
そんなアルスラーンの言葉にではお言葉に甘えてと笑みを見せ
酒を飲みつつ城内を歩くクバードに声をかけたのは
彼とも面識あるナルサスとダリューンだった。
お互い無事であったことを喜んだクバードだが
ナルサスから今ここにはいない万騎長のことを聞き
先程までの態度は打って変わって神妙な表情を浮かべ
ただ、・・・そうかと呟き本当に疲れたちょっと寝ると告げ
彼らと別れるのだった。
そんなクバートと別れたナルサスとダリューンは
ルシタニアの反応が妙に鈍かったことが気に掛かっていた。
何か動けない重大なことがあったのではないかと
様々な可能性を考えていたナルサスは
トゥラーン軍は追い詰められれば
ルシタニア軍と手を組むかもしれないことを危惧していた。
アルスラーン達の参戦により一時撤退したトゥラーン軍だが
シンドゥラ軍がすぐそこの国境まで来ているとの報が届き
その意図についてそれぞれ話し合っていた。
国境のカーヴェリー河付近にどっしりと布陣しているらしく
ラジェンドラを知るイルテリシュは
トゥラーンとパルスの戦いを高みの見物しようとしているとして
こざかしい男め!と舌打ちしていた。
ナルサスはどうせラジェンドラ王はあてにならぬとして
パルス軍だけでトゥラーンとルシタニアを攻略するつもりでいようと語り
ここのところなんの連絡もないうちの偵察殿は
今頃いずこをうろついているのやらと呟くのだった。
一方、そんな心配をされていることなど露知らず
ギーヴはデマヴァント山を訪れていた。
好奇心でくるようなところではなかったと後悔しつつも
今夜の寝床を探していたギーヴだが
その途中数十騎とみられる馬の足跡があることに気づく。
デマヴァント山に善良な人間が近付くはずはないとして
警戒を強めつつも天気が崩れてきたのに気づき
ひとまず近くの岩陰にと馬を進めるが
ちょうど同じことを考えていたのか
ヒルメス率いる部隊とばったり遭遇してしまい・・・!?
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
今回は前回までのトゥラーン軍との戦いも
ひと段落したこともあって比較的和やかな回でしたね。
とりあえずトゥラーン軍も不利を悟って一時撤退したわけですが
まだ前哨戦もいいところですので
次が本番と言っていいかと。
なんだかんだでトゥラーン軍の中にも
なかなかの武人がいるみたいですし
結構白熱する戦いになりそうな気がします。
とまあ、そんな感じで終わった前半ですが
最後の最後でギーヴがかなりマズイ事態になっているみたいですね。
ヒルメスがデマヴァント山に宝剣ルクナバードを探しに向かったことは
わかってましたがまさかギーヴとかち合うとは・・・。
まあ、宝剣をヒルメスに渡すわけにはいかない以上
誰かがそれを阻止しなければいけないわけですが
その役目はギーヴということになりそうです。
好奇心でデマヴァント山に行ったギーヴにはかわいそうですが
彼ならばなんとかしてくれるかも?と思わせてくれる男ですので
彼にはぜひ頑張ってほしいものです。
というか宝剣と謳われるルクナバードですが
一体どんな感じの剣なんでしょうね?
英雄王カイ・ホスローが蛇王ザッハークを打倒した際に
用いたという謂れがあるのは知っていますが
どういうものなのかは未だ謎ですからね・・・。
誰もが一目が見れば分かるほどのものなのか
それとも良くある使い手を選ぶ剣なのかは分かりませんが
この作品においての重要なカギとなるものであるのは間違いないので
どんな風に描かれるのか楽しみです。