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キングダム 最新 660話 ネタバレ&感想 満羽と千斗雲の過去

2020年11月12日発売の

週刊ヤングジャンプ 2020年50号に

掲載されているキングダム 660話

ネタバレ&感想になります。

 

第660話 善か悪か

内容ネタバレ

 

捕えられた寿胡王は

秦の諸将を前に語る。

 

秦将・騰、お前は先程儂らには

他と違う何かがあると言ったが

それは間違いだと。

 

逆に儂らは何も持っていない。

全てを失った。

 

満羽と千斗雲、あの二人は

失った上にさらに・・・と

彼らの過去について語るのだった。

十二年前、

満羽は小国”汨(べき)”の大将軍

千斗雲は小国”暦(れき)”大将軍

共に楚の侵略に抗い続けていた。

 

二人は楚軍に勝ち続けたが

兵士達は疲弊し民も同様だった。

 

満羽は汨国の精神の支えであり

民からも人気を得ていた。

 

青多という若者も

十四ということもあり間もなく

満羽と戦場に出れると目を輝かせ

満羽も嬉しそうに応えていた。

 

しかし汨国では

王や大臣達と満羽ら軍部の間に

溝が生まれ深まっていた。

 

王や大臣はこのままでは先がないと

楚に降伏を考えており

満羽らは民の半分が奴隷になるであろう

降伏に異を唱えていた。

 

それでも満羽は民の為戦い続けたが

ある日満羽軍が遠地で戦っている間に

汨国は城門を開き降伏。

 

帰る場所、守るべきものを無くし

絶望する満羽軍。

 

満羽軍は投降しなかったため

彷徨いながら楚軍と戦い続けた。

 

全てを無くして呆然と戦う満羽は

それでもなお強かった。

 

何日も何十日も戦い続けた満羽は

最後に”あるもの”を見た。

 

祖国・汨にいた若者

青多の死体であった。

 

満羽達は知らぬうちに

汨国の人間を含んだ楚軍と

戦っていたのだ。

 

満羽は馬の脚が釣りに沈む程

長くその場を動けなかったという。

 

そしてそれまでの満羽が

満羽の中で確実に死んだのだと。

あまりにも救いようがない過去を前に

諸将は言葉がなかった。

 

寿胡王は時同じくして

千斗雲も同じような境遇に陥り壊れ

二人はそこで楚に降伏したと語る。

 

儂も玄右も似たり寄ったりで

国を失い根無し草となり

軍を率いて彷徨っていたと。

 

そうしてあの春申君が我ら四人に

什虎城を与えそこを根城とさせた。

 

心は壊れても戦は強く

重要拠点をただ守らせるだけなら

うってつけと思ったのだろうと。

 

話を聞いていた騰は

それが不落の什虎の正体かと言い

録鳴未は俺らが完勝したがなと

誇らし気に口にするが

寿胡王はそれは満羽に変化が

生じたからだと告げる。

 

儂はこう見えて荀子の下で学んだ

儒学者でもあるとして

人は生まれながらに善か悪か

かつて性善説と性悪説が面白かった。

 

だが止めた。

軍師として戦場に出るようになって

机上の空想がばからしくなった。

 

戦いには勝者があり敗者があり

無力なる者達の犠牲があり

善と悪が交錯する。

 

それを二分できるはずもなく

二分する意味もない。

 

儂はただこう思う。

人は愚かだと。

 

その上で寿胡王は

満羽は奴の心は虚無の底で沈み

何よりも悲劇だと感じていると語る。

 

その悲劇はただ悲劇のままで

終わると思っていたが変化が生じた。

 

どうやらその変化を生んだのは

蒙武、お前だと。

 

細かいことは儂にもわからんとして

天が導くなら二人は

またいずれ相見えるだろう。

 

儂は満羽に悲劇の先に

”何かある”ことを願うばかりだ。

 

人の愚かさの先に

”何かがある”ことをなと。

 

そしてどこか満足げな表情を浮かべ

もういいぞ、首をはねろ

その結末は任せると

告げるのだった。

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!

感想

 

今回は満羽達什虎勢の

過去の話がメインでしたが

そりゃ心も壊れるなと。

 

満羽と千斗雲がどうしてあんな風に

なってしまったのかよくわかりました。

 

国に裏切られさらには

守るべき民も敵になり・・・

なんていうか救いがないなと。

 

趙もそうですが

この時代の王と大臣って

ぶっちゃけ駄目なやつが

多い気がします。

 

汨の王は趙程ではありませんでしたが

結果として大臣の言葉に従い

自分達のために戦ってくれていた

満羽らを切り捨てたわけですからね。

 

おそらく千斗雲側も

同じような感じなんでしょうけど

正直そりゃ国も亡びるわ。

 

なんとも気分が下がる話でしたが

蒙武には是非とも

満羽とまた相対してほしいですね。

 

彼を救ってほしいというか

蒙武には彼を終わらせてほしいなと。

 

魏火龍七師の紫伯もそうですが

生きること自体に意味を

見出していないのは間違いないので

見ていて悲しいですし・・・。

 

なんにしてもこれで戦いが

終わったとは思えないので

次回すぐに再戦かどうかはともかく

まだ戦いは続くことになるかと。

 

それにしても満羽は蒙武が

どうにかしてくれるとして

千斗雲の相手は誰になるんでしょうね?

 

前の時は録鳴未と乱美迫でしたが

正直録鳴未ではちょっと・・・

という感じですし。

 

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