2019年10月9日発売の別冊少年マガジン 2019年11月号に連載されている
アルスラーン戦記 76話のネタバレ&感想になります。
第76章 トゥラーン軍の猛攻
内容ネタバレ
トゥラーン軍が攻勢を強めた一方で
ペシャワールの者たちもまたクバートの活躍と檄、
そしてアルスラーンの奴隷解放令の効果もあってか
士気は高く懸命に城を守っていた。
トゥラーン軍によって投石機が投入されるも
ファランギースの驚異的な弓の前に通用しなかった。
それでも全く狼狽えることなく
トゥラーン軍は地下道を掘り下から城へ侵入を試み
ペシャワール側もそれを防ごうと動くものの
数に勝る敵兵の動き全てに対応できずにいた。
トゥラーン軍の兵力は六万、
その内三万をパルス軍の来襲に備え西方に配置し
ペシャワールの包囲に三万、
その内一万を投入し一気に地下道を掘る作戦だった。
当然城壁への攻撃も続けられ
さらには三交代で昼夜問わず攻め続けることで
ペシャワールの城兵隊も疲弊していった。
パルス軍を迎え撃つために三万の兵を任せられた
タルハーンはイルテリシュの父を斬ったという
ダリューンに興味があるらしく
早く来ないかとその到着を待ち望んでいた。
しかし二日経っても西の地平には
一向にパルス軍の気配は現れなかった。
そして三日目の明け方パルス軍襲来を知らせる声が
陣営へと鳴り響く。
タルハーンはようやく来たことを喜びすぐさま動こうとするが
イルテリシュの使いによると
パルス軍は西ではなくシンドゥラ側、東から現れ
攻城中の味方は後方から衝かれ混乱しているらしく・・・!?
攻城中のトゥラーン軍へと襲い掛かったパルス軍。
中でもペシャワールを任せられていたキシュワードは
怒り狂ったように敵兵を次々と斬り捨てていた。
そんな彼の前に姿を見せたのは
ボイラと名乗る将であり
キシュワードとも真面に打ち合えるほどの実力者だった。
一方、同じく攻撃を仕掛けていたダリューンのもとへ姿を見せたのは
亡き父の仇を討たんとするイルテリシュだった。
しかし戦場の流れ矢がイルテリシュの馬に当たってしまい落馬したことで
自身の不利を悟るイルテリシュだが
ダリューンはそんな彼に後日再戦しようと告げ去り
情けをかけられたことに気づいたイルテリシュは怒りのままに叫ぶのだった。
背後からの奇襲により混乱しつつも
なんとか門を壊そうと奮闘していたトゥラーン軍だが
そこへクバードが出陣。
その武威は敵兵はおろか敵将までも怖気づかせるほどであり
ダリューンと合流し後の二人を止められる者はいなかった。
今回の作戦を指揮していたカルルックもまた
人の形をした災厄めが・・・!!とこぼしてしまうほどに
二人の武力は圧倒していたのだった。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
兵力差がかなりのものだったので
苦戦を強いられるだろうなとは思っていましたが
トゥラーン軍にもなかなかの将がいるみたいですね。
キシュワードと真っ向から打ち合えるボイラという男もそうですが
作戦を指揮していたカルルックも相手がナルサスでなければ
十分に手ごわい相手ではないかと。
幸いナルサスの策によって挟撃することに成功したみたいですので
少なくともトゥラーン有利ではなさそうですが。
それにしてもこの作品でも屈指の実力者である
ダリューンとクバードが並び立っているのは
なんとも壮観でしたね!
まだクバードはアルスラーンに使えるかは決まっていませんが
あの二人が前にいればかなり心強いですし
これからも見ていたいものです。
とまあ、二人に全部もってかれちゃった感じですが
トゥラーン軍もここままでは終わらないと思いますので
これからが本番になるかと。
ダリューンとの戦いを望むタルハーンもいることですし
情けをかけられ激怒するイルテリシュもいるので
さらに熱い戦いになればいいなと期待しています。